ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第十六章:仲間を斬る

「殺し屋ども・・・・遊びは終りだ。」

 

ラバックは大剣を取り出す。

 

「グランシャリオン!!」

 

グッグッグッ

 

メキメキ

 

ラバの体に鎧が自動装着されていく。

 

「ラバ・・・!!」

 

その姿はブラートのインクルシオと外見は似ているが、外装は黒く、背中にはジェットのような物がある。

 

「凄まじい戦闘力を感じる・・・。」

 

ブドー以上の力をラバから感じ取るレオーネ。

 

「さあ、覚悟するがいい。帝国に仇なす者たちよ。」

 

「なぜだ。なぜお前と戦わなきゃならないんだ。イェガーズとの戦いに命さえ投げだし、戦うことの意味を教えてくれたのはラバ・・・・お前じゃないか!!」

 

「問答無用ッ。」

 

ラバはナジェンダに飛びかかる。

 

ドウン

 

その拳をスサノオが受け止める。

 

「う・・・お、思い出してくれ、ラバ。私たちのことを・・・ナイトレイドのことを・・・そして私達と一緒に死にもの狂いで戦った日々のことを・・・。」

 

「フ、もちろん覚えているとも。だがそれがなんだというのだ?」

 

「何?」

 

「それはまだ俺がお前たちムシケラと同等の存在だったころの話だ。この地上において最高位の存在『大将軍』になった今・・・・そのような過去の記憶など塵芥に等しい!!」

 

「・・・・ラ・・・ラバ!!!」

 

その言葉にナジェンダの頭が真っ白になる。

 

「ムダだ・・ナジェンダ。」

 

「スサノオ・・・・。」

 

「あそこにいるのはもはや俺たちの知っているラバックじゃない。俺たちが倒すべき敵だ!!」

 

「・・・・・・・・」

 

「いいかげん目を覚ませナジェンダ!!ラバックはあの時死んだんだ!!」

 

ナジェンダの頭に今までラバと過ごした日々が蘇る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、いつもの空き地で目を覚ますのび太。

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

昼間の出来事を思い出し、拳を握りしめる。すると

 

「どうしたの・・・・・?」

 

目線をあげるとそこには

 

「・・・・・クロメ。」

 

彼女は心配そうにのび太の顔を覗き込む。

 

「何か思いつめた顔をしているけど・・・・。」

 

「何でもないよ。それよりなんか用?」

 

のび太は立ち上がり、おしりのゴミをはらった。

 

「・・・・・・・・・。」

 

「用がないなら僕は行くよ。」

 

そう言いながら、のび太は歩き出す。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

カチャ

 

振り向くと、クロメは銃を持っていた。彼女は銃をのび太に投げ渡す。

 

「!?」

 

訳が分からず銃を受け取るのび太。

 

「ナイトレイドの中でものび太は標的、覚悟して。」

 

「!?」

 

するとクロメは腰につけている鞘から刀を引き抜き、刀の先をのび太に向ける。

 

「帝都からの任務・・・・ううん、命令・・・・のび太今ここで死んでもらう。」

のび太の結婚相手は?

  • 静香
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