ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第三章:男らしいを斬る

アカメは瞬時に通り抜けフープの輪に手を突っ込み、のび太の袖を掴むとそのままのび太を部屋に引っ張り込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして30分後、

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

アカメの部屋で向かい合うようにして床に座る一組の男女。そしてその横でお菓子をほうばるクロメ。気まずい空気が部屋全体を包み込む。そして、ようやく顔を真っ赤にしたアカメが口を開いた。

 

「//// のび太、落ち着いて聞いてくれ。/////」

 

「大丈夫、誰にも言わないから・・・・・僕、これでも口は硬いから。それに恋愛は人それぞれだしね。」

 

「違うんだ!!あれはその・・・・・・・あの・・・なんだ・・・・」

 

アカメの声が徐々に小さくなっていく。

 

「???」

 

すると横で見ていたクロメがヤレヤレという感じで口を開いた。

 

「私たち劇の練習をしてたんだよ。」

 

「////// ク、クロメ!!/////」

 

「劇?」

 

「ほら、今度文化祭でやる劇・・・・・」

 

「ロミオとジュリエット?」

 

「そう。その劇でお姉ちゃん、ジュリエット役をやりたいんだって。」

 

「へえ〜っ。」

 

「でもお姉ちゃん、大根役者でさ。だからコッソリ私と一緒に部屋で練習してたんだよ。」

 

「それならそうと、最初に言ってくれればいいのに。」

 

「恥ずかしいんだって。」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

アカメは膝を抱え地面にのの字を書いていじけてしまっている。

 

「//// 私だって女だ。たまには女らしく振る舞ってみたい。/////」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

「チェルシーみたいに可愛いとか、綺麗とか言われてみたい。」

 

のび太はジュリエットの衣装を着たアカメを想像してみる。まあ、これで中々可愛いかもしれない。だがアカメに関していえばジュリエットよりも

 

「いいんじゃない。」

 

「???」

 

「アカメのジュリエット、見てみたい!!僕も協力するよ!」

 

「のび太・・・・。」

 

のび太の言葉に心から礼をいうアカメ。

 

「でもアカメは今でも十分女らしいよ。それに・・・・・・」

 

「///// !!!!///////」

 

のび太の言葉にキュンとするアカメ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『男らしい』のがアカメのいい所の一つでしょう?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピキッ

 

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

その一言でアカメの中で何かが音を立てて砕け散る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・男・・・・みたい・・・?」

 

どす黒いオーラがアカメから溢れ出る。

 

「ア、アカメ・・・・?」

 

「お、お姉ちゃん・・・・?」

 

ギロリ

 

「・・・・・私が一番気にしていることをよくも・・・・」

 

「『ヒー!!』」

 

アカメの気迫に後ずさるのび太とクロメ。

 

「大体私のどこが男だと言うんだ!!!」

 

顔を真っ赤にしながらアカメは抗議する。

 

「う〜ん、そうだね。」

 

のび太は眉間にシワを寄せて考える。

 

「まあ、女は・・・・女だよね。」

 

そう言いながらのび太はアカメの胸に視線を向ける。

 

「じーーーーーーーーーーーーっ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

ドン!!

 

視線に気づいたアカメはのび太の頭にチョップを下す。

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

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