ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第二十一章:思いを斬る(後編)

「それでね・・・雲の上に王国を作って、僕が王様になったんだ。」

 

 

 

 

 

 

どれも聞いててワクワクする話ばかり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恐竜を育てたり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

畳の下から別の星に行ったり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犬の王国で暴れたり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海底にいったり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔界で魔物と戦ったり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日ものび太の過去の冒険を聞きながら、私は笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・のび太が王様って想像できないなぁ。クスクス。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・でも・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いいかもね・・・・・それ。お姉ちゃんは料理長。ドラえもんが大臣。それから、それから・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うん、楽しそうな国。民も重税で苦しまないし・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから私は・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

抜け落ちた自分の髪の毛を見て一粒の涙が流れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうだった私にはもう・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私がいなくなったら、お姉ちゃんは・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のび太は・・・・・・どうするかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「帝都からの任務・・・・ううん、命令・・・・のび太今ここで死んでもらう。」

 

私は腰につけている鞘から刀を引き抜き、刀の先をのび太に向けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嫌われるかもしれない、でもそれでもいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のび太。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私がいなくてもやっていける?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰かに殺されたりしない?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どんな時でも殺しが出来る?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちゃんと止めをさせる?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

がチン

 

 

がチン

 

 

剣と刀がぶつかり合う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「友達をほってはおけないんだ。」

 

 

「関係なくなんかないよ!僕達友達だろ!? アカメたちとは身分は違うかもしれないけど、1+1は1より大きいよ! 助け合うのは当たり前じゃないか!!!」

 

 

「僕たちはここで終わらない。なるんだよ、勝ち組に!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のび太。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人間の値打ちは頭の良さや運動神経で決まるものじゃないよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お姉ちゃんは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お姉ちゃんは本当にのび太のことを信じてる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お願い、私にもそう思わせて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はー!すげーっ。ここが帝都かぁ。」

 

少年は目を輝かせて周りを見る。その後ろには無言で立ち尽くすクロメ。

 

「・・・・・・・・・・・・・。」

 

「連れてきてくれて本当に嬉しいぜ、クロメ。」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

クロメは持っていたお菓子を口に入れる。

 

「すげーっ。本当にすげーぞ!!こりや出世すりゃ村一つだって買えるな。」

 

「調子の良いこと言ってるけど、君には無理だと思うよ。」

 

クロメは笑いながら言った。

 

「なにおうっ!!俺の実力が信用出来ないってことかよ!!」

 

「うん、なんかここぞって時に弱そう。」

 

「俺だって本気を出せば危険種の四十匹や五十匹・・・・。」

 

「じゃあ今度強いトコ見せてよ・・・・・・・えーと・・・」

 

「俺か?俺はタツミ。帝都で有名になる男の名前だから覚えといた方がいいぜ!!」

のび太の結婚相手は?

  • 静香
  • ジャイ子
  • 梨華
  • なつみ
  • その他

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