トントン
「アカメちゃん、もう7時だよ。早く学校、行こう!」
し〜ん
「出てこないな・・・・どうしょう・・・・」
「大丈夫♪」
そう言いながらレオーネは得意げに胸をはる。
「アカメは食いしん坊だからな、こうしてここに食べ物を並べておけば・・・・。」
そう言いながらレオーネはグルメテーブルかけを床にひき、アカメの好物である肉料理を次々と出し始める。
「さあ、早く出てこい。」
「・・・・・・・・・・・。」
レオーネたちは離れた場所から静かにその様子を見守る。
十分後、
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」
三十分後、
「出てこないね。」
「おっかしいな〜。」
そう言いながらのび太たちは部屋の前までやってくる。
「あれ!?」
「うそ・・・・・。」
料理があったはずの場所にはひたすらに空の皿が並べられていた。しかも見事にグルメテーブルかけまでなくなっている。
のび太の部屋、
「う〜ん、ここでも異常ない。」
部屋の様子をモニターごしに見るドラえもんたち。
「それじゃ、今度はスロー再生。」
クロメを見張りに残し、先ほどの出来事をタイムテレビで分析するのび太たち。
「う〜ん、やっぱり異常ない。」
スロー再生でも部屋のドアが開いた様子はない。
「それじゃあ、今度はコマ送りで。」
ポチッ
「・・えっ・・・・!?」
「まさか・・・・!?」
モニターにはドアの前で食事をするアカメの姿が映し出された。
「何て・・・・早さだ・・・」
「映っているのは、この一コマだけ!?」
のび太は拡声器を取り出す。
「アカメ、いい加減に学校行こうよ!!」
「うるさい!!行かない!!私は行かない!!断固行かない!!」
部屋から怒りと悲しみに満ちたアカメの声が聞こえてきた。
「何!?出てこい!!出て来ないんだったら、こっちにも考えがあるぞ!!」
[アカメサイド]
あの日以来、部屋に閉じこもってしまった私。でも私は何も悪くない。嫌いな学校なんてこっちから願い下げだ。止せばいいのに意固地になる私。そんな自分がだんだん嫌いになっていく。それでも、のび太は
トントン
「アカメ!!」
毎日部屋のドアを叩いた。次の日も、その次の日も。そして・・・その次の日も。
あれからどれくらいたっただろう?何やら話し声が聞こえてくる。
「でも、アカメが・・・・・」
「もうお姉ちゃんなんかほっとこ。」
すりすり
「それよりのび太、今から私とデートしょうよ!」
ピクッ
「二人だけでさ!この間、新しい焼肉のお店が出来たんだって!!あそこのお肉、すっごく美味しんだってさ!!」
「そうだね・・・・・・・。」
「本当、嬉しい〜♡」
バタン
私は反射的にドアを開けてしまった。何故かはしらない、でも開けられずにはいられなかった。するとそこにはのび太の首に腕を回しているクロメがいた。
「ほら、出て来た!」
「・・・・・・・・・・・。」
私は敗北感を感じなら膝をついた。
「お姉ちゃん、捕獲完了!」
そう言いながらニッコリと笑うクロメ。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ