ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第九章:説明を斬る

「のび太、お前・・・・」

 

「羨まし〜い・・・いや、やらしい奴だ!」

 

「何でみんないるんだよ!?」

 

「みんなでプールに誘いに来たんだよ!!」

 

普段なら誘わないくせに、何で今日に限って。しかも勝手に家にあがらないでほしいものだ。不法侵入だぞ。

 

「それで何やってんだよ、お前?」

 

「いや、これはその・・・・・。」

 

「何でみんな水着きてるんだ?」

 

「・・・・え・・・・・そ・・・はっ!」

 

するとのび太は出木杉の後ろで唖然としている静香に驚く。

 

(し・・・・しずかちゃん!?不味い、何でこんな時に限って・・・・・)

 

「どういうことだのび太ーーーーー!!?」

 

「ちゃんと説明しろーー!!!」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

するとタイミング良く玄関から声がした。どうやらシェーレたちが帰ってきたようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・つまりこの人たちとのび太は親戚で、幼馴染みである・・・と・・・。」

 

「・・・・・・そういう事・・・。」

 

「いい加減にしろよおまえー!!なんだよ、幼馴染みの美人って・・・!!しかも五人って!!」

 

そう言いながらジャイアンとスネ夫はのび太に食ってかかる。

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

「それじゃあ、婚約者っていうのは!?」

 

「(帰ってくれないかなあ〜。)・・・・事情があるんだよ、事情が。・・・他人にはかんけいないけど。」

 

「な、なんだとぉ・・・・!?」

 

するとスネ夫たちはアカメたちに詰め寄る。そして「考え直すんだ!」とか「騙されてるぞ!」とかのことを言いだした。どす黒いまでに顔面を充血させて、まさに口角沫を飛ばす勢いといった感じだ。

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

ジャイアンたちの質問詰めに、ため息をつくのび太。

 

「羨ましいぞのび太!!!」

 

「こんな美人たちと一つ屋根の下なんて!!!」

 

(さっきから同じことばっか言ってるよ・・・・)。・ε・。

 

「いいな〜毎日一緒なんだろ〜〜?幼馴染みのお姉さんと共同生活なんて禁断だよ禁断・・・!」

 

今度は泣きながら訴えてくるジャイアンたち。さすがののび太もヤレヤレといった感じで口を開く。

 

「いくら幼馴染みとは言え、僕たちは本当の兄弟みたく育ってきたんだ。今更異性としてなんて観れるワケないよ!(嘘だけど)」

 

「『「『・・・・・・・・・・・・・。」』」』」

 

その言葉にジャイアンやスネ夫だけじゃなく、出木杉や静香も呆然とする。

 

「・・・・・・本当に?」

 

すると今まで黙っていた出木杉がジト目で口を開いた。この目はまったく信じてないな。すると静香は

 

「・・・そういえばのび太さん。シェーレさんたち今居候中なんでしょ?変なことしてない?」

 

「???」

 

静香の質問にジャイアンたちは息を呑む。

 

「大丈夫。のび太とドラえもんは紳士だよ。」

 

クロメの言葉にスネ夫たちは心から安心する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だがすぐにとんでもないことを口走る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「でも昨日ののび太の布団は寝心地よかったなぁ。今夜も寝ちゃおうかな〜♡」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『「『「なに〜!!!!!」』」』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今のはどういう意味だ〜〜〜!!!!」

 

「事と次第によってはお前〜〜〜!!」

 

「布団・・・寝心地・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

 

のび太の結婚相手は?

  • 静香
  • ジャイ子
  • 梨華
  • なつみ
  • その他

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