帝都から西に20キロの位置にある少し離れた崖。
「これでナイトレイドも解散だ。」
「うん。」
そこに立つ少年少女たち。
「ありがとう、全てお前たちのおかげだ。これで帝国は生まれ変わることができる。」
「アカメたちの未来はこれからだね、応援してるよ。」
アカメたちの表情が暗くなる。
「・・・・・・やっぱり帰るのか?」
「・・・・・うん。革命軍の闇の部分は全て僕たちのせいにしておけばいい。」
「すまない、辛い役目を・・・」
「国作りをするアカメたちの方がよっぽど大変だよ。辛いこともたくさんあったけど、それでもアカメに誘われてナイトレイドに入って良かった。」
「寂しくなるな。」
クロメはドラえもんたちの前に立つ。
「のび太、ドラえもん、ありがとう。今の私があるのは二人のおかげだよ。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「のび太たちは思い出させてくれた。」
「クロメ・・・・。」
「私に泣くことも、怒ることも、そして一緒に笑うことも・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「私、生きるよ。背一杯、人間を信じて、のび太を信じて・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「自分を信じて!!」
「うん。」
「お兄ちゃん。」
「???」
サヨの後ろからローグが顔を出す。
「いいのよ、ローグ。二人と一緒に行っても。」
そう言いながらサヨはローグに笑みを向ける。
「でも、街は沢山壊れちゃったし、怪我した人たちも一杯いる。だから私ここに残る。」
「・・・・・・・・・・・ローグ・・・。」
「私嫌だよ、サヨナラするの。・・・・・でも・・・・」
「でも?」
「私決めたの!のび太お兄ちゃんみたいに強くなるって!!」
『「・・・・・・・・・・・・。」』
「ドラえもんみたいに困ってる人を助けるんだって!!」
「偉いよ、ローグ。」
そう言いながらドラえもんとのび太はローグの頭を撫でる。
「私、泣かないよ・・・・」
「・・・・・・・・・・・。」
「泣かないよ、お兄ちゃん。」
「ローグ・・・。」
そして最後に、アカメがのび太に抱きつく。
「お別れだ。」
「・・・うん、さようなら。」
「お元気で。」
「私たちのこと、忘れないでね。」
シェーレとチェルシーも笑いながら手を振る。
「忘れるもんか、みんなとってもいい友達だった!!!」
「ただいま、タツミ。」
帝都より少し離れた場所にある墓地に人影があった。
「のび太たちは帰ったよ。」
サヨはそう言いながら墓の前に座る。
「もうのび太は立派な私たちの英雄。私が保証するわ。」
帝都ではお祭りが行なわれているのだが、この辺りはいたって静かだ。
「・・・・タツミ。はじめてあった時のこと、覚えてる?お正月だったわよね。突然部屋の窓け破って入ってくるんだもん驚いたわよ。二人でいろんなところへ行ったっけ。命からがら逃げたり、タツミはいつも肝心なとこで詰めが甘かったわね。」
サヨの目から涙がこぼれ落ちる。
「私が虐められてたとき自分のことのように思ってくれて・・・・。ちゃんとお礼言ってなかったけど、本当に嬉しかった。本気で取っ組み合いの喧嘩もしたっけ。でも、その数だけ仲直りしたよね。」
サヨは涙をふいた。
「あの日、私、お医者さんから言われたの。あと半年の命だって。そのことでお母さんとお父さんが夫婦喧嘩しちゃって。『どうせ半年しか生きられないんだから、入院させるだけ無駄だ』って。もう私のために使うお金が家にはなかったんでしょうね。だから私、病院を抜け出してタツミに会いに行った。あなたと一緒に村を出て、帝都に行くつもりだったの。残された時間をあなたと一緒に過ごしたかったから・・・・・・。」
サヨはニコリと笑う。
「辛いこともあったけど、それでも帝都に来て良かった。・・・・・・・・・・・信じてあげられなくてゴメンね。助けてあげられなくてゴメンね。最後までカッコ悪くてゴメンね。ワガママばかりでゴメンね。一杯一杯ゴメンね。・・・・・・・・・・ありがとう。」
生まれ変わったら・・・・・・・また会おうね・・・・・・・・
「サヨお姉ちゃん!!お祭り早く行こう、みんな待ってるよ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
ローグがサヨの元へやってきた。だがサヨの返事がかえってくることはなかった。
「お姉ちゃん?」
ローグはサヨの顔を覗き込んだ。
「お姉ちゃん、こんな所で寝たら風邪ひくよ?」
ローグの目から涙が溢れ出る。
ナイトレイド―帝国時代末期帝都を震え上がらせた凶悪犯罪組織と言われる。 しかし、新国家の記録書には彼らの記述は一切記されていない。人の営みがあるかぎり闇は生まれる。闇があるかぎり悪が生まれる。 刃を持たぬ人のため、天が裁けぬその悪を闇の中で始末する。 我ら全員、殺し屋稼業。
のび太の結婚相手は?
-
静香
-
ジャイ子
-
梨華
-
なつみ
-
その他