プロローグ
八百屋に魚屋、肉屋などの食材のお店の他、服とか雑貨、本屋さんが道の両端にダーツと並んでいる。食べ物屋さんもあるらしく、さっきからいい香りもしている。これが商店街だ。
「さーて、今夜は何にしようかなぁ。」
と、レオーネは周囲を見渡し、晩ご飯思考モードへ。こうして商店街を歩くレオーネはなんだかしっくりと景色に馴染んでいた。家族のための買い物。もし、レオーネが自分の嫁だったら・・・・・
『ただいま、レオーネーっ。』
『あっ、お帰り。今日は早かったね。』
『ああ。早くレオーネに会いたくて帰ってきたよ。』
『嬉しいっ。ねぇ、先にご飯にする?お風呂?それとも・・・・うふふっ。』
「ないな。」
我ながら何の捻りもないベタな妄想ではあるが、一番ありえない未来だ。レオーネと一緒だと、借金取りから逃げまわっている未来しかない。
「のび太・・・・・・?」
「はっ!?ど、どうした、レオーネ!」
「のび太こそどうした?急にぼーっとして。」
「な、な、なんでもない。商店街の熱気というか、人の情熱のようなものに、あてられてしまったんだ。」
「そうなのか?ふふ、変な奴。」
慌てるのび太にやさしく微笑みかけるレオーネ。その笑顔は、見ていると妙に安心してしまう。
「あ。あれがいいかもーー」
レオーネの視線が向いた先は八百屋。見るからに新鮮そうな野菜が売られている。
「レオーネ、今日はこっちの野菜、安くなってるわよ。」
「え?本当か?それじゃあ今日はそれをもらって・・・・それももらおうかな。」
数種類の野菜を購入するレオーネとのび太を見て、おばちゃんが微笑みかけてくる。
「ふふ、もう籍は入れたのかい?」
「は!?」
「あはは、もうすぐだよ。ーーありがとう、また来るね。」
レオーネは何事もなかったかのように振る舞い、お釣りを受け取っていた。一瞬でも動揺してしまった自分はちょろいのかもしれない。その後も似たようなやりとりが行われながら、買い物が続いた。
「ごめんな、荷物持ってもらちゃって。」
「たいしたことないよ。それにしてもレオーネ、相変わらず凄い人気だな。」
商店街の人がみんな、レオーネを知っているようだった。そして誰もが親しげに声をかけてくる。レオーネの魅力、恐るべしだ。
「そうか?でも、今日はのび太も一緒だから、みんないつも以上に嬉しそうだったぞ。」
行く店ほぼすべてで言及されちゃったからな。
「やたら旦那って言われてたもんな・・・・・なんかごめんね。」
「ううん。嬉しかったくらい。」
迷惑をかけたかと思っていたのだが、予想に反してレオーネは上機嫌そうだ。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ