クロメの質問は続く。
「そ、それじゃあ次の質問。」
「うん。」
「私の・・・・・・・どこが好き?」
「えっ・・・・・・・?」
「//////・・・・・・・・・・・・。/////////」
クロメの質問にのび太は空いていた口が塞がらない。
(どうしょう・・・・・・・何て答えればいいんだ・・・?)
のび太は汗を流しながら慌てふためく。
「み、み、見た目はもちろん。クロメの優しい、面白い、甘えん坊で可愛いところ・・・・かな・・・。」
するとクロメはほっぺをプクーッとふくらませる。
「面白いは余計、のび太が勝手に私をからかって遊んでいるだけだよ。」
そんな彼女を見て、のび太は苦笑いする。
「そうやって全然怖くないのにぷんぷん怒るところも好きだよ。」
「//////うっ・・・・!そ、そういう事言わないで!!!!/////////」
「???」
するとものすごい遠慮がちにのび太の手を握ってくるクロメ。
「//////わ、私が・・・・・・その・・・・・・//////」
「???」
「///////抱きつきたくなっちゃうから・・・・・・///////」
耳が赤くなるクロメ。その表情は早くも二人きりになって甘えたい気持ちが全開だった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
その後も続いた、普段は中々聞けないクロメの質問タイム。もう何が取材で何がプライベートな質問なのかは不明だが、二人はずっと教室の真ん中で、昼休みが終わる直前まで取材を続けていた。そして放課後の屋上、
「空が赤いね。」
「うん。」
そう言ってフェンス越しに町の景色を眺めるクロメ。夕日に染まったこの場所で見せるそんなクロメの涼しげな表情は、たまにのび太が本気でドキッとするほど大人びて見えることがある。
「・・・・・・・・・・。」
「・・・・・?どうかした?」
「あ、いや・・・・なんでもない。(きっとクロメはこれから先も、僕が驚くほど綺麗な女性になっていくんだろうな。)」
「???」
「たまにさ、本当に僕には勿体ないと思うよ。」
「勿体ない・・・・?」
「うん。ちょっと情けなく聞こえるかもしれないけどさ・・・・・。」
「???」
「クロメには僕みたいな男より、もっとふさわしい人が他にいるんじゃないかなって・・・・・」
「・・・・・・・・・・・。」
するとクロメはのび太の頬をつかみ、彼の顔を引き寄せる。そして
チュッ
二人の唇が重なった。
「えっ・・・・!?」
頭の中が真っ白になるのび太。クロメは唇を放すと
「そういう事言うのは禁止。」
「???」
「私には、宇宙中どこ探したって、のび太よりも素敵な男の人がいるとは思えない。」
「でも・・・・・そんなのわかんないよ?」
「わかるよ。」
急に強く抱きついてくるクロメ。やはり自分にはこの人しかいない。そう再確信する彼女であった。
「私の心の中には、のび太一人分のスペースしか空いてないよ。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「これから学園を卒業しても、お仕事をするようになっても、私の気持ちはずっと永遠に変わらない。」
「クロメ・・・・・・・。」
「私は、のび太のことがずっとずっと大好き。出来ることなら、もっと早くからのび太とこうしていたかった・・・・・」
「僕、本当に好かれてるんだな・・・・・・・・・・・。」
「今気づいたの?ふふっ、鈍感だね。これからはちゃーと自覚してよね。」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「私・・・・・・・」
「???」
「甘えん坊だけど・・・嫌いにならないでいてくれる?」
「うん・・・・・・・・・もちろん。」
「本当?これから先もずーっとこうして私にベタベタされちゃうんだよ?」
「・・・・・・・・・。」
「もっともっと大人になって、子供の授業参観にも出るようになって、家事もいっぱいして、子供が自立した後もずっと甘えん坊だよ?私。」
「・・・・・・・・・・・・・・もしかしてクロメは僕と結婚する気満々なの・・・・・?」
「私じゃ・・・・駄目?」
そう言いながらクロメは上目遣いでのび太を見つめる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
のび太の結婚相手は?
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アカメ
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クロメ
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チェルシー
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シェーレ
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レオーネ