(誰か・・・・誰か助けて!!誰かアカメちゃんを助けて・・・!!)
心の中で必死に助けを呼ぶチェルシー。
「これでシュラ様の大手柄って訳だ!!」
縛られたチェルシーと瀕死のアカメを見ながらシュラは叫んだ。二人を拷問室に連れていこうとしたまさにその時、
「ん?」
「『「???」』」
シュラたちが顔を上げると、そこには鎧が立っていた。
大きく後方へと張り出した角。
目の部分は鏡のような細工が施されている。
鎧の隙間には黒い皮膚が覗き、
また胸部はひときわ分厚い装甲で覆われていた。
ただの装飾と言いきってしまうことのできない、腕の突起。
そして何よりも異彩を放つのは、全身に埋め込まれた金属球。
「何者だ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
座っていたシュラが笑いながら立ち上がる。
「おもしれえー。何者かは知らんが、俺たちの邪魔をするって言うんだったら、消えてもらうぜ!」
シュラが飛びかかり、鎧と取っ組み合いになる。
「馬鹿が。力で俺にかなうと思っているのか?」
しばらくの間、取っ組み合いが続く。体型からしてシュラが負けるはずはない。みんなそう思っていた。だが
「!?」
ブチッ
鎧はシュラの両腕を引き千切る。
「わあああああ!!!!バカ・・・・な・・・・・。」
シュラは両腕をへし折られ、膝をつく。
「シュラ様!!」
「あの細身でシュラ様の腕を折るなんて・・・・・・。」
鎧は無言でシュラに近づく。
「くそ・・・・わあああああ!!」
シュラはそのまま鎧に蹴りを入れ、鎧はそれを両手で受け止める。そしてそのまま時が止まったかのように二人は動かなくなった。後ろで見ていた警備隊も銃を構える。
「『「!?」』」
そしてしばらくすると、シュラは体中から血を噴き出し、倒れる。
「すごい・・・・・・・・・。」
遠くから見ていたチェルシーは驚く。
「驚いたな、シュラを倒してしまうとは・・・・・・。」
遠くから座って見ていたラバックが立ち上がる。
「・・・・・・・・・・・・。」
「まあ、いい・・・。」
するとラバックは鎧に飛びかかる。鎧は攻撃をかわすとラバの体に自身の拳を叩きつける。
ガン
「無駄だ、いかにお前が強くても高い防御力を誇るこの鎧を破ることはできん。」
そして二人は取っ組み合いの体制になる。すると鎧はキィィィィィィィィィン、という酷く甲高い、耳に障る音を響きだす。
「な、なに、この音・・・・ッ!」
「くっ!」
チェルシーとアカメは、耳を押さえて蹲る。そして異変が起きた。取っ組み合っていたグランシャリオの身体が震えだしたかと思うと・・・・。
――ピシリ。
一気に全身にひび割れが生まれ、そして――崩れ落ちたのだ。それを確認すると
「・・・・・・・・・。」
腕の突起が伸び、周囲にブゥンという羽音のような音が響き出る。
――剣だ。
超高速で振動する刃は此の世に断ち切れぬものが存在しない。刃は、ラバックの体に食い込み、その分子接合を切断する。
「さようなら、ラバック・・・・・・。」
鎧は静かに呟く。
アカメはすかさず縛られているチェルシーの元へ。
「無事か、チェルシー。」
「うん、なんとかね」
すぐにアカメはチェルシーの縄を解いていく。
「よし、脱出するぞ!」
「うん。」
それを見届けると鎧は歩き出す。
「ちょっと待って!!」
「???」
「突然いなくなって、私たちはみんな心配している。だから本当のこと言って。今は何をしているの?」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
チェルシーの問いに黙秘をする鎧。するとアカメも口を開く。
「いいたくないなら言わなくていい。でもこれだけは約束してくれ。」
「???」
「私はお前のことを信じていたいんだ!!だから・・・・・・。私たちの間で嘘はやめてくれ!!私を・・・私たちを信じてくれ!!」
「・・・・・・・・・・・・。」
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