アカメは瞬時に通り抜けフープの輪に手を突っ込み、のび太の袖を掴むとそのままのび太を部屋に引っ張り込む。
そして30分後、
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」
アカメの部屋で向かい合うようにして床に座る一組の男女。そしてその横でお菓子をほうばるクロメ。気まずい空気が部屋全体を包み込む。そして、ようやく顔を真っ赤にしたアカメが口を開いた。
「//// のび太、落ち着いて聞いてくれ。/////」
「大丈夫、誰にも言わないから・・・・・僕、これでも口は硬いから。それに恋愛は人それぞれだしね。」
「違うんだ!!あれはその・・・・・・・あの・・・なんだ・・・・」
アカメの声が徐々に小さくなっていく。
「???」
すると横で見ていたクロメがヤレヤレという感じで口を開いた。
「私たち劇の練習をしてたんだよ。」
「////// ク、クロメ!!/////」
「劇?」
「ほら、今度文化祭でやる劇・・・・・」
「ロミオとジュリエット?」
「そう。その劇でお姉ちゃん、ジュリエット役をやりたいんだって。」
「へえ〜っ。」
「でもお姉ちゃん、大根役者でさ。だからコッソリ私と一緒に部屋で練習してたんだよ。」
「それならそうと、最初に言ってくれればいいのに。」
「恥ずかしいんだって。」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
アカメは膝を抱え地面にのの字を書いていじけてしまっている。
「//// 私だって女だ。たまには女らしく振る舞ってみたい。/////」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「チェルシーみたいに可愛いとか、綺麗とか言われてみたい。」
のび太はジュリエットの衣装を着たアカメを想像してみる。まあ、これで中々可愛いかもしれない。だがアカメに関していえばジュリエットよりも
「いいんじゃない。」
「???」
「アカメのジュリエット、見てみたい!!僕も協力するよ!」
「のび太・・・・。」
のび太の言葉に心から礼をいうアカメ。
「でもアカメは今でも十分女らしいよ。それに・・・・・・」
「///// !!!!///////」
のび太の言葉にキュンとするアカメ。
「『男らしい』のがアカメのいい所の一つでしょう?」
ピキッ
「・・・・・・・・・・・・。」
その一言でアカメの中で何かが音を立てて砕け散る。
「・・・・・男・・・・みたい・・・?」
どす黒いオーラがアカメから溢れ出る。
「ア、アカメ・・・・?」
「お、お姉ちゃん・・・・?」
ギロリ
「・・・・・私が一番気にしていることをよくも・・・・」
「『ヒー!!』」
アカメの気迫に後ずさるのび太とクロメ。
「大体私のどこが男だと言うんだ!!!」
顔を真っ赤にしながらアカメは抗議する。
「う〜ん、そうだね。」
のび太は眉間にシワを寄せて考える。
「まあ、女は・・・・女だよね。」
そう言いながらのび太はアカメの胸に視線を向ける。
「じーーーーーーーーーーーーっ。」
ドン!!
視線に気づいたアカメはのび太の頭にチョップを下す。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ