ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第九章:代償を斬る

「奥の手、ナスティボイス!!」

 

ドオン!!!

 

「氷の球!!」

 

ドオン!!!

 

革命軍たちの攻撃を顔色一つ変えず対処するタツミ。

 

「効いていないのか!?」

 

ドサッ

 

ドサッ

 

タツミは向かってくる敵を次々と焼き払う。

 

「つ・・・強すぎる・・・・近寄ることさえできない・・・・。このままじゃ本当に我々はタツミに全員・・・」

 

(タツミのあの目・・・嬉しさも悲しさもない。自分の前では全てが無駄。まさに悪魔の目だ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アカメ、伏せて!!」

 

「!?」

 

ガチン

 

サヨの弓がアカメの真上を通過する。

 

シューーーウ!

 

弓はタツミの体に届く前に消滅した。

 

「へーっ。まだ治ってないんだ?この前の怪我・・・。」

 

タツミはサヨの身体に巻かれている包帯を見ながら笑った。

 

「あんだけ傷ついたのに・・・・懲りないな、お前は。」

 

タツミの体を覆っていた熱が消える。タツミは左手を手刀に変えると、そこから剣の形状をした炎を作り出した。そしてサヨを垂直に切り込もうとする。

 

ガチン

 

「!?」

 

だがナジェンダがサヨの前に立ち、義手でそれを防ぐ。

 

「ほう〜。」

 

「どうだ?この前の私とは違う!!」

 

粋がるナジェンダにタツミは

 

「でもまだまだだな!!」

 

剣の形状をした炎が真っ黒に色を変えると、ナジェンダの義手を溶かし始める。

 

バラン!!

 

「!?」

 

「義手が消えた・・・・。」

 

義手が消滅したことに動揺するナジェンダ。タツミは手から炎の槍を生み出すと、彼女に向かって投げる。

 

グサリ!!

 

槍がナジェンダの左肩に突き刺さり

 

「!?」

 

「弾けろ。」

 

ドオーン!!!!

 

突き刺さった槍が爆発し、サヨたちを吹き飛ばす。

 

「ああああああああああああああああ!!!」

 

ナジェンダは左腕を含む左半身を失ってしまう。その痛みに堪らず声を上げる。

 

「ボス!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ・・・ああ・・・・ああ・・・・・・。」

 

「楽には死なさん。じわじわと砕いてやる。」

 

そう言いながらタツミは倒れているナジェンダに近づくと

 

ドス

 

「片目を潰す。」

 

ドス

 

「頬に風穴を開ける。」

 

ドス

 

「足を斬る。」

 

ドス

 

「右胸をえぐる。」

 

ドス

 

「足の指はくりぬいておく。」

 

ドス

 

「鼻をおとす。」

 

「ぐあっ、あああああああああああああああ!!!」

 

ナジェンダは悲鳴を上げる。

 

「へえ、まだ生きてるのか・・・・。たいした生命力だ。」

 

「ハア・・・・・・ハア・・・・ハア・・・・・・ハア・・・・・。」

 

「いい顔をしてきたなナイトレイドのリーダー、ナジェンダ。」

 

 

 

 

 

 

「くっ!」

 

吹き飛ばされたサヨは、よろけながら立ち上がろうとするが

 

「うっ!?」

 

左胸を抑えながら膝を突き、口から大量の血を吐きだす。

 

「こんな時に・・・・・・・。」

 

再びうつ伏せに倒れる。そんな彼女の元にタツミはゆっくりと近づいていく。

 

「帝具複数同時使用と薬物投与・・・・・急激な進化の代償がこんな時に現れるなんて、お前も不運だな・・・・。」

 

サヨは這いつくばりながら

 

「・・・・それなら。もっと飲めば・・・!!」

 

薬の入った瓶に手を伸ばす。だが

 

ベシッ

 

タツミはそれを踏みつけ、粉々にする。

 

ゲシッ

 

そしてサヨの頭部を蹴り飛ばす。

のび太の結婚相手は?

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