ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第二十二章:絶望を斬る

大聖堂から遠く離れた建物の屋上。

 

「ふあーっ。」

 

タツミは椅子に腰掛け、大きな欠伸をする。

 

「流石のナイトレイドも実の仲間が相手では反撃できないわね。ラバックというボウヤの人格は完全に破壊してあるし。」

 

タツミの隣に立っているこの男はドクタースタイリッシュ。クロメが言っていた帝都の人体実験を好む医者で、彼は帝具を使ってさまざまな兵器を製造し、強化手術した人間を私兵として率いている。そして数週間前、帝都により回収されたラバックの遺体は彼の手により蘇生され、さらに洗脳と強化手術を施した。

 

「つまらん素材らしく、つまらん戦いだな。」

 

タツミは退屈そうに腕を伸ばす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

転がり落ちるスサノオのコア

 

バキィ

 

それを何のためらいもなく踏み潰すラバック。

 

「なかなかの連中を集めたなナジェンダ。やはりお前は面白い。歯ごたえのある敵がいなくなるのは残念だが・・・・ナイトレイドのリーダーともなれば逃す訳にはいかん。」

 

ズルッ

 

「ん?」

 

するとスサノオのバラバラになったパーッが一箇所に集まり始める。

 

ズズズ

 

「ほう、コアが割れてもまだ動くとは。奥の手で強化中なだけはある・・・というところか。」

 

「スサノオ・・・お前、そんな姿になってまで・・・・」

 

仲間の必死の抵抗にナジェンダは言葉を失う。

 

「だが完全再生する力はないようだな。終わりだ。」

 

(万事・・・・休すか・・・・・!!)

 

ナジェンダは諦めたように目を瞑る。ラバックはそんな彼女の首を掴み、持ち上げる。

 

「一瞬で楽にしてよるつもりだったが・・・・。お前の命運もここまでだな・・・・ナジェンダ!」

 

首を掴んでいる腕に力が入る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると

 

 

バアーン!

 

大聖堂の窓ガラスが割れ、アカメとシェーレが飛び込んでくる。

 

「虫ケラめ・・・・・次から次へと!」

 

ラバックはナジェンダを乱暴に投げ飛ばすと

 

バッ

 

頭上に飛んだ。

 

「グランフオー・・・」

 

シェーレはエクスタスを構える。

 

「アカメ!私の後ろへ。」

 

ガチン

 

「ぐ・・・重い・・・!」

 

「シェーレ!!」

 

ドンッ

 

なんとかラバックの一撃を防いだが、背後に吹き飛ばされる。そしてアカメは瞬時に辺りを見渡して全てを理解した。今の絶望的な状況を・・・・。

 

ドンッ

 

「ん?」

 

ゴゴゴゴゴ

 

ラバックが振り向くと、バラバラになったはずのスサノオがいた。

 

「完全再生してるだと・・・・・」

 

よろめきながらナジェンダは立ち上がり、スサノオに力を与える。

 

「三度目の・・・・禍魂顕現時!!!重ねがけなんて使い方、本来不可能であろうが・・・これを強引にやらなければもう全員死ぬ。」

 

それだけ言うと、ナジェンダはその場に倒れる。

 

ドサッ

 

(これで私の生命力は使い切った・・・あとは頼むぞスサノオ。)

 

「八尺瓊勾玉!!」

 

ゾリ

 

「む!パワーが上がっている。」

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