ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第十一章:告白を斬る

「あっ、いた。スネ夫とジャイアンだ!」

 

スネ夫はいつもの空き地で誰かと待ち合わせをしている。そして土管の後ろで待機しているジャイアン。のび太とドラえもんとレオーネは空からその成り行きを見守っている。

 

「何これ?告白現場?どうなるの?どうなるの?」

 

「・・・なんでアカメよりテンパってるのレオーネ?」

 

 

 

 

 

 

 

そして数分後、空き地にアカメが現れる。

 

「スネ夫。なんの用だ。」

 

「こんな所に呼び出しちゃって、ゴメンなさいね。あの実は・・・・ジャイアンの事なんだけど・・・・」

 

「武の?」

 

「ジャイアンはさあ・・・・この町一番の男の中の男。」

 

「男の中の男?」

 

聞き慣れない単語に???を浮かべるアカメ。

 

「そう!弱気を助け、強気を挫く!優しくって、強くって、頼りになる僕らのヒーロー。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「嘘ばっかり!」

 

「よくもああペラペラと口から出任せが出るもんだ!」

 

「なに、のび太?ヤキモチ?」

 

「違う!」

 

「まっ、アレはアレで凄い才能だけどね。」

 

そう言うとドラえもんは四次元ポケットに手を入れる。

 

「ウラオモテックス!!」

 

ドラえもんはウラオモテックスをスネ夫の背中に投げつける。

 

 

 

 

 

 

 

 

「見た目はちょっと怖そうなんだけどね・・・・」

 

ピタッ

 

ウラオモテックスが背中に張り付く。

 

「実は本当に怖いんだ!・・・・・・あれ?」

 

「???」

 

スネ夫が発した言葉にアカメだけではなく、当の本人も驚く。

 

「あっ、そう、それでね。頭が悪い癖に、馬鹿力で乱暴なもんだから始末におえないんだ!本当にあんな嫌な奴はいないよ!」

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

「おまけにワガママで意地汚くて、いつも威張ってるくせに・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

すると土管の後ろから黒いオーラが滲み出る。

 

「家じゃあ、『母ちゃんゴメンよ!』って逃げ回ってんだ!」

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

「ハハッハハハアハッハ!!!あれ?何言ってんだ、僕は!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると土管の後ろから

 

「スネ夫!!!!!」

 

鬼神と化したジャイアンが飛び出してきた。

 

「なんてこと言ってくれたんだ!!!待て〜〜〜〜っ!!!」

 

「な、何であんな本当の事言っちゃったんだろう!?」

 

スネ夫は泣きながらジャイアンから逃げ、ジャイアンは烈火のごとくスネ夫を追いかける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

そして空き地には大量の???を頭に浮かべたアカメだけが残された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてその夜、玄関では

 

「突然やってきてなんの真似だよ!」

 

ジャイアンとスネ夫は大きな荷物をもってやってきた。どうやら今日から玉子とのび助がしばらく家を留守にすることを嗅ぎつけてきたようだ。

 

「見れば分かるだろう、俺たちも今日からこの家に泊まるんだよ!」

 

「何だって!?」

 

「バカタレ、同じ家にチェルシーさんとお前を二人っきりにさせるわけにはいかないんだよ、アホタレ!」

 

そう言いながら靴を脱ぎ、勝手に上がりこむジャイアンとスネ夫。

 

(二人っきりじゃないよ、ドラえもんたちもいるだろう。)

 

ちなみにナイトレイドメンバーは全員、のび太たちとは別の部屋で寝泊まりしている。

 

「冗談じゃない!!あんな狭い部屋に四人も泊まれるわけないだろう!」

 

ジャイアンたちの発言にドラえもんは声を上げる。すると突然玄関の扉が勢い良く開く。

 

「私も泊まるから五人よ!!」

 

「???」

 

振り向くとそこには・・・・

 

「静香ちゃん!?」

のび太の結婚相手は?

  • 静香
  • ジャイ子
  • 梨華
  • なつみ
  • その他

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