ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第二十六章:逢い引きを斬る

翼はのび太の机の前までやってくる。

 

「何?」

 

「二人っきりで話がしたいの、一緒に来て!」

 

「今、授業中。」

 

「二度も言わせないで。」

 

すると翼は先生の方を向くと、

 

「特別に許可して貰えるわよね、先生?」

 

「・・・・・どうぞ。」

 

「えっ?」

 

先生の有りえない答えにクラス全員が目を丸くする。すると

 

「ちょっと、待って。のび太に用があるならここでいいでしょう。」

 

そう言いうとチェルシーは翼を睨みつける。

 

「あなたとは関係ない話よ。私はノイズの無い所で話したいの。」

 

二人の間に火花がちる。のび太はため息をつくと、

 

「分かったよ。」

 

そう言うとのび太と翼は教室を出て行く。

 

 

 

 

 

 

 

「大変だ!!!アイドルの伊藤翼ちゃんがのび太に告白する。」

 

「何!!!!!!!!!!!!!!!?」

 

「嘘だろう!」

 

「何で!?」

 

「俺の心の花嫁が!!」

 

「翼ちゃんすっごい大胆!」

 

「キャア〜ッ!!流石、アイドル!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして場所は変わって学校の校庭

 

グラウンドで見つめ合う二人の男女。そしてコソコソ何かを話している。そんな二人を教室の窓から見守るクラスメイトたち。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして放課後、

 

「のび太。明日、デパートに行くわよ!」

 

チェルシーはカバンを片手にそんなことを言った。

 

「あっ、ごめん。明日は無理なんだ。」

 

「用事でもあるの?」

 

「うん、まあ・・・・・ねえ・・・。」

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして次の日、

 

「随分、オシャレしてるね。」

 

のび太の気合が入った服装に全員が驚く。

 

「もしかして・・・・・・デート?」

 

「そんなんじゃ・・・・『ガシャン!!』!?」

 

すると台所で何かが割れる音がした。

 

「お姉ちゃん、大丈夫?」

 

「あっ、ああ、何でもない。大丈夫だ。」

 

するとのび太は改めてネクタイを締めると

 

「それじゃあ、行ってきます!!」

 

家を出て行った。

 

「何か、怪しいな・・・・」

 

レオーネは笑みを浮かべ、アカメは眉間にシワを寄せ、クロメはほっぺをプクーッとふくらませる。そしてチェルシーは

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

無言でその様子を見つめる。

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてデパートの入り口

 

「あっ、いた。」

 

帽子とサングラスをかけて、遠くからのび太を監視するアカメたち。そしてしばらくすると、同じく帽子とサングラスをかけた少女がやってきた。

 

「あっ、あれって・・・・・。」

 

「伊藤翼だ。」

 

「間違いない。」

 

すると壁に寄りかかっていたチェルシーは

 

「ねぇ・・・・尾行なんてやめない?」

 

そんな彼女にレオーネたちは

 

「何言ってんだよ!婚約者として私たちには知る権利がある!」

 

「そうだよ、チェルシーは気にならないの?」

 

「うっ・・・・・う〜ん。」

 

のび太と翼は何かを話した後、デパートの中へと消えて行った。その後を必死で追いかけるアカメたち。

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

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