大聖堂から遠く離れた建物の屋上。
「ふあーっ。」
タツミは椅子に腰掛け、大きな欠伸をする。
「流石のナイトレイドも実の仲間が相手では反撃できないわね。ラバックというボウヤの人格は完全に破壊してあるし。」
タツミの隣に立っているこの男はドクタースタイリッシュ。クロメが言っていた帝都の人体実験を好む医者で、彼は帝具を使ってさまざまな兵器を製造し、強化手術した人間を私兵として率いている。そして数週間前、帝都により回収されたラバックの遺体は彼の手により蘇生され、さらに洗脳と強化手術を施した。
「つまらん素材らしく、つまらん戦いだな。」
タツミは退屈そうに腕を伸ばす。
転がり落ちるスサノオのコア
バキィ
それを何のためらいもなく踏み潰すラバック。
「なかなかの連中を集めたなナジェンダ。やはりお前は面白い。歯ごたえのある敵がいなくなるのは残念だが・・・・ナイトレイドのリーダーともなれば逃す訳にはいかん。」
ズルッ
「ん?」
するとスサノオのバラバラになったパーッが一箇所に集まり始める。
ズズズ
「ほう、コアが割れてもまだ動くとは。奥の手で強化中なだけはある・・・というところか。」
「スサノオ・・・お前、そんな姿になってまで・・・・」
仲間の必死の抵抗にナジェンダは言葉を失う。
「だが完全再生する力はないようだな。終わりだ。」
(万事・・・・休すか・・・・・!!)
ナジェンダは諦めたように目を瞑る。ラバックはそんな彼女の首を掴み、持ち上げる。
「一瞬で楽にしてよるつもりだったが・・・・。お前の命運もここまでだな・・・・ナジェンダ!」
首を掴んでいる腕に力が入る。
すると
バアーン!
大聖堂の窓ガラスが割れ、アカメとシェーレが飛び込んでくる。
「虫ケラめ・・・・・次から次へと!」
ラバックはナジェンダを乱暴に投げ飛ばすと
バッ
頭上に飛んだ。
「グランフオー・・・」
シェーレはエクスタスを構える。
「アカメ!私の後ろへ。」
ガチン
「ぐ・・・重い・・・!」
「シェーレ!!」
ドンッ
なんとかラバックの一撃を防いだが、背後に吹き飛ばされる。そしてアカメは瞬時に辺りを見渡して全てを理解した。今の絶望的な状況を・・・・。
ドンッ
「ん?」
ゴゴゴゴゴ
ラバックが振り向くと、バラバラになったはずのスサノオがいた。
「完全再生してるだと・・・・・」
よろめきながらナジェンダは立ち上がり、スサノオに力を与える。
「三度目の・・・・禍魂顕現時!!!重ねがけなんて使い方、本来不可能であろうが・・・これを強引にやらなければもう全員死ぬ。」
それだけ言うと、ナジェンダはその場に倒れる。
ドサッ
(これで私の生命力は使い切った・・・あとは頼むぞスサノオ。)
「八尺瓊勾玉!!」
ゾリ
「む!パワーが上がっている。」
のび太の結婚相手は?
-
静香
-
ジャイ子
-
梨華
-
なつみ
-
その他