「何を記事にすればいいのかなぁ・・・・・。」
夕食を食べ終わったのび太は今朝のことでクロメと一緒に頭を悩ませていた。
「新聞作りって難しいね、いざ作るとなると何を書いていいのかな。」
「何か大きく記事に出来るような大事件とか起きればいいんだけどな。」
「大きな事件?殺人事件とか?」
帝都で暮らしていたクロメにとっては事件イコール殺しなのだ。
「そ、そんな怖い新聞はダメだよ!どうせなら明るい新聞にしょう!」
「明るい新聞?」
のび太の提案に首を傾げるクロメ。
「校内新聞だから、僕たちの好きなことをそのまま記事にした方が良いよ。」
「好きなこと・・・・・。」
すると隣に座っていたアカメが口を開く。
「のび太の言うとおりだ。お前たちが作る新聞なんだから好き放題楽しんで書いたらいい。」
「私もそうしたいんだけど、それでもなかなか記事が思いつかないんだ・・」
「・・そもそも人の興味を懐くようなニュースなんて、取材したところで簡単には出てこないだろう。」
そう言いながら眉間にシワを寄せて考える二人。するとレオーネはニヤリと笑う。
「・・・・・・・あー、じゃあこうしょうクロメ。」
「『「『「『「???」』」』」』」
レオーネに全員の視線が集まる。
「『のび太の特集』ってのはどうだ?」
「えっ・・・・・?」
レオーネの提案にのび太は唖然とする。
「にししししし〜。のび太のことならみんな知りたがるんじゃない?主に男子が。」
そう言いながらレオーネは笑みを浮かべる。
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「ちょ、ちょっと待ってよ!そんな新聞だれも見ないし、張り出されたら僕恥ずかしくて次の日から登校できないよ!!」
「面白そう!!!!!!!!」
「えっ・・・・・?」
振り向くとクロメは目を輝かせている。
「それなら私にも、良い記事が書けるような気がするっ!!」
「あ、あの・・・・クロメさん?」
「私、たくさん素敵な記事を書いて、のび太の魅力をみんなに伝えたい!きっと色々な人が興味を示してくれる新聞に出来上がると思う。」
のび太を置いて、クロメは一人で先に突っ走っている。
「ほ、本当にやるの?」
「大丈夫!私に任せて!」
笑顔で答えるクロメ。
「・・・・・・・・・・・・。」
嫌な予感がのび太の頭を駆け巡る。
「それじゃあ、明日からさっそく取材を開始するね!」
そう言って、頑張ろうとクロメから手を握られるのび太。そのわくわくしながら楽しそうに笑う自分の婚約者に、のび太はこれ以上何も言えなかった。
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ