夕焼けに誓う幼馴染達 作:椿姫
そして久々の更新になります。
大食い大会が始まって30分が経過しようとしていた。
開始10分頃は筋肉モリモリマッチョマンの変t…失礼。筋肉ムキムキの先輩たちが優勢だった。しかしペース配分を間違えたせいなのか17、8分程で2人の先輩が脱落した。そのあとも脱落していく人達がいた。参加しているモカとたえを含めると今尚、食べ続けているのがたったの5人。最初は13人もいたのに30分でこれだけ脱落してしまうなんて…そんな事を考えながら会場を見守っていると隣にいたひまりが僕の腕をつついてきた。
「ねぇねぇゆうまぁ」
「? どうしたのひまり?」
「モカが食べてるところ見てたらお腹すいたー」
「そういわれても僕は今ガムももってないからなぁ…」
そういってひまりの方を向くとひまりは頬を膨らませていた。カワイイなぁ畜生!
「…何食べたいの?」
「ハンバーガー(๑・∀・๑)」
「ひまり、売店には無かったの?」
そう言うとひまりは(๑꒪▿꒪)*。_。))ウンウンと頷く。
「家帰ったら作ってあげるから我慢して、ね?」
僕がそう言うとひまりはホント!?やったーと言って機嫌を直してくれた。のは良いんだけど材料まだ冷蔵庫にあるかな····そう思っていると司会の美鶴さんの声が聞こえてきた。
『さあ残すところあと15分かしら?モカちゃんとたえちゃん凄くイイ食べっぷりじゃなぁい!アタシはそういう子嫌いじゃないわよ·····ってアラ?また脱落者が出たわね?残りはっと······すごい展開になっているわよぉぉぉぉ!会場にいるみんなぁ、見てるかしらぁ!?』
美鶴さんがそう言うと会場は大盛り上がりだ。それもそのはず残っているのはたえとモカの2人なのだから。
「おたえー頑張れー!」
「モカーいけいけー!」
隣でひまりと香澄が2人のことを応援している。僕にとってはモカに勝ってほしいしバイト仲間でもあり仲も良いたえにも勝ってほしい気持ちだった。けどやっぱり僕は、
(モカ、頑張れっ………!!)
僕はそう思いながら2人のことを見守るしかなかった。
モカside
あたしは今15個目のハンバーガーを食べ終わり今16個目に手をつける。さすがに向こうは16個目にはいってないだろう。そう思いながら花園さんの方を見る。すると
「!?」
花園さんは16個目を食べ終えようとしていた。……何…………だと…………彼女はモカちゃんのその先を行くというのかっ!?いいやまだだ!また終わらないよ!モカちゃんは負けない!負けたくない!そう思いラストスパートに入った。
たえside
「おたえー頑張れー!」
香澄達の応援が聞こえる。見に来てくれたんだからここは勝たないとね。そう思い私は17個目へと手を伸ばし食べようとする。が、さすがに私も限界がきている。青葉さんの方に目を向けると向こうも限界が近いのか食べるペースが遅くなっている。けど私は遠慮はしない。この闘いは、私が勝つ!そう思い17個目を食べだした。
モカside
うぅ…もう限界…これ以上は食べられないよぅ…今モカちゃんと花園さんは17個目のハンバーガーを食べている。さすがにキツイよォ…ここまでなのかと思っていると観客席の方から声が聞こえた。
「モカぁ!絶対勝てよぉ!!」
声の主はすぐに分かった。マー君だった。それに便乗したのか
「モカちゃん頑張ってー!」
「モカ、気合いだぁ!」
「モカぁ、ファイトー!」
つぐとトモちんとひーちゃんが応援してくれていた。蘭は大きな声を出すのが恥ずかしいのかトモちんに耳打ちしている。
「蘭も頑張れって言ってるぞモカ!」
「ちょ、巴!声大きいから!」
みんなが応援してくれているのが分かった。嬉しくて思わず涙が出そうだった。でも堪えた。この涙は今流す涙じゃない。あたしは気合を入れるために自分の頬をぺちぺちを叩く。そしてハンバーガーを食べ始めた。
『おおっとモカちゃんが食べ始めたわ!たえちゃんも負けじと食べる!残り時間は後わずかよ!恐らくこれを食べ終わった娘が優勝よ!さぁ見逃せないわ!』
司会の人の声が響き渡り会場は盛り上がる。絶対に負けたくない!あたしの為にも…応援してくれてるみんなの為にも…この勝負は、絶対に勝つ!!
雄天side
試合終了のブザーが鳴った。それと同時に美鶴さんが喋り出す。
『試合終了よぉ!勝ったのは…………
僅差で食べ終わった、花園たえちゃんよおぉ!!』
結果はたえが優勝した。会場は大歓声に包まれた。隣では香澄と紗綾が立って拍手を送っていた。モカはずっと顔を伏せたままだった。
午前中の文が終わって次は昼食休憩だ。たえはご飯楽しみー♪と言って香澄達と昼食を取りに行った。たえってあんなに大食いだったっけ?あれだけハンバーガー食べてまだ入るの?そんなことを思ってるとひまりが話しかけてきた。
「ゆうまっ!ご飯食べにいこー?」
「あ、僕は後で行くから先に言ってて?巴達にもよろしく言っといて」
「?うん分かった。ちゃんと来てねー?」
そういいひまりは走っていった。それを見送り僕はひまりとは反対方向に行き1人ベンチに座っているモカの元に行った。そしてモカの隣に座る。
「モカ…もうみんなご飯食べに行ったよ?行こ?」
「……勝てなかった…………」
モカは涙声になってた。
「マーぐんっ…グスッ…モカぢゃん…負げちゃっだぁぁ…みんなのぎだいにぃ…グスン…ごだえられながっだぁ…がぢだがっだよぉ…」
モカは涙を流しながら僕にそう言った。こんなモカを見るのは初めてだ。よっぽど悔しかったんだろう。そしてそのまま僕に抱きついた。
「うわああああああああぁぁぁん!!ううぅ、ヒック…ううえぅ、マー君、マーぐぅん…あだじ…がぢだがっだよぉぉぉ…!」
泣きながら抱き付いてきたモカを僕はそっと頭を撫でた。
「悔しいのは分かる。みんなからの重圧で期待に応えなきゃっていうのは観客席から見てても分かったよ。悔しいよね…悔しいよね…だから今は泣いていいよモカ…好きなだけ…気が済むまで泣いていいからね…」
僕がそう言いながらモカは泣きながら耳元で囁く。
「マーぐん…ありがと」
それからモカは泣き続けた。僕は泣き止むまで頭を撫で続けた。しばらくして
モカは泣きやみひまり達の元に向かった。元気が戻ってくれて良かった。午後からも頑張ろう!僕は意気込みモカのあとを追った。
それから午後の競技の野球や借り物競走、リレーを終えて家に帰る途中モカが来て「今日はモカちゃんもマー君の家に行きたい」と言ってきたので家に帰るなりハンバーガーを作ってひまりとモカに食べさせた。美味しいと言ってくれてすごく嬉しかった。そしてどさくさに紛れて2人とも今日は泊まってくーなんて言い出したし僕のベッドに入ってすぐ寝ちゃうし…まぁいいか。明日は体育祭最終日。しかもバスケがある。僕が出るし何よりサクとの約束もある。サクに言われたあの言葉を思い出す。
『雄天っち!決勝で叩き潰してやるよ!』
「…それは僕のセリフだよサク。明日は負けないからな」
僕はそう呟き2人の寝ている僕のベッドではなく下に敷いた布団で僕は目を閉じた。
やっと夏期休暇に入れて嬉しい椿姫です。皆さんお久しぶり?です。更新が遅くなって申し訳ありませんでした。
次回は遂に体育祭最終日のバスケ対決となります!真夏の暑さに負けじと頑張って編集したいと思ってます(夏が苦手)
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