ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第十九章:お世話を斬る

帰り道、のび太は部活の何たるかを説明した。

 

「マネージャーと言っていましたが、それは・・・?」

 

「まぁ、世話をしてくれる人、かな。運動系は試合とかあって忙しいから・・・たぶん。」

 

「はぁ・・・・お世話、ですか・・・・」

 

「え〜、世話?私、好きでもない男子の世話なんか、やだ!」

 

クロメのストレートな物言いに、つい笑ってしまう。

 

「ま、それが仕事だからさ。マネージャーの。」

 

「献身というわけか・・・・」

 

「そこまでたいそうなものでもないんだけど・・・」

 

「のび太は何か部活をしているの?」

 

「ううん、何も。」

 

「あんまり部活動とか興味ないの?」

 

「あー、うん・・・・まぁね。」

 

本当は興味がないこともなかったのだが、アカメたちに何か問題が起こったとき、すぐに駆けつけられるようにしたい。そんなことを思って帰宅部を選択したわけだけど、そんな押しつけがましい心情、明かせるはずもない。

 

「じゃ、部活は当面は見送りってことで、俺から言っておくよ。」

 

「お願い。」

 

「でもさっきののび太カッコよかったな〜」

 

「???」

 

「だって、やって来た奴らにちゃんと言って。のび太が怒ったところって、あんまり見たことなかったけど・・・・やっぱりやるときはやるんだね。」

 

「本当です。やっぱりのび太は頼りになると・・・そう思いました。」

 

「///////・・・・・・・・・・。///////」

 

クロメたちにそう言われ、顔を赤くするのび太。

 

「ま、何かトラブルがあったら、僕が助けるからさ。そんなに心配しないで。」

 

「うん。」

 

「ええ。」

 

「は、はい・・・・あの・・・・ありがとうございます。」

 

「相変わらず頼りになるのび太は。」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして次の日、

 

「ヤバイ、遅れた。(なんで今日の授業に限って、みんな着替えるのこんなに早いんだよ・・・・って、理由は一つしかないけどさ。)」

 

思った通りプールサイドには、すでに二重の輪が出来ていた。内側の輪は、女子。そこから一定距離を置いて広い範囲で男子が輪を作っている。男子たちの鼻息は、もうヤバイくらい荒ぶってた。

 

「・・・・・・・・・・。」

 

そして女子たちのキャッキャッとした黄色い声が聞こえてくる。のび太は何気なく女子の方に視線を向ける。

 

「お?のび太がこっちを見てる?普段は朴念仁ぶってるくせにやっぱり男の子なんだね〜」

 

チェルシーはニヤリと笑みを浮かべる。

 

「ふっふっふっ。あのむっつりめ、そういうことなら私が特別サービスしてあげなくもないかな♪」

 

チェルシーはのび太の目線の先に立つと

 

「おりゃ悩殺っ♡」

 

そう言うと体をクネらせて色々なポーズを取る。

 

「???」

のび太の結婚相手は?

  • 静香
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