「それでね・・・雲の上に王国を作って、僕が王様になったんだ。」
どれも聞いててワクワクする話ばかり。
恐竜を育てたり
畳の下から別の星に行ったり
犬の王国で暴れたり
海底にいったり
魔界で魔物と戦ったり
今日ものび太の過去の冒険を聞きながら、私は笑った。
・・・・・・・・・・のび太が王様って想像できないなぁ。クスクス。
・・・・・・でも・・・・・・・・・
いいかもね・・・・・それ。お姉ちゃんは料理長。ドラえもんが大臣。それから、それから・・・・・・
うん、楽しそうな国。民も重税で苦しまないし・・・・
それから私は・・・・・・
私は・・・・・・・
抜け落ちた自分の髪の毛を見て一粒の涙が流れた。
そうだった私にはもう・・・・・
私がいなくなったら、お姉ちゃんは・・・・・・・
のび太は・・・・・・どうするかな?
「帝都からの任務・・・・ううん、命令・・・・のび太今ここで死んでもらう。」
私は腰につけている鞘から刀を引き抜き、刀の先をのび太に向けた。
嫌われるかもしれない、でもそれでもいい。
のび太。
私がいなくてもやっていける?
誰かに殺されたりしない?
どんな時でも殺しが出来る?
ちゃんと止めをさせる?
がチン
がチン
剣と刀がぶつかり合う。
「友達をほってはおけないんだ。」
「関係なくなんかないよ!僕達友達だろ!? アカメたちとは身分は違うかもしれないけど、1+1は1より大きいよ! 助け合うのは当たり前じゃないか!!!」
「僕たちはここで終わらない。なるんだよ、勝ち組に!」
のび太。
人間の値打ちは頭の良さや運動神経で決まるものじゃないよ。
お姉ちゃんは
お姉ちゃんは本当にのび太のことを信じてる。
だから
お願い、私にもそう思わせて。
「はー!すげーっ。ここが帝都かぁ。」
少年は目を輝かせて周りを見る。その後ろには無言で立ち尽くすクロメ。
「・・・・・・・・・・・・・。」
「連れてきてくれて本当に嬉しいぜ、クロメ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
クロメは持っていたお菓子を口に入れる。
「すげーっ。本当にすげーぞ!!こりや出世すりゃ村一つだって買えるな。」
「調子の良いこと言ってるけど、君には無理だと思うよ。」
クロメは笑いながら言った。
「なにおうっ!!俺の実力が信用出来ないってことかよ!!」
「うん、なんかここぞって時に弱そう。」
「俺だって本気を出せば危険種の四十匹や五十匹・・・・。」
「じゃあ今度強いトコ見せてよ・・・・・・・えーと・・・」
「俺か?俺はタツミ。帝都で有名になる男の名前だから覚えといた方がいいぜ!!」
のび太の結婚相手は?
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静香
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ジャイ子
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梨華
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なつみ
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その他