ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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最終章:レオーネの気持ちを斬る

「はぁ〜」

 

プールサイドチェアで寝転がりながら身体をリラックスさせる。のび太はぼんやりと天井を眺めた。燦々と照りつける太陽。どこからどう見ても真夏の風景だ。

 

「あのな、のび太。」

 

「うん?」

 

のび太のプールサイドチェアに腰を下ろす者がいた。

 

「あのな・・・・さっき・・・・・さっき、わたしにオイルを塗った時、変な気持ちになった?」

 

レオーネが上目づかいでのび太を見る。いつもの頼れるお姉さんから、一人の少女のような表情になっていた。

 

「へ、変な気持ちって?」

 

「・・・・・えっちな気持ち。のび太はわたしの身体を触って、えっちな気持ちになった?」

 

「えっちな気持ちって、なにをーー」

 

「私はなったぞ。」

 

「え?」

 

「わたしは・・・・・・のび太に触られて、のび太の手の感触を感じて、えっちな気持ちになった。すごくどきどきしたし、身体も頭もぼーっとなった。身体がすごく熱くなって、内腿のあたりがむずむずした。のび太は、そうならなかったのか?」

 

「・・・・・それは。」

 

正直に言えば、ならないわけなかった。手のひらで、あんなにもレオーネの身体を感じていたのだから。

 

「あのな、のび太。わたし・・・・・・のび太なら、いいぞ。」

 

「え?」

 

「のび太になら、わたし・・・・・・」

 

潤んだ瞳で、真剣な瞳でのび太のことを見つめてくるレオーネ。少し身を乗り出すようにして。

 

「れ、レオーネ・・・・・」

 

すぐ目の前にレオーネの顔が迫る。のび太に覆いかぶさるようにして、レオーネの身体がのび太の身体に重なった。赤く染まった頬。潤んだ瞳。唇にかかる熱い吐息。

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

ドキドキと心臓が跳ねる。肌と重なった部分が、熱い。

 

「わたしな・・・・・・わたし、のび太のことが、好きだ。」

 

素直に、レオーネの気持ちがこぼれた。

 

「だから、のび太にだったら、なんでもしてあげられる。なにをされたって、大丈夫なんだから。」

 

あのやんちゃで、からかい上手なレオーネがまっすぐにのび太を見つめる。

 

「のび太はわたしのこと、どう思ってる?」

 

「・・・・・・・・・。」

 

自分はレオーネの事をどう思っているんだろう?

 

「きらい、か?」

 

「そんなわけ、ないだろ?」

 

レオーネのことを嫌ってるなんてことはあるはずなかった。

 

「じゃあ、好き?」

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

一瞬の思考。そして、

 

「・・・・・好きだと、思う。」

 

そう答えた。一緒にいて楽しいし、胸だってどきどきする。触れ合っていることが幸せで、好きだと言ってもらえて嬉しいと思った。レオーネとエッチなことをしたいって欲求もある。

 

「けど・・・・・・・・」

 

同じくらい気になる人が自分にはいて。

 

「その、レオーネの言葉に対してのちゃんとした回答はまだ出来ないって言うか。」

 

こんな時、自分の優柔不断さが嫌になる。

 

「・・・・・そうか。」

 

「ごめん。」

 

「いや、いいんだ。すぐには答えなんてでないよな。でも、好きだと思うって言ってもらえて、わたしは嬉しいぞ。」

 

穏やかな笑顔が浮かんだ。

 

「のび太にそう言って貰えただけで、すごく幸せなきもちになった。だから、今はそれで満足。」

 

にっこりと、本心からそう思っているよと伝えるような、そんな笑顔だった。

 

「ま、のび太がもてるのもわかってるから、他に気になる人がいてもおかしくないし。のび太のまわりには、私よりも魅力的な女がいっぱいいるもんな。お姉さん、しょんぼりだぞ。」

 

少しおどけたような表情を浮かべたあと、

 

「でもな、やっぱり誰にものび太のことは渡したくないから。私が一番のび太のことが好きだっていう自信があるから。だから、私、がんばるよ。」

 

そう口にして、

 

「・・・・・・・・んっ。」

 

唇を塞がれた。一瞬、何もわからなくなった。

 

「ん、んん」

 

・・・・・キス、だよな?レオーネの唇が自分の唇に重なってて、柔らかくて、気持ちがいい。

 

「んふぅ・・・・・ちゅ、んふ・・・・・」

 

少しだけ深く、唇が重なり合って、そして、離れた。

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

いきなりの展開に思考がついていかない。そして、煩いくらいに心臓が鼓動している。

 

「・・・・え、えへへ。」

 

はにかんだ笑顔。その顔は真っ赤だった。あまりの不意打ちに、そして、今のレオーネの表情に、とくん、と心臓が跳ねる。愛しいと、思った。

 

「これで、のび太はもっと私のことを意識してくれたかな?」

 

照れ隠しのせいか、少しおどけて、

 

「いつか、のび太がちゃんとわたしのことを好きって言ってくれる日が来ると嬉しいな。」

 

でも、その瞳はどこまでも真剣に、そして、もう一度、

 

「んんっ。」

 

夏の青い空の下で、レオーネの唇とのび太の唇が重なったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おかしいのぉ・・・・・・」

 

神様ロボットは首を傾げた。そしてスネ夫は悔しそうにその場でダニのようにだだをこねる。

 

「ちょっと試してみよう!」

 

そう言うと、神様はスネ夫に向かって光線を放つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてその後。

 

「おい、にいちゃん!」

 

家に帰る途中、スネ夫は突然声をかけられ、振り向く。

 

「ちょっと金かしてくれねぇか?」

 

「ほんの百万でいいんだ。」

 

「頼むよ。」

 

見るからに不良と言ったチャラけた恰好をした3人組が近づいてきた。

 

「わわわわ・・・・」

 

スネ夫は腰を抜かし、その場にへたりこむ。この後、彼がどうなったかは言うまでもない。

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ
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