「だ、だ、だ」
「???」
「の、のび太!誰だ、その人たちは!!?」
空気に耐えきれなくなったジャイアンが全生徒を代表して口を開いた。それにつられ、男子生徒たちが次々と質問を投げかける。
「お前にこんな美人な姉ちゃんたちいたっけ?」
「ずるいぞ、お前だけあの胸に顔を埋めて!!」
「スリーサイズを教えてくれ!」
「いやあ、俺はその足を・・・・」
まずい事になったな。のび太の感がそう告げている。
ニヤリ
すると予想通りレオーネは悪魔の笑みを浮かべる。
「私か?私はのび太の婚約者だ!」
そう言うとレオーネはのび太の右腕に抱きつく。
「えっ!?」
レオーネの発言に生徒たちは勿論のび太自身も驚く。そして事態はさらに悪化する。
ニヤリ
隣にいたチェルシーも悪魔の笑みを浮かべる。
「私はのび太のフィアンセだよ!」
そう言うと今度はチェルシーがのび太の左腕に抱きつく。
「はっ!?」
「『「『ええええええええええええええ!!!!!!!!!!』」』」
全生徒の悲鳴が校内中に鳴り響く。その光景にのび太の顔色がどんどん悪くなっていく。
「のび太さん・・・・・」
振り向くとそこには呆然とした静香が立っていた。
「違うんだよ、静香ちゃん!これには深〜い訳が・・・・」
そして二度あることは三度ある。クロメは後ろからのび太に抱きつくと
「違うよ、のび太のお嫁さんは私だよ!」
嬉しそうに顔をスリスリする。
ピキッ
「・・・・・・・・・・・・・・。」
静香の中で何かが音を立てて砕け散る。
「違う!!!!話せば長くなるけど・・・・」
のび太は必死に弁解するが、暴走したレオーネたちを止めることはほぼ不可能である。
「『違わないよ〜♡』」
「???」
するとレオーネとチェルシーは顔を赤くしながら恥ずかしそうに死刑執行を言い放つ。
「だって私たち昨日も一緒に〜♡・・・・」
「あんなに激しく〜♡」
「『「『「なに〜!!!!!」』」』」
「のび太!!」
「???」
すると男子生徒全員から黒いオーラが滲み出る。
「厳密に言えば俺たちがお前にとやかく言う権利はないって事は知ってるんだけどな。」
「でもなんかムカつくんだよな。」
「とりあえず、のび太。一発殴らせろ!痛くしないから・・・」
獣化した男子生徒たちがチリチリと迫ってくる。
「不味い、ここは一旦・・・・・逃げる!!」
のび太たちは一目散に走り出す。
「あっ、逃げるぞ!!」
「追え!!」
「どうしたんだろう?」
「なんで怒ってるだろうね、あの人たち?」
楽しくて楽しくて仕方がないと言う表情を浮かべるレオーネとチェルシー。
(この人たち知っててこういうこと言うんだから。しょうがない・・・・・。)
のび太はアカメたちを掴むと
「家まで飛ぶよ!」
シュン
テレポートでその場を後にした。
「あれ?どこいった?」
のび太たちが消えたことで男子生徒たちは周囲を見渡す。
そのころ、野比家では
シュン
「わあああああああ!!!」
ドン!!
「ぎゃああああああ!」
のび太たちの下敷きになったドラえもんは悲鳴をあげる。
「もう、何も僕の上に戻ってこなくても・・・・・・・アカメ!?みんな!」
「『「『ドラえもん!!!』」』」
アカメたちは嬉しそうにドラえもんに抱きつく。
のび太の結婚相手は?
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静香
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ジャイ子
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梨華
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なつみ
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その他