「ピンクの霧?」
「そう。この間、偶然見つけたんだ!入ってみたら見たこともない森の中に出てさ・・・。」
アカメたちはレオーネの案内で帝都の近くにある洞穴へと脚を踏み入れ、階段を降りていく。そして数時間後、ある部屋にたどり着く。
「行き止まり?」
「確か、この部屋の筈なんだけど・・・・・。」
レオーネは周囲を見渡す。するといきなり地面が揺れ始め
「危ない!!!」
天井が崩れる。
ドオン!!!!!
大きな音とともに周囲に煙が散乱する。
煙が晴れ、目を開けるとそこには
「ああ!出口が!!」
「これで帰れなくなったわけだな。」
「それだけじゃない。ここだってもうすぐ。」
するとレオーネは地面に小さな穴が空いているのを発見する。
「あれ?」
そして穴から微かだがピンクの靄が出ていることに気づく。
「靄が消えかかってる!!」
レオーネは急いで獣化し、穴を掘り始めた。アカメたちもそれに続き、地面を掘り始める。
カチン
「あれ?」
何か硬いものにぶち当たる。しばらく掘り進めると、
「何だ、これ?」
ヘンテコな機械がその姿を表す。
「靄を出す機械じゃなの?」
すると機械の内側にボタンがいくつか並んであるのを発見する。
「見て、ボタンがあるよ!」
「これを押すんじゃない?」
ポタンが光っている、どうやらこれを押すということで間違いない。だがその隣にあるメイターも赤く光っている。
「どうやらガスの残量が少ないみたいですね。」
「他に出口がない以上、この靄だけが頼りだ。」
「どうするアカメ?」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「ドラえもんがいればな・・・・・。」
「下手に押したら、爆発とかするんじゃない。」
「分かっている。無策で押したりはしない・・・・とりあえず・・・この産物を詳しく・・・・。」
「ギャアアア!!!!!!」
すると天井から声がした。
上を見ると
「蜘蛛?」
「危険種だ!!」
巨大な蜘蛛の化け物がその姿を表す。クロメたちは瞬時に武器を構える。
「お姉ちゃん、ここは任せて!!」
「!?」
「今のうちに早く!!」
「ああ。」
「(チャンスは一回きり、間違えたらそれで終わり。どうしたらいいんだ。上か?下か?それとも真ん中?)」
「・・・・・・・・・・。」
「ダメだ、分からない!どうしたらいいんだ!」
出口が塞がってしまった以上、この靄で外に脱出するしかない。だが機械を触った事すらないアカメにはどんなに考えても分かるはずがない。
「何を躊躇しているんだ?」
「???」
悩み苦しむアカメにレオーネは後ろ向きで、声をかけた。
「考えた所で答えは出ない。これはクイズやテスト問題じゃないんだ。」
「???」
「ただ、お前という人間が一つの選ぶべき道を選ぶ・・・・それだけのことなんだ。」
「お前は、人と出会う時、『誰と出会うべきか?』なんて考えるのか?」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・。」
「いつもお前が仕事へ出かけるように、晴れた日に散歩へ行くように・・・ただいつものように一歩踏み出せばいい!!お前がのび太たちと出会ったように、必ずそこに出会いはある!!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
すると再び地面が揺れ始め
「アカメ!!!」
「まだか!!」
「お姉ちゃん!!」
仲間たちの叫びにアカメは・・・・
「よし!決めた!!」
アカメは機械のボタンを押した。
「これだ!!」
すると機械からピンクのガスが漏れ出す。
「やった!!」
ゴゴゴゴゴ
すると再び天井が崩れ始める。
「いくぞ!!」
ピンクのガスに全員とびこんだ。
「急げ、ガスが消える前に!!」
ガスの中を必死で走るアカメたち。
「出た!!」
ピンクのガスは消え、目を開けるとそこは
「ここは・・・・・」
見た事もない不思議な町並み 。狭苦しく、幾何学的で、やたらと四角い建物が並んでいる。
「!?」
その頃、とある建物の中で空を見上げる少年がいた。
「どうしたの、のび太くん?」
「風が・・・・・・・。」
「風・・・・?」
のび太の結婚相手は?
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静香
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ジャイ子
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梨華
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なつみ
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その他