ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第十八章:部活を斬る

「なんだ?いったい?」

 

彼らは教室を見渡すと、まっすぐこちらにやって来た。

 

「アカメさん、クロメさん、チェルシーさん!是非、我が野球部に入ってください!」

 

「え?」

 

「・・・・?」

 

「・・・・・・・。」

 

のび太たちが何か言う前に、脇から別の生徒が割り込んできた。

 

「いやここは是非バスケ部に!マネージャーとして世話してくれたら、勇気100倍っす!」

 

(そういうことか・・・・)

 

「いやいやサッカー部に!」

 

「なにおぅ、柔道部こそ!」

 

「テニス部!」

 

「囲碁とか将棋とか興味あります?」

 

「文化系にマネージャーは必要ねーだろ!?」

 

(・・・・・・・・。)

 

連中ときたら、すっかり美人な女子マネージャーに世話されたい気分になっているようだ。のび太たちが何かを答える前に部員たちは勝手にヒートアップして、今にも掴み合いに発展しかねない勢いだった。

 

「なんだこれは?」

 

アカメたちはのび太の側にやってくる。

 

「んー、まあ部活の勧誘かな。」

 

「部活・・・・」

 

「なるほどねぇ・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえ、みんな。」

 

のび太はジャイアンたちを含む部員たちに呼びかけた。

 

「マネージャーとか言ってるけど、今だってマネージャーくらいいるでしょう?」

 

「まあ美人な方が嬉しいしな。」

 

「そうそう。」

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

そのとき、ドアのところにシェーレが顔を見せた。彼女が中に入ってくると、まさに金魚のフンという感じに、男子生徒がゾロゾロついてくる。どうやら部活仲間のようで、部員たちが親しげに声をかけた。

 

「シェーレも?」

 

「はい、部活・・・というのに誘われたのですが、どうしたらいいか分からなかったもので・・・・」

 

シェーレは困ったような顔をしていた。のび太は頷くと改めて部員たちに向き直った。

 

「返事は明日以降出すから、取りあえず帰ってくれない?みんなちょっと戸惑ってるから。」

 

するとジャイアンたちは途端に激高した。

 

「なんだよそれ!」

 

「お前が仕切るな!」

 

「そうだそうだ!」

 

 

 

 

 

バン!! 

 

「うるさい!!」

 

机を叩いて怒鳴り返すと、のび太は相手のことを睨み付けた。

 

「みんなの学校生活のことでは、僕が窓口みたいなものなんだ。その僕が帰れって言ってるんだから、帰れ。」

 

「窓口だとぁ・・・?いったいなんの権利があってそんなこと言うんだ、のび太!?」

 

「僕は婚約者だからな。」

 

「『「『・・・・・・・・・・・・。』」』」

 

のび太が言い放つと、連中の顔が一気に険しくなった。そしてその言葉を聞いてアカメやチェルシーたちも驚く。

 

「お、お前・・・・!」

 

するとジャイアンは指を鳴らし始める。

 

「やるかっ?」

 

のび太は思わず身構えた。のだが、ジャイアンたちはのび太を無視して、アカメたちに分散して取りすがった。

 

「アカメさん〜」

 

「クロメさん〜」

 

「チェルシーさん〜」

 

「シェーレさん〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『「『・・・・・・・・・・・・・。』」』」

 

その光景にアカメたちは呆れて言葉も出なかった。

のび太の結婚相手は?

  • 静香
  • ジャイ子
  • 梨華
  • なつみ
  • その他

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