私達三人、死ぬ時は同じと誓わん!!
おう!
帝都で出世して金稼ぎだ!俺達でこの貧乏故郷を救うんだ!
「・・・・・・・とか言ってたのに。」
帝都より遠く離れた場所に人影があり、その人影のすぐそばには沢山のお墓があった。
「あれから一年か、早いものね。あんなことがあったなんて嘘みたい。」
少女は墓参りをしていた。
「本当にこの一年色々なことがあったわ」
今まで帝都で起きたことを思い出し
「私・・・・・一人になっちゃった・・・・・・・。」
目から大粒の涙が流れ出す。
「う・・・・・・うっ・・・・・・うっ・・・・。」
すると突然声をかけられる。
「お姉ちゃん?」
「えっ!?ローグ?」
川で遊んでたはずのローグが戻ってきた。サヨは急いで涙を拭き、振り向く。
「あれ、のび太にドラえもん?それに・・・・・」
「あっ、彼女は僕たちの友達でクロメって言うんだ。」
サヨはクロメに向き直る。
「よろしく。」
「うん、よろしく。」
お互いに自己紹介をするクロメとサヨ。
「それにしても久しぶり、サヨちゃん!!」
「元気だった?」
「えっ、あっ、うん。」
サヨの言葉に元気がない。
「どうしたの?」
「何か悩み事・・・・・。」
「なんでもない。」
サヨはニコリと笑う。だがドラえもん達には分かっていたその笑顔が偽物であることを。公開処刑後、サヨは革命軍本部の医療施設でしばらく入院していた。だがある日突然何も言わず姿を消した。
「はい、いっぱい食べてね。お代わりあるから。」
「わーい!いっただきまーす!!」
のび太たちはサヨの家で夕食をご馳走になる。メニューはスープと肉料理だけだが、その味付けは絶品である。クロメなんて信じられないスピードで肉を口の中に入れていく。
「この家に住んでるのはサヨちゃんたちだけ?他に誰もいないの?」
「うん。昔は人が沢山いて賑やかな村だったんだけど。みんな帝都の方に引っ越しちゃって・・・・・。」
「『「・・・・・・・・・・・・。」』」
「今、この村に住んでいるのは私たちだけ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
この辺りには危険種や野生の動物たちが出現するのでとても危険だ。だがそれでも、腐敗しきった帝都に住むよりは何倍も安全である。
「・・・・すー・・・・・・すー・・・・・・すー・・・・・。」
夕食の後、ローグはのび太たちと思いっきり遊んだ。そのせいで疲れたのか、今はぐっすりと夢の中である。
『「・・・・すー・・・・・・すー・・・・・・すー・・・・・。」』
そんなのび太とドラえもんも同じく夢の中である。
「・・・・・・・・・・・・・。」
すると別の部屋で寝ていたクロメは目を覚し、静かに部屋を出ていく。
のび太の結婚相手は?
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静香
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ジャイ子
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梨華
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なつみ
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その他