帰り道、のび太は部活の何たるかを説明した。
「マネージャーと言っていましたが、それは・・・?」
「まぁ、世話をしてくれる人、かな。運動系は試合とかあって忙しいから・・・たぶん。」
「はぁ・・・・お世話、ですか・・・・」
「え〜、世話?私、好きでもない男子の世話なんか、やだ!」
クロメのストレートな物言いに、つい笑ってしまう。
「ま、それが仕事だからさ。マネージャーの。」
「献身というわけか・・・・」
「そこまでたいそうなものでもないんだけど・・・」
「のび太は何か部活をしているの?」
「ううん、何も。」
「あんまり部活動とか興味ないの?」
「あー、うん・・・・まぁね。」
本当は興味がないこともなかったのだが、アカメたちに何か問題が起こったとき、すぐに駆けつけられるようにしたい。そんなことを思って帰宅部を選択したわけだけど、そんな押しつけがましい心情、明かせるはずもない。
「じゃ、部活は当面は見送りってことで、俺から言っておくよ。」
「お願い。」
「でもさっきののび太カッコよかったな〜」
「???」
「だって、やって来た奴らにちゃんと言って。のび太が怒ったところって、あんまり見たことなかったけど・・・・やっぱりやるときはやるんだね。」
「本当です。やっぱりのび太は頼りになると・・・そう思いました。」
「///////・・・・・・・・・・。///////」
クロメたちにそう言われ、顔を赤くするのび太。
「ま、何かトラブルがあったら、僕が助けるからさ。そんなに心配しないで。」
「うん。」
「ええ。」
「は、はい・・・・あの・・・・ありがとうございます。」
「相変わらず頼りになるのび太は。」
そして次の日、
「ヤバイ、遅れた。(なんで今日の授業に限って、みんな着替えるのこんなに早いんだよ・・・・って、理由は一つしかないけどさ。)」
思った通りプールサイドには、すでに二重の輪が出来ていた。内側の輪は、女子。そこから一定距離を置いて広い範囲で男子が輪を作っている。男子たちの鼻息は、もうヤバイくらい荒ぶってた。
「・・・・・・・・・・。」
そして女子たちのキャッキャッとした黄色い声が聞こえてくる。のび太は何気なく女子の方に視線を向ける。
「お?のび太がこっちを見てる?普段は朴念仁ぶってるくせにやっぱり男の子なんだね〜」
チェルシーはニヤリと笑みを浮かべる。
「ふっふっふっ。あのむっつりめ、そういうことなら私が特別サービスしてあげなくもないかな♪」
チェルシーはのび太の目線の先に立つと
「おりゃ悩殺っ♡」
そう言うと体をクネらせて色々なポーズを取る。
「???」
のび太の結婚相手は?
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静香
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ジャイ子
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梨華
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なつみ
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その他