ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第一章:居眠りを斬る

「ん、何だろう?」

 

クロメは階段を登り、自分の部屋に入る。

 

「ろみお、ろみお。ドウシテ・・・・・あなたは・・・ろみおなの?」

 

明らかに挙動不審なアカメにクロメは

 

「何やってんのお姉ちゃん?」

 

「/////!? ////////」

 

ビクッ

 

突然声を掛けられ、ビックリするアカメ。

 

「さっきから変なこえだしてさ・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

「???」

 

「・・・・・・へんな声・・・・?」

 

この時、アカメは自分が演劇に向いていないことに気づいてしまった。何故もっと早く気づかなかったのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

その頃商店街では、

 

「チェルシーちゃんの恋人役だろう、まさに役得じゃん!」

 

「これをキッカケにただのクラスメイトから、気になるあいつに昇格できるかも知れねえ!?」

 

「なんだお前、普段はクロメたんとか言ってるくせに、こんなときだけ調子いい事いってんじゃねぇぞ!」

 

「そうだそうだ!ロミオ役はチェルシーちゃん一筋の俺がもらう!」

 

学校帰りの学生たちがそんな話をしている。そしてその様子を遠くで伺うドラえもんたちは

 

「うわー、予想通りとはいえ、男子全員が名乗りでたね。どうする、チェルシー?」

 

「男子全員って言っても、のび太はどこ吹く風だけどね。」

 

「のび太くん、立候補しないだね・・・」

 

「あんにゃろ〜、私には興味なしってか、むかつくぅ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして次の日、

 

「はい、では次の段落から誰か読んで。それじゃ・・・・・アカメさん。」

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

教師に名前を呼ばれたのに何故か返事をしないアカメ。

 

「アカメさん。アカメさーん。」

 

(・・・・・・・・?)

 

のび太は視線をアカメの方に向ける。すると

 

「・・・・・くぅ・・・・・・・すぅ〜・・・・・」

 

(・・・・・ね、寝てる?不味い、担任の授業はヤバイって!)

 

机に教科書を立て、そこに隠れた状態で机に突っ伏すという、見事な居眠りスタイルを実行しているアカメ。

 

(・・・・・テスト勉強、かな?でも夜にやって授業中に寝てたんじゃ意味がないなあ・・・・)

 

すると教師はため息をつくと。

 

「・・・・しかたない。責任取って、野比が読め。」

 

「・・・・・はい?僕が?」

 

「婚約者なんだから当然。イヤなら断ってもいいけど、単位落とすぞコノヤロー。」

 

「アンタ、ホントに教師か。」

 

「それ以外の何に見えるのよ。教室じゃ私がルールで法律だ。文句言うな。」

 

「お見合いがダメになったからって僕に当たらないでくださいよ!!」

 

「なんだと!?もう一回言ってみろ、ぶっ殺すぞ!!」

 

「・・・・・・・・・・。」

 

「ほれほれ、お昼前でお腹へって気が立ってんのよ、私は。早くしないと呼んでも単位減らすわよ。」

 

「・・・・・・・・・・・・・・。」

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

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