プロローグ
「ねぇ、野比くん!これ見て!」
日曜日、家でくつろいでいたのび太に翼が慌てて巻物を渡してきた。
「なに、これ?」
「これは、私の家の家系図なの!」
「家系図?」
のび太とドラえもんは巻物を覗き込む。家系図、それは先祖代々の系統を書きあらわした表である。 曾祖父、祖父母、父母、子といった順序で、古い世代から記載されるという特徴がある。
「それで?これがどうしたの?」
のび太は家系図を見ていた目を、翼に移した。
「問題はここなんだ!」
のび太は、翼が呼び指して場所に視線を向ける。そこには・・・・・・・
「のび太・・・・?」
何故か自分と同じ名前がそこにあった。翼の先祖に自分と同じ名前の人物。不思議なこともあるもんだな。そしてその同姓同名となる人物は結婚して子供を授かっていたようだ。その相手は・・・・・・
「リンズ・・・・・・・?」
どうやら彼女が妻のようだ。
「ねぇ、これからタイムマシンで見に行ってみない?」
「え?」
翼はのび太の机に視線を向ける。
「でもタイムマシンは修理・・・・・・・」
「もう直ってるよ。」
「ぐっ・・・・・・・」
ドラえもんの言葉にのび太は項垂れる。
「ねえ、野比くん。本当に行かないの?」
「行かない。」
のび太は部屋の隅で、腕組みをしながら、胡座をかいていた。絶対にその場から動こうとしない。そんな彼に翼は心配そうに声をかけた。
「絶対に行かない!」
ドラえもんたちは仕方なく、のび太をその場に残し、タイムマシンに乗り込んだ。そしてタイムマシンは出発する。
そして数分後。
「のび太、お使いに行ってきて!」
ニコニコ顏の玉子が買い物袋を片手にやってきた。
「え〜、やだよ!」
こうなれば、ドラえもんに行ってきて・・・・・あ、いないんだっけ。なら、アカメ・・・・もいない。ならチェルシー・・・・・もいない。そういえばシェーレも、レオーネも、クロメもいないんだっけ。
「ママ、忙しいの。」
忙しい?さっきまで居間でテレビを見ながら、お煎餅を食べてたくせに。どこが忙しいんだ?
「早く行ってきてちょうだい!」
しょうがない。行くか。出ないと、目の前の母親が般若と化するだろう。そうなったら、説教が始まる。全く意味の無い説教だ。しかも内容が意味不明の上に、長い。そんな事に時間を潰すぐらいなら、お使いをした方がマシだ。
「わかったよ。」
専業主婦なんだから、お使いくらい自分でやってほしいものだ。のび太は買い物袋とお金を受け取り、家を後にした。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ