ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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最終章:気がついてない事を斬る

午後18:00、のび太はレオーネが勤めるマッサージ店の前にいた。理由は勿論レオーネの迎えだ。前科がある以上・・・・・見張っておかないと、何するわかったもんじゃない。明日になったら弁護士から督促状が送られてきそうだ・・・・。

 

ガチャ

 

「あ、のび太君。ちょうどいい所に来たね。さあ、入って!」

 

「ええ!?でも僕、従業員じゃないし・・・・さすがにそれは・・・。」

 

「店長の私がいいって言っているんだから、問題ないわ。」

 

「いや、それは店長として問題がある気がするんですけど・・・・・」

 

店長の発言にのび太は、この店は大丈夫なのかと思ってしまう。のび太は店長の案内のもと店に入ることとなり、レオーネと再会した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私もデートしてみたくなっちゃったよ。」

 

「すればいいよ。きっと楽しいぞ。」

 

「へ〜。本当にいいの?レオーネ。」

 

店長が少しイタズラっぽい目でレオーネの顔を覗きこむ。

 

「え?」

 

「私に好きな人が出来て、それでその人にお付き合いして欲しいって、言ってもいいのかな。」

 

「いいと、思うけど?」

 

「思ったんだけどね。のび太君、ちょっといい感じだな・・・・・」

 

そう言いながら店長はのび太に近づき、彼の頬に触れる。

 

「へ?」

 

「少し・・・・・好きになっちゃったかも。」

 

「て、店長!」

 

「あっ、ズルイ!!」

 

「抜け駆けは駄目だってばあ!」

 

「そうですよー、店長!!」

 

店長に続き、他の従業員たちもまとわり付いてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だ、駄目だ、みんな、のび太は。だってのび太は・・・・・・」

 

レオーネはすがさず声を上げる。

 

「のび太君は、レオーネの婚約者だから?」

 

「そうだ、もしのび太を好きになっちゃったら、私が困る。」

 

「『「『「どうしょっかな。」』」』」

 

「の、のび太だけはぜったいにダメなんだから!ほら、のび太も、みんなに、なにか言えよ。」

 

「なにかって・・・・・・」

 

レオーネがぐいぐいと不安そうにのび太の腕をひっぱる。そんな様子を、いたずらっ子のような笑顔でみんなが見ていた。

 

「ご・・・・・ごめんなさい。」

 

「何で謝ってるんだ、のび太。」

 

「いや、レオーネがなにか言えっていうから。とっさにそれしか思い浮かばなくて。」

 

「『「『「あはははは!」』」』」

 

「店長?みんな?」

 

「あはははは!ご・・・・ごめん。のび太君があんまり困った顔するから。」

 

「あははははは!ごめんごめん。わかってたんだ、ごめんなさいって言われることは。」

 

冗談だと分かり、ホッと胸を撫で下ろすレオーネ。

 

「びっくりしたよ・・・・・みんな、すごく真剣そうだったから。」

 

「ちょっといいなって思ったのは本当だよ。でもね、レオーネ、気がついてる?」

 

「え?なにを?」

 

「さっきからずっと、のび太君と腕を組んでるって。」

 

「え、そ・・・・・・そうだけど。」

 

「普段は手を繋ぐぐらいなのにね。」

 

「あ・・・・・・・」

 

「それにいつものび太、のび太って、話してると止まら無いし。」

 

「そう・・・・・かもしれないけど。」

 

「だから、レオーネとのび太君の間に私たちが入る余地なんて、全然ないんだなって。」

 

「それにね、それはのび太君も同じなんだよ。」

 

「え?僕も?」

 

「目で追ってるのって、いつもレオーネだから。」

 

「私たちと会話してる時も、ずっとレオーネを見てたよね。」

 

「『・・・・・・・・・・!!』」

 

「気がついてないの本人たちだけなんだね。」

 

「だから安心していいんだよ、レオーネ。好きなだけラブラブしていいんだから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「みんなのお墨付きがでたみたいだな。」

 

「・・・・・・え?」

 

レオーネが火を噴きそうな程赤くなって、じっとのび太の腕にしがみついていた。

 

店長たちもそんなレオーネに、おかしさと嬉しさを隠せないようだった。

 

「自分の好きなことには絶対、『そう思うでしょ、のび太』っていうし。」

 

「お弁当とかも、のび太君の好物を多めに入れてたりするんだよ。」

 

「みんなよく見てるなあ。」

 

「だって、レオーネの生活はなんでものび太君中心なんだもの。」

 

「レオーネは、のび太君がいれば他になにもいらないんだよね。」

 

「『「『「ねーー」』」』」

 

「なんだか僕まで照れくさくなってきたよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えへへ・・・・でもね、みんなの言う通り、私はいつでものび太と一緒にいたいと思ってる。だって私、のび太を愛してるから。」

 

レオーネが顔を寄せてくる。そして・・・・

 

チュッ

 

「れ・・・・・レオーネ。いまのび太君と、キス・・・・?」

 

「わ・・・・・私、もう見てられないよ。」

 

しばらくして離れたレオーネが、幸せそうなため息をついた。

 

「・・・・・・えへへ、キスしちゃった。」

 

レオーネがのび太の腕にぎゅっと力を込める。店長たちは、顔を扇ぐ仕草でのび太たちをはやし立てた。

 

「のび太、愛してるよ。これからもたくさんでーとしようぜ。」

 

春休みははじまったばかり。のび太はレオーネと過ごす春を想って、幸せに浸かる。この春も、レオーネの笑顔を見つめていたい。 その為には・・・・・。

 

「僕、もっと楽しいデート考えておくから。」

 

「ああ!」

 

レオーネがとびきりの笑顔で頷いた。

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ
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