ドラえもん のび太のアカメが斬る!   作:雛月 加代

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第十一章:本番を斬る (中編)

ナレーター:屋敷から抜け出そうとするロミオ、召使の制止も聞かず・・・・ジュリエットの元に行こうとします。すると

 

「ロミオだな。」

 

「???」

 

呼ばれて振り返ると、やけに屈強な男たちが数人立っていた。

 

「我々はキャピュレット家の親戚であり、同時にチェルシーさんの親衛隊である。用件だが・・・・言わなくてもわかるだろう?」

 

「???」

 

「チェルシーさんにまとわりついている虫がいると聞いてな、駆除に来たんだよ。」

 

「虫?」

 

「大体貴様、源さんという存在がありながら、チェルシーさんとも仲良くするとはどういうことだ!」

 

「・・・・・・・・・・。」

 

のび太と静香は幼馴染みということで、一緒に行動することが多い。学校においてそんなのは、カップル以外にはあり得ないわけで、だから勘ぐられもするのだろうが・・・・。でもそれは今では昔の話、アカメたちが来てからというもの、静香と関わることはめっきり減ったのである。

 

「いいじゃん別に・・・・友達なんだから。」

 

その言葉に親衛隊は激怒する。

 

「くっ、この野郎!チェルシーさんにちょっと優しくされたからって、調子に乗りやがって!」

 

「やはり教育が必要なようだな。殺っちまえ!!」

 

だがそれをロミオは「慌てるな」と制する。

 

「悪いけど、これから用があるんだ。またにしてくれ(時間も押していることだし)。」

 

「随分と余裕があるようだが、俺たちをすこし舐めすぎじゃないか?こう見えても全国空手大会出場の強豪と言われているんだぜ。」

 

話を聞いてくれそうにない。

 

「しょうがないな〜」

 

ロミオは大きなため息をついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして数分後、

 

「くぅ・・・っ、ま、まいった・・・・」

 

「な、なんだこいつ・・・・なんでこんなに強いんだ・・・?」

 

ナレーター:ロミオは倒れている男たちの体を踏みながら、先を急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待てーーーーーーーーい!!」

 

ナレーター:森を出たところで、また体育会系っぽい男共に呼び止められる。

 

「誰?」

 

「我々はキャピュレット家のものだ!同時にレオーネさんの親衛隊でもある。」

 

「・・・・・・・・・。」

 

観客席ではレオーネが必死に笑いをこらえているのがわかる。

 

「なんか用?」

 

せっかく劇が上手くいってたのに、これでは台無しである。

 

「決まってるだろう!ロミオ、お前は!お前というやつは!常に我が校の美人どころを周りにはべらせている!それはいったいどういうことなんだ!?」

 

「・・・べつにはべらせてなんかないけど。」

 

「昼はいつも一緒にメシを食っているだろう!」

 

「それだけじゃん。」

 

「朝も一緒に登校しているだろう!」

 

「それだけじゃん。」

 

「レオーネさんを始め、100万ドルの笑みがお前だけに向けられているだろう!」

 

(あのね・・・・・・)

 

怒りを通り越して呆れてくるロミオ。

 

「あっ、ああっ・・・それに引き換え俺たちは・・・・!し、親衛隊であるところの俺たちはぁっ・・・・!声もかけられない、笑みも向けられない・・・・ただ残り香を嗅ぐことだけしかできないぃ・・・・!」

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

「ふふふ、これから我々の力をみせつけてやるとしょう。」

 

そう言いながら腕を鳴らす親衛隊。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてまた数分後、

 

「ぐわあぁぁっ!?」

 

「我々が・・・・全滅・・・・だと?」

 

「こいつ・・・・一体何者なんだ?」

 

ナレーター:ロミオはまた倒れている男たちの体を踏みながら、先を急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待てーーーーーーーーい!!」

 

ナレーター:町を出たところで、またまた体育会系っぽい男共に呼び止められる。

 

「我々はキャピュレット家のものだ!同時にシェーレさんの親衛隊でもある。」

 

「・・・・・・・・・。」

 

「ろ、ロミオ・・・!俺たちはだなぁ・・・・!女神のようなシェーレさんの優しさを、お前ばかりが独り占めにしている・・・!それがまったく許せんのだぁっ!」

 

「・・・・・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてまたまた数分後、

 

ナレーター:林を抜けたところで、またまた体育会系っぽい男共に呼び止められる。

 

「我々はキャピュレット家のものだ!同時にクロメさんの親衛隊でもある。」

 

「・・・・・・・・・。」

のび太の結婚相手は?

  • アカメ
  • クロメ
  • チェルシー
  • シェーレ
  • レオーネ

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