ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第二十章:ポーズを斬る

大胆な水着を着て、のび太の目の前でグラビア級のポーズを取るチェルシー。だが

 

「チェルシー・・・・・・勉強のしすぎで頭おかしくなったのかなぁ〜。救急車呼んだ方がいいかなぁ・・・・」

 

残念なことにこの男にはそんな色仕掛けが通用するはずがない。

 

ブチッ 

 

「ねぇ、誰か投げる物持ってない?なるべく硬いヤツか、なるべく刺さりそうなヤツがいいんだけど。」

 

「えっ?どうした急に・・・・」

 

隣にいるアカメは???を浮かべる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、おい、見たかよチェルシーちゃんの悩殺ポーズ。本物のグラビアだったぜ!」

 

「ほんと最高だよな、文句の付けようがないスラッとしたスタイル。そしてあの豊かな胸!」

 

「クロメちゃんのスラッとした健康的な足と、くびれたウエスト。」

 

「水に入ったらピッチリ張り付いたりしねーかな?」

 

「アカメちゃんだって負けてないぜ。あのお尻から足にかけてのラインはマジで芸術だよ。しかも、やっぱり・・・・でかい。」

 

「なんたるわがままボディー!へそ出し生足マーメイドだぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「のび太さん。」

 

「???」

 

突然声をかけられ、振り向くと

 

「静香ちゃん。」

 

水着姿の静香が立っていた。

 

「のび太さん、どう?」

 

「???」

 

のび太は首を傾げる

 

「私を見て、なにか言うことない?」

 

「・・・・?ああ。この前は一緒にお昼を食べれなくてー」

 

ブチッ

 

「違うわよっ!!違うでしょ!?」

 

「???」

 

「あるでしょ!?私を見て、ほら、なんか、言うべきことが!!」

 

「し、静香ちゃんを見て・・・」

 

そう言いながらのび太は静香ちゃんの姿を改めて確認する。

 

「・・・・・・・・・・・・・・ああ・・。」

 

「・・・・・・・・・。」

 

「うん、とってもよく似合ってるよ。」

 

「本当!?嬉しい!!」

 

のび太の反応に静香は嬉しくなる。すると

 

「のび太!」

 

「???」

 

今度はアカメとクロメが現れる。

 

「じゃじゃーん」

 

「じゃーん」

 

「・・・・・・・・・。」

 

「うわっ、反応薄ーい。せっかくの水着姿なのにーっ。」

 

「この間、さんざん見せたでしょう・・・・」

 

「そ・・・・そうだったな・・・」

 

「えー、でも海辺で見るのと、プールで見るのって、また印象違わない?」

 

「まあ、若干違うかもしれないが・・・う〜ん。」

 

そう言いながら眉間にシワを寄せて考える。

 

「また難しい表情してる・・・」

 

「海辺の時の印象を思い出してるんじゃないのか?」

 

「そうなのかな?えっちなこと考えてるのかも・・・・」

 

するといきなりチェルシーが会話に入ってくる。

 

「のび太の呼吸が荒くなってきた。このままアカメちゃんに遅いかかー」

 

「襲わないよ!!」

 

「じゃあ、誰になら襲いかかるの?」

 

「誰にも襲いかかりません!!」

 

「私たちじゃ、襲いかかるほど魅力ないって。クロメちゃんだって、こんなに可愛いのに。」

 

「あはーん。」

 

そう言いながらセクシーなポーズを取るクロメ。

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

のび太の反応が薄い。するとクロメは慌てた様子で

 

「チェルシー、もしかして、のび太って・・・・」

 

「え、まさか・・・」

 

「???」

 

「のび太・・・?武たちなら、あっちにいるわよ?」

 

ブチッ

 

「どういう意味だよ!!!」

 

「きゃーっ!!」

 

「きゃー」

 

クロメとチェルシーは楽しそうに逃げていった。




完全に忘れられてる静香ちゃん

のび太の結婚相手は?

  • 静香
  • ジャイ子
  • 梨華
  • なつみ
  • その他

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