ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第八章:タツミを斬る(後編)

「『ハア・・・・・・・ハア・・・・・・・ハア・・・・・。』」

 

アカメとサヨは武器を構えながら、肩で息をする。

 

「お前たち、戦う気があるのか?そろそろ本気を出してほしいものだ。」

 

「『ハア・・・・・・・ハア・・・・・・・ハア・・・・・。』」

 

「それとも本気を出してこの程度なのか?もしそうなら・・・・・」

 

「『ハア・・・・・・・ハア・・・・・・・ハア・・・・・。』」

 

「お前たちは絶対に俺に勝つことはできないぞ。」

 

「ハア・・・・・・・ハア・・・・・・・ハア・・・・・。」

 

「やはり人間は弱い・・・・。一度とは言わず、何度でも滅ぼしてやる。」

 

「そんなことはさせない!!」

 

タツミの言葉にアカメは再び村雨を構える。

 

「お前はここで死んでもらう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アカメの言葉にタツミは眉間にシワを寄せる。

 

「どうやって倒すというだ。」

 

「こうやって倒すんだ!!」

 

するとアカメの代わりに背後から返答が返ってきた。

 

「!?」

 

振り向くと何万という兵がタツミを取り囲んでいた。

 

「アカメ、サヨまたせたな・・・良くここまで持ち堪えた、おかげで方位と布陣が整った。」

 

その言葉にアカメとサヨは頷く。

 

(よし打ち合わせ通りだアカメ。お前は兵士の中に紛れて乱戦の中で隙を見てタツミを暗殺しろ。決して焦るなよ!)

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

(エスデスを倒すのに用意した・・・・正兵5万以上。帝具使い10人以上、プラスアカメ!!その条件を満たしたぞ。兵の総合だけみれば数百万!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・どちらも間違いだな。」

 

勝ち誇った顔をするナジェンダにタツミは口を開いた。

 

「!?」

 

「お前の頭に浮かぶのはせいぜい2つの事だろう。『この戦力に対して相手は立ったの一人。』『何とか村雨で触れられることができれば勝機はある。』」

 

「!?」

 

「・・・・・・・両方考えが甘い!」

 

「・・・・なっ・・・・」

 

「まず一つ!エスデスより強い人間がここにる。」

 

タツミは左腕を正面から垂直に振り抜く。

 

バシッ

 

「!?」

 

するとどうだろう腕を振り抜いた方向にいた盾兵2万以上が一瞬にして真っ二つになった。

 

「なっ!?」

 

「な、なっ、どうなっている?」

 

「あいつ、今何しゃがった!?」

 

いち早く驚きの声を出したのはナジェンダであった。次いで、アカメも声を上げて驚く。一瞬で人が・・・・しかも盾兵が斬り殺されたことに全員が動揺する。まさに神隠しである。

 

「まさか・・・空間を切り裂いたのか!?」

 

「恐れるな!!消耗戦を仕掛ける!交代でぶつかっていくぞ!!」

 

ナジェンダの合図に兵たちは一斉にタツミに仕掛ける

 

「そして二つ目!お前たちは俺に触れる事など絶体にできんつ!!」

 

「なんだと・・・?」

 

タツミは人差指を太陽に向ける。

 

「!?」

 

「何をする気だ!?」

 

すると凄まじい熱が太陽からタツミへと送られた。

 

「・・・・・これは!?」

 

「太陽の力を・・・・。」

 

「取り込んでいるのか!?こんなことが・・・・」

 

凄まじい光が周囲を包む。

 

ドオーーーーーーン!!

 

「こ、これは・・・・・。」

 

目を開けたナジェンダは驚く。周囲にあった建物や岩は消滅し、あるのは見渡す限りの砂地獄。

 

「触れれば即ち死あるのみ・・・・!!」

 

凄まじい熱がタツミの体を覆う。

 

「お前は・・・・一体、何者なんだ!?」

 

動揺するナジェンダの言葉にタツミの目は鋭くなる。

 

「お前たちが争いの果てに生み出した・・・・大いなる遺産・・・・ってところかな。」

 

ゾクッ

 

「くっ・・・・。」

 

全兵士たちはとっさに

武器を構えた。

 

「さあ、始めよう。身の程知らずの馬鹿野郎。」

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