「ジャーーーーーーン!!!」
スネ夫は何かを自慢げにバッグから取り出す。その取り出した物にジャイアンと静香は目を輝かせる。
「それって日曜日から公開の映画、スターウォーズのチケットか!」
「うん、パパがスターウォーズのプロデューサーと友達で特別に貰ってきたんだ!」
「凄い!!」
「俺見たかったんだ、この映画!!」
「私も!!」
朝、学校でスネ夫がいつものように何かを見せびらかす。スネ夫の父親は色々な人と友達なのでしょっちゅうこういうことが起こるのである。
「スネ夫、俺も連れてってくれよ!」
「いいよ、ジャイアンなら。」
「私も!!」
「もちろんだよ、静香ちゃん!!」
「ハア〜っ。」
そしてあくびをしながらそんな様子を見守るのび太。どうせこの後の展開は分かっている。またいつもみたいに何かと理由をつけて僕を仲間ハズレにするんだ。そういえば日曜日はアカメたちと海に行く約束してたっけ?どっち道、映画にはいけない。僕には関係ないか・・・・・。そう思っていると
「悪いけどのび太は・・・・」
予想通りスネ夫が口を開く。その後の展開は勿論、『チケットは三枚しかないんだ』と言い笑い出す。これも毎度のことである。すると
キーンコーンカンコン!!
「みんな、席に付け!!」
タイミング良くチャイムが鳴り、先生が教室に入ってくる。先生の言葉に席を立っていた生徒は散り散り自分の席へとついていく。
「え~、急なのですが、今日から皆さんと一緒に勉強をすることになった転校生を紹介します。」
「え、転校生?このクラスに?」
「しかもこの時期にって珍しいね。」
「家庭の事情とか、色々あるんじゃない?」
先生の急な申し出にクラスのみんなはざわざわと騒ぎ出す。そんなクラスメイトたちを尻目にのび太は今朝の出来事を思い出す。何故か自分の顔を見るたびニヤニヤと笑うレオーネとチェルシー。何かを隠しているのか決して自分と目を合わせないドラえもん。玄関で『また後で!』と見送るシェーレ。そして何より弁当を七人前用意するアカメとクロメ。今思えば、あれは嵐の前触れだったのかもしれない。
「さあ、三人とも。入って来なさい!!」
先生の言葉で一瞬静かになった教室に扉が開く音が妙に大きく響いていた。
「三人?」
どうやら転校生は一人ではないらしい。転校生たちは教室に足を踏み入れる。
「・・・・・・・・・・・・・・。」
転校生を見たのび太は唖然とする。そして今朝から感じていた違和感が全て繋がった。謎は全てとけた。
のび太の結婚相手は?
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静香
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ジャイ子
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梨華
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なつみ
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その他