プロローグ
帝都から少し離れた町、
「さぁ、お集まりの皆さん!次はドラえもんズ一座期待の新人による。アクロバティックなバランス芸でお楽しみください!頑張ってもらうのはこちらアカメちゃんとクロメちゃん!」
「こんにちはアカメです。」
「よ、宜しくお願いします、クロメです。」
私たちの登場に観客は大いに盛り上がる。私たちの芸に感激する者、過去に同情する者、将来に期待する者、私たちによって様々な人たちが幸せになっていく。
「新人なのに何故こんな動きが出来るか!?二人は元々違う一座の旅芸人でした!親方を事故で亡くして、次の一座を探していたところ私達と出会ったのでございますっ!!」
「アカメ・・・・・さっきの興行中ローグが来ていましたよ。」
「えっ!本当に!」
「ローグなんだって?」
「『久しぶりにみんなの顔見たら、安心した。』ですって。」
「そっか・・・もう三年も経つんだね・・・・。」
「ああ・・・・・・・・。」
あれから三年、帝国が新国家となり、民は平和に暮らしている。そんな私たちも今や帝国にちょっとは名が知れた、旅芸人一座ドラえもんズ。殆どの人がこのヘンテコな名前に不満を持つのだが、私はこの芸名を変えるつもりはない。
「そろそろ夕食の時間だぞ。」
「お姉ちゃん。今日はおかわりして大丈夫だって!!」
「本当かクロメ!!」
「ねぇ?お姉ちゃんって彼氏とかいるの?」
「・・・・・・・・いない。」
「好きな人も?」
「クロメが一番だ。クロメは付き合ってる人いるのか?」
「う・・・・・・ううん・・・・いないよ。お姉ちゃんが一番!」
「・・・でもいつか出来るのかな。好きな人とか。」
「かもな。クロメは世界一で一番可愛いから・・・男から来るだろうし。」
「お姉ちゃんが全員追い返しそう。」
クロメはクスクスと笑い出す。
「そんなことはないぞ!」
「クロメの事を心から愛して幸せにすると言ってくれれば・・・その覚悟が伝えれば・・・私は・・・・私は・・・・・」
アカメの目から涙がこぼれ落ちる。
「ちょっと何泣いてるのお姉ちゃん!!」
「想像したら涙が・・・」
「ふふ、大丈夫だよ。たとえ誰が現れようとも、何が起ころうとも、お姉ちゃんは私のお姉ちゃんだもの・・・それは変わらない。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「大好きだよ、お姉ちゃん。」
「・・・・・・・・・うん。」
そして私たちは眠りについた。
そして次の日、
「アカメ緊急招集だ!!!」
「何だ・・・・・・・・・レオーネか。」
「何だとは、ずいぶんな言い方だな。折角面白い話を持ってきてやったのに。」
「???」
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