『あなたの願い、叶えます! ハッピートラえもん』
渡された名刺を見ながらスネ夫は小さなため息をつく。
「何がハッピートラえもんだ・・・・・」
「お前の願いを叶えてやろうか?」
トラえもんは、スネ夫に詰め寄った。だがスネ夫は考える。今までのパターンから考えると、こういう奴に関わるとロクな事が起きない。
「ほっといてよ。どうせ僕なんか金持ち以外なんの取り柄もないダメな人間なんだよ。」
それだけ言うとスネ夫はその場で蹲り、泣き始める。
「馬鹿者!!!!」
ドン!!
「ギャー!!」
あまりのネガティヴな思考に、トラえもんはスネ夫の尻にバッドを叩きつけた。
「僕が今まで嘘を付いた事があったか?」
「100回くらいあるじゃないか・・・・・・・」
「とにかく、来い!!」
尻を叩かれてその場を動けないスネ夫を、トラえもんは引きずっていく。
人気のない所に場所を移したトラえもんは、四次元ポケットに手を入れる。
「神さまロボット 2!!」
トラえもんは、杖をついた老人の姿をした身長目測1メートルほどのロボットを取り出す。
「あー、これ知ってる!前に使った事があるよ。」
スネ夫は声を上げながら思い出す。以前この秘密道具で酷い目に合った苦い経験を。
「違う!これは発売されたばかりの新作!」
「新作?」
トラえもんの話によると、これは以前使った秘密道具を改造した改良版とのこと。
「このロボットを起動させるためには、一万円必要なんだ。」
そう言うとトラえもんは、スネ夫の体を肘でつつく。スネ夫は仕方なく財布から泣け無しの渋沢栄一をロボットの前に置く。そして二人は三拍手し、お辞儀した。するとロボットは光り出し、浮遊する。
「神様、どうかコイツの願いを叶えてやってください!」
トラえもんは神様ロボットに頭を下げた。神様ロボットは、スネ夫の前にやってくる。
「君、今一万円をお供えしたよね?」
「はい、そうです・・・・・。」
ドガン!
「そんなんで済むと、思ってるのかい!?」
神様ロボットはスネ夫の顔面に飛び蹴りを放つ。
そして場所を変わり、ファミレス。スネ夫の座ったテーブルには、ありとあらゆる料理が並べられていた。そしてその料理を物凄いスピードで食べ尽くす神様ロボット。
「あの〜、そろそろ僕の願いを叶えて・・・・・」
「デザートじゃ!」
神様ロボットの言葉にスネ夫は手を上げて、店員を呼んだ。
「(まだ食うのかよ、このジジイ。)あの、すいません。デザート適当に持ってきてください!」
その様子に店員は苦笑いする。
「よく召し上がりますね。何かスポーツでもおやりになっているんですか?」
スネ夫は周りを見渡す。いつの間にか店中の視線が自分たちのテーブルに集中していた。
「あ、いや、食べているのは僕じゃなくて、この神様が・・・・・」
スネ夫がそう口走った瞬間、
バン!
スネ夫の口を物凄い衝撃が襲った。
「そうなんです!コイツ皿まで食っちゃう勢いで!」
トラえもんが空になった皿をスネ夫の口に叩きつけたのだ。
「言い忘れたけど、この神様は僕たちにしか見えないんだ。」
トラえもんはスネ夫の耳にコソコソと耳打ちする。
「あの〜、そろそろ僕の願いを叶えて・・・・・」
「嫌じゃ!」
「お願いします!!」
スネ夫は通りすがりの店員に泣きながら縋り付いた。
「お願いします!この店にあるデザート全部持って来て!」
「は、はい!分かりました!」
あまりの気迫に店員はドン引きした。
そして数時間後。
「分かった。お前の願いを叶えてやろう。」
「本当ですか!?」
神様の言葉にスネ夫は目を輝かせた。
「その代わり、明日はこの十倍は食うからな!」
スネ夫は財布の中身を見ながら、内心泣き始めた。
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