ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第八章:チェルシーの気持ちを斬る

「う〜ん、無いなぁ〜」

 

チェルシーの水着を探しながら、泳いでいく。そして浅い所は全て探し終えた。後は深い所だけど・・・・・

 

「のび太〜」

 

「うわっ。」

 

チェルシーの声とともに、背中を温かい感触が包んだ。

 

「へっへっへ〜」

 

耳元で楽しそうな声。チェルシーの腕がのび太の首に回される。そして、密着する身体。これは、つまり、チェルシーに背後から抱きつかれているってことだった。ぼよん、と背中に感じるふたつの大きな膨らみ。その中心に少し硬い突起。それがのび太の背中に当たっている。

 

「わたし、ちょっと疲れちゃった。」

 

能天気な声で、そんなことを言った。

 

「つ、疲れたって。」

 

「だって、さっきからずっと泳ぎっぱなしなんだもん。だから、のび太に掴まって少し休憩ー」

 

「休憩って、その、僕に掴まったら・・・・・」

 

色々当たっているわけで。しかも、今は水着が脱げているから直接肌と肌が触れ合っていて、チェルシーの普段は隠されている場所の形とか、その感触を鮮明に感じてしまう。

 

「のび太。えっちなこと、考えてるでしょ?」

 

「あ、当たり前だろ?」

 

「・・・・・そっか。のび太は、私でえっちなことを考えるんだ。」

 

そんなの、考えるに決まってる。チェルシーは素直に可愛いと思えるし、異性としての意識もある。こんな可愛い子が彼女だったらなと思わなくもない。それに、こんな風にして、直接胸の柔らかさを感じてしまうと、何をどうやったって意識してしまう。

 

「へへへ〜」

 

なぜか、ちょっと嬉しそうに耳元に響くその声で、ますます心臓が跳ねる。

 

「きゅ、休憩だったら、ちょっとあの隅っこで一休みしょう。」

 

このまま、チェルシーにくっ付かれていたら、自分の理性がどうにかなってしまいそうだ。

 

「ふ〜ん、のび太は感触よりも鑑賞を楽しみたいってことですな?」

 

「違います。」

 

外れた時はあんなに恥ずかしがってた癖に、今は微妙にのび太をからかって楽しんでいる。そして、そんな小悪魔的なチェルシーの行動にドキドキしてしまう自分がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰も見ていない事を確認し、プールから上がると、チェルシーと並んで座る。幸いここはプールから離れており、完全にチェルシーとふたりきりだった。肩の触れ合う距離。そして、なるべく見ないようにはしてるけど、チェルシーの上半身は裸で。視線のすみに微かに肌色が映る。

 

「・・・・・あのさ。」

 

「ん?」

 

「私の胸、見たい?」

 

「え?」

 

「見てもいいよ。のび太にだったら、胸、見られても平気。」

 

「・・・・・・チェルシー、そんな冗談ーー」

 

「冗談じゃないよ。わたし・・・・・、わたし、のび太のこと、好きだから。」

 

ぽつりと、チェルシーの口から言葉がこぼれる。

 

「のび太のことが好きだから、のび太に見られると嬉しいの。すごく恥ずかしいけど、でも嬉しいの。のび太が見たいって思ってくれるのが、嬉しい。」

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

「ねぇ、のび太。」

 

チェルシーが身体をひねって、のび太の顔を覗き込む。真剣な瞳で、潤んだ瞳で。

 

「・・・・・・好きなの。大好きなの。のび太にだったら、わたしの全部をあげることだって出来るんだから。」

 

恥じらいと、熱を帯びた表情で。

 

「のび太は、わたしのこと、好き?」

 

じっとのび太を見る。少し不安そうな表情。そんな表情をしていても、チェルシーは輝いていた。トクン、と心臓が跳ねる。

 

「好き、だと思う。」

 

こんなにも心臓がドキドキしているんだから。好きって言われて、こんなにも嬉しいんだから。なんせ学園のアイドルの一人だ。チェルシーのことが好きだって言う男子連中は、それこそ星の数ほどいる。そして、そんなチェルシーが自分のことを好きだと言ってくれた。だけどーー、もうひとり、大切な人の笑顔が脳裏に浮かんだ。多分、チェルシーと同じくらいに好きだと思える人。

 

「・・・・・そっか。」

 

「え?」

 

「アカメちゃんの事が、好きなんだ?」

 

「あ。え、えっと・・・・・」

 

なんで、わかったんだ?

 

「顔に書いてあるよ。アカメちゃんの事が好きなんだって。」

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

「でも、わたしのことも同じくらい好きって思ってくれてるんでしょ?」

 

「ど、どうして?」

 

「それも顔に書いてある。」

 

そして、にっこりと笑みを浮かべる。前々から鋭いとは思っていたけど、ほんと鋭いよな、チェルシーは。

 

「わたしが単独一番じゃなくてちょっと残念だけど・・・・・・それなら・・・・・・実力行使だ。」

 

チェルシーがぽつりと呟いて。

 

「・・・・・ちゅ。」

 

唇が重なった。

 

「ん、んんんっ。」

 

チェルシーの柔らかい唇が、のび太の唇に重なっている。鼻からこぼれる熱い息。とろけそうなくらい、柔らかい感触。あの、チェルシーと、キスをしている。甘い、チェルシーの唇。それは一瞬のような、永遠のような。

 

「んふ、ん、んん。」

 

甘美な感触を残したまま、

 

「・・・・・・んふぅ。」

 

チェルシーの唇が離れた。顔はすぐ近くにあって、ほんの少し動かせば、もう一度キスの出来る距離。そんな距離で、

 

「えへへ、キス、してみました。」

 

少しおどけた様に、チェルシーが笑った。悔しいけど、その表情に完全にときめいてしまった。可愛いと、抱きしめたいと思った。

 

「今、のび太、わたしのことがもっと好きになったでしょ?」

 

「うぅ。」

 

なんかもう、完全にチェルシーにコントロールされていて、

 

「それじゃあ、もう一回。もっとのび太がわたしのことを好きになりますように。」

 

チェルシーがはにかんだ様に笑みを浮かべて、

 

「ん、んん。んんっ・・・・ちゅ、んふぅ・・・・・」

 

さっきよりもちょっとだけ深く、のび太とチェルシーの唇が合わさった。

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ
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