「違うんだよ!これは全部チェルシーが・・・・!!」
「え〜、私のせい?のび太が望んだくせに。」
チェルシーは小悪魔のような顔でのび太を見た。一遍叩いてやろうか、本気でそう思ってしまう。
「のび太さん!!」
「ハァ〜。」
怒り狂う静香にのび太は深いため息をつく。
「次!!!」
のび太は再びほろ酔い気分で自宅まで帰ってくる。
「ただいまー」
「のび太、お疲れ様!会いたかった!」
玄関を開けた途端、クロメが嬉しそうにのび太の胸に飛び込んできた。結婚してもクロメはクロメなのである。その後、アカメの時と同じようにクロメはのび太の上着を脱がせると、リビングのソファに座らせた。
「クロメ、実は今日はね・・・・・・・女の人と二人で飲んでたんだ。」
水を持ってきてくれたクロメに、再び思わせぶりな口調でそう言った。
「女と二人きり・・・・?のび太、それって・・・もしかして浮気・・・・?」
「うん。」
クロメは目を見開き、一歩後ずさりする。そして彼女の目から一筋の涙が溢れた。
「のび太・・・・・私のこと嫌いになったの?・・・私・・・・・何かした?・・・・・私・・・・・私」
あっ、まずい。やりすぎだ。慌てて訂正しようとするが、時すでに遅し。
「のび太に嫌われたくないよ!!!」
クロメはその場で泣き出してしまった。
「あ、クロメ、冗談、じょ『ドスン!!』」
言い終わる前にのび太の顔面に拳が減り込んだ。
「のび太。」
「!?」
思わぬタイミングでアカメが参加してくる。気がつくと、のび太の周りを残りのメンバーたちが取り囲んでいた。
「よくもクロメを泣かしてくれたな。」
「イジメ、かっこ悪いです!」
「のび太、お前に俺様のこの気持ちが分かるか・・・・・」
「覚悟はできてるよな、のび太。」
じりじりと狭められていくのび太包囲網。ジャイアンは指の関節を鳴らしながら不気味に白い歯を見せる。
「どうしますか、兄貴!」
「あ、兄貴?」
突然の新キャラ登場に演技を忘れていると、一同の視線が一点に向けられた。遅れてのび太も皆の視線をたどる。そこに、神はいた。
「やっちまいな。」
顎先はくいっと動かし、ドラえもんは火のついてない煙草を咥える。そして次の瞬間ーー
ドン!!
「ちょっ!?」
「うらぁぁっ!」
「クロメが味わった心の痛み・・・・・たっぷり、お前の身体に味わせてやるからな。」
「とりやあ!」
ドン!!
「ごふっ!?」
ドス!!
「うぶっ!?」
ドス!!
「ぐあぁぁっ!?」
ドス!!
「ぎぃゃああああああああぁっ!?」
薄れゆく意識の中で、クロメをみんなが笑顔で囲んでいるのが見えた。しばらくしてその輪が解け、一体のロボットを迎え入れる。周りでみんなが笑っていた。意識が遠のく。
「って・・・・・・みんな、本気でやったなぁ!」
急いでその場から起き上がる。危うく、いい話で終わらされるところだった!ここは怒っていいところなはず。
「のび太もお疲れっ!」
「のび太、とってもいい演技だったよ!」
「これにて一件落着ですー」
「勝手にまとめるなっ。みんな、手加減する気なかっただろう!」
「うん、いつでも本気で演じることを心がけてるし。」
「手加減は男らしくないしね。」
「別に日頃から恨んでたとか、そういうのはないわ。」
「それにしては、楽しそうに蹴ってたよね。静香ちゃん・・・・」
この小説は続けた方がいい?
-
続けた方がいい
-
やめた方がいい