ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第三章:サヨを斬る

「レオーネさん、遅いね。」

 

レオーネを待っていたが、いつまでたっても帰って来ない。辺りもすっかり暗くなり、夜の寒さは疲れている体にはこたえる。

 

「しょうがない、とらあえず宇宙船にもどろう。」

 

「うん。」

 

すると突然、声をかけられる。

 

「ねえ、どうかしたの?」

 

「え?え、いや、大丈夫!ちょっと歩きっぱなしで疲れただけ。」

 

「そう。よかった。」

 

振り向くとそこには・・・・・

 

「静香ちゃん!?どうしてこんなところに!?」

 

「え?」

 

「あれ・・・?」

 

「あの・・・悪いけど、人違いだと思うよ。私はサヨっていう名前なんだけど。」

 

「サヨ?」

 

「ええ。」

 

「ごめん!!僕の知り合いの女の子に良く似ていたものだから、つい・・・・。」

 

「そうなんだ。あなたが急に大きな声をだすから、私、ビックリしちゃった。」

 

「本当にごめん。」

 

「ううん。気にしないで。え、えっと・・地方から来たの?」

 

「え……? ううん…」

 

「もし今日泊まるアテがないんだったら… 私の家に来ない?」

 

「どうしょう、ドラえもん?」

 

「う〜ん。」

 

『「じゃあ・・・お言葉に甘えて……」』

 

「決まりね!!」

 

サヨは嬉しそうに笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まあ!別の星から?」

 

二人はサヨがお世話になっている家に招かれた。家には奥さんと子供が一人いた。子供の名前はローグと言うらしい。旦那さんは帝都の軍人で家には滅多に帰らないらしい。

 

「なんでまたこの星に?」

 

「それは宝を・・・」

 

「のび太くん!!」

 

いきなりのび太はドラえもんに口を塞がれる。

 

「えっ?宝?」

 

(もう!なにすんだよ!)

 

(のび太くん、もし宝のことを言ったら、先取りされちゃうぞ。いいのか?)

 

(あっ、そうか。)

 

「どうしたの?」

 

「なんでもないんです。ただの旅行です。」

 

するとローグがのび太の袖を掴むと、

 

「のび太お兄ちゃん、ローグと遊ぼ!」

 

「うん。いいよ!」

 

「この子は兄弟がいないのよ、お友達になってね。」

 

「もちろんです。」

 

すると突然、物凄い音がした。

 

ドオン!!

 

「!?」

 

「外からだ!」

 

窓を開けて外を見つめるのび太たち。

 

「また彼らね。」

 

「彼ら?」

 

「ナイトレイド。帝都を震え上がらせている殺し屋集団。名前の通り標的に夜襲を仕掛け、帝都の重役達や富裕層の人間が主に狙うといわれているわ。」

 

「一応覚悟はしておいてね。」

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんな賑やかな街なのに、悪がはびこむなんて。怖いね。」

 

サヨから殺し屋の事を聞かされ、おじけづくのび太。

 

「ねえ、帰ろうよ地球へ。」

 

「じゃあ、一人で宝見つけちゃおっと!!」

のび太の結婚相手は?

  • 静香
  • ジャイ子
  • 梨華
  • なつみ
  • その他

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