ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第四章:侵入を斬る

「ここは、何だろう?」

 

門の前で立ち止まる五人の美少女。

 

「たくさんの人たちが同じ服装で、同じ事してる。」

 

「ここは学校か?」

 

 

 

 

 

くんくん

 

「・・・・・・・・・・。」

 

するとレオーネはいきなり門を飛び越え、校庭に侵入する。

 

「レオーネ!?」

 

「・・・・・・・・。」

 

彼女につられてアカメも侵入する。

 

「アカメちゃん!?」

 

「お姉ちゃん!!」

 

チェルシーたちも急いでアカメたちを追う。

 

 

 

 

 

 

その頃、

 

「は〜っ!」

 

教室の中で大アクビをするのび太。授業中なのにも関わらず、教師の話を聞いていない。

 

「・・・・・・・・・。」

 

理由は先ほどのジャイアンの頼まれごとと最近平和ボケした日常である。すると

 

「のび太さん、のび太さん。」

 

「???」

 

隣に座る少女が話しかけてくる。

 

「大丈夫?」

 

「あっ、静香ちゃん。うん、大丈夫。眠いだけ。」

 

「なら、いいけど・・・・・・そういえば最近物騒よね。」

 

「???」

 

「最近この辺りに不審者が現れるのよ。」

 

「不審者?」

 

「うん、なんでも刀をぶら下げて、そこら中を暴れ回ってるんですって。」

 

「ふ〜ん。(刀か・・・・・アカメたちを思い出すな。どうしてるかなぁ、みんな。)」

 

するとのび太はふと窓の外に視線をやる。

 

「!?」

 

校庭に見知った少女たちの顔があった。

 

ゴシゴシ

 

のび太は目を擦って再び校庭に目を向ける。

 

(あれ?誰もいないや・・・・・。気のせいか。)

 

ため息を吐きながら、再び黒板に視線を戻す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その数分後、学食では

 

ハグハグハグ

 

「このミソ・・・ねっとりと舌に旨味が広がっていく。」

 

「タマゴもぎっしりで濃厚。」

 

「白子もプリプリしていい食感だよ・・・オスとメスで味が全然違うのも飽きないね。」

 

学食の厨房にある食料を次から次へと平らげる元殺し屋集団。

 

「一昨日から何も食べてなかったからな。」

 

幸い厨房には誰も居らず、彼らは人目を気にせず食事をすることが出来る。

 

「もう1杯お代わりしょう!」

 

「私も私も!」

 

「ちょっ・・・・皆さん!?」

 

シェーレが止めたにも関わらず、アカメたちは茶碗を片手に鍋の蓋を開ける。もう一杯、もう一杯、そんなことをしていると当然お昼頃には、

 

 

 

「あああ!!食料が全部なくなってる!!!!」

 

 

 

 

学食のおばちゃんの叫びが学校中に響き渡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして昼休み、

 

「オーイ!ボール取ってくれよ!」

 

「!?」

 

変装をして校庭を歩いていたチェルシーの足元に野球のボールが転がってきた。

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

チェルシーはボールを拾うと思いっきり投げる。

 

ヒューン!!

 

バシッ。

 

ボールは勢い良くキャッチャーのグローブに挟まる。

 

「スゲー!!」

 

見ていた全員が唖然とする。そしてチェルシーはそのまま立ち去ろうと

 

「タイム!!」

 

すると一人の野球部員がチェルシーに駆け寄り、何かをお願いし始める。チェルシーは何とかその頼みを承諾した。

 

「ピッチャー、交代!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして数分後、

 

「あれ?あれってチェルシーだよな?」

 

「何で野球やってるんだろう?」

 

三振を取るチェルシーをアカメたちは遠くから見守る。

 

「ナイスピッチ!!」

 

チェルシーはキツネ顏の野球部員とハイタッチする。

 

「息が合ったね。(のび太と一緒にやった任務を思い出すな〜。)」

 

「!!!」

 

するとチェルシーとハイタッチした少年に異変が起こる。

 

ぶぱっ

 

「ぐっ・・・スネ夫くん・・・だっけ?鼻血が出てるよ。」

 

「え、あ、だ、大丈夫。ちょっと興奮してしまって・・・なんでもないんだ。」

 

「そ、そうなんだ・・・怪我でないなら良かった・・・・」

のび太の結婚相手は?

  • 静香
  • ジャイ子
  • 梨華
  • なつみ
  • その他

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