ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第六章:やり過ぎを斬る

「・・・・今、鍵、かけましたよね?」

 

「にげられないようにね。」

 

唯一の出入り口を塞がれ、焦り出すのび太たち。すると少女は腕をならし始める。

 

「正直に吐きなさい、どこの所属?イエガーズ?それとも・・・・」

 

「???」

 

バカッ

 

すると少女はいきなり襲い掛かってきた。

 

「とぼけないで!偵察に来ていたんでしょう?」

 

「『???』」

 

「私たちのアジトの情報を帝都に伝えて、多額の謝礼をもらうつもりだった。違うの?」

 

少女の言葉にのび太たちは

 

「誤解だよ!」

 

「僕たちはそんな気は絶対ない!」

 

「じゃあどうしてあんな時間にあんなところにいたのよ!?張り込んでたと考えるのが普通でしょう!」

 

「『・・・・・・・・・・・。』」

 

そうやって人を勘繰るのがこの人の『普通』?だとすれば、関わり合いになるのは遠慮したい。

 

「さあ、さっさと答えなさい!」

 

身勝手に攻撃してくる少女にドラえもんたちは

 

「そっちがその気なら・・・・。」

 

「僕たちだって・・・・・」

 

と意気込むが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後。のび太とドラえもんはボコボコにされ、その場に倒れながら目を回す。話し合う為に呼び出したはずなのに。

 

「あ。」

 

少女は、自分のやった事に今更気づく。すると

 

「マイン。」

 

物陰から黒髪の少女が姿を現わす。

 

「ゴメンっ、アカメ。やり過ぎちゃった。」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

「スイッチが入っちゃうとついやっちゃうのよね。ハハハ。」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

「ごめんなさい・・・・・。」

 

申し訳なさそうにマインは謝った。アカメはため息をつくと、倒れているのび太たちに視線を向ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッハ!?」

 

のび太とドラえもんは勢いよくフカフカのベッドから飛び起きた。

 

「ここはどこだろう?」

 

「さあ・・・・・。」

 

見覚えのない天井、家具、そして外の景色。すると部屋の扉がゆっくりと開かれる。

 

「おはようございます。よく眠れましたか?」

 

入ってきたのは、メガネをかけたチャイナドレスの女性だった。

 

「あの・・・・・・」

 

「あなたは・・・・」

 

「私はシェーレ。そしてここは私たちのアジトです。」

 

「アジト?」

 

「・・・・・・・・・・・・・。」

 

「詳しい話は会議室でします。ご同行お願いできますか、のび太、ドラえもん?」

 

「何で僕たちの名を・・・・」

 

「あっ、それはですね・・・・・」

 

するとシェーレの後ろから何かが飛び出してくる。

 

ガンツ

 

「よくもやったな!!この野郎!!!!!」

 

突然現れたレオーネの飛び蹴りをモロに受けるのび太。

 

「グハッ。」

 

のび太はそのまま吹き飛ばされる。そして

 

「私はなぁ・・・・騙すのは好きだけど、されるのはだいっっっっ嫌いなんだよ!楽に死ねると思うなよ!!」

 

ギリギリギリ

 

そう言いながらのび太の首を締めるレオーネ。

 

「と・・・・・・・いうことです。」

 

シェーレとドラえもんは只々苦笑いするしかなかった。

のび太の結婚相手は?

  • 静香
  • ジャイ子
  • 梨華
  • なつみ
  • その他

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