「ん、何だろう?」
クロメは階段を登り、自分の部屋に入る。
「ろみお、ろみお。ドウシテ・・・・・あなたは・・・ろみおなの?」
明らかに挙動不審なアカメにクロメは
「何やってんのお姉ちゃん?」
「/////!? ////////」
ビクッ
突然声を掛けられ、ビックリするアカメ。
「さっきから変なこえだしてさ・・・・」
「・・・・・・・・・・・・。」
「???」
「・・・・・・へんな声・・・・?」
この時、アカメは自分が演劇に向いていないことに気づいてしまった。何故もっと早く気づかなかったのだろう。
その頃商店街では、
「チェルシーちゃんの恋人役だろう、まさに役得じゃん!」
「これをキッカケにただのクラスメイトから、気になるあいつに昇格できるかも知れねえ!?」
「なんだお前、普段はクロメたんとか言ってるくせに、こんなときだけ調子いい事いってんじゃねぇぞ!」
「そうだそうだ!ロミオ役はチェルシーちゃん一筋の俺がもらう!」
学校帰りの学生たちがそんな話をしている。そしてその様子を遠くで伺うドラえもんたちは
「うわー、予想通りとはいえ、男子全員が名乗りでたね。どうする、チェルシー?」
「男子全員って言っても、のび太はどこ吹く風だけどね。」
「のび太くん、立候補しないだね・・・」
「あんにゃろ〜、私には興味なしってか、むかつくぅ。」
そして次の日、
「はい、では次の段落から誰か読んで。それじゃ・・・・・アカメさん。」
「・・・・・・・・・・・・。」
教師に名前を呼ばれたのに何故か返事をしないアカメ。
「アカメさん。アカメさーん。」
(・・・・・・・・?)
のび太は視線をアカメの方に向ける。すると
「・・・・・くぅ・・・・・・・すぅ〜・・・・・」
(・・・・・ね、寝てる?不味い、担任の授業はヤバイって!)
机に教科書を立て、そこに隠れた状態で机に突っ伏すという、見事な居眠りスタイルを実行しているアカメ。
(・・・・・テスト勉強、かな?でも夜にやって授業中に寝てたんじゃ意味がないなあ・・・・)
すると教師はため息をつくと。
「・・・・しかたない。責任取って、野比が読め。」
「・・・・・はい?僕が?」
「婚約者なんだから当然。イヤなら断ってもいいけど、単位落とすぞコノヤロー。」
「アンタ、ホントに教師か。」
「それ以外の何に見えるのよ。教室じゃ私がルールで法律だ。文句言うな。」
「お見合いがダメになったからって僕に当たらないでくださいよ!!」
「なんだと!?もう一回言ってみろ、ぶっ殺すぞ!!」
「・・・・・・・・・・。」
「ほれほれ、お昼前でお腹へって気が立ってんのよ、私は。早くしないと呼んでも単位減らすわよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ