夕焼けに誓う幼馴染達 作:椿姫
待っていた皆さん申し訳ありません。
これからもペースは遅いままになるかもしれませんがそれでも頑張っていこうと思います。
雄天side
「ゆうまー!起きろー!体育祭だぞ〜朝だぞ〜」
ひまりが毎度の如く起こしに来る。僕は眠い目を擦り起き上がる。
「おはよっゆうま♪」
「…おはようひまり」
「今日ゆうまの試合、ずっと応援するから頑張ってね……負けたら、ダメだぞ?」
「勝つに決まってる。だからひまり、僕の事見ててね?」
「勿論だよ!約束だからね?」
そう言い僕とひまりは指切りをする。
「さぁひまり、下に行って待っててね。着替えたらすぐにご飯作るから」
「はーい♪」
そう言いひまりは部屋を出て下に行った。僕も着替えて下に向かい、軽い軽食を食べて準備を諸々行い家を出る。自転車にはいつものようにひまりが後ろに乗って僕のことを抱きしめる。
「ひまり、ちゃんと掴まっててね?」
「りょーかいゆうま♪」
僕は自転車を漕ぎ出してホールに向かった。途中、蘭達と合流して一緒に向かう。つぐみが来てなかった事を聞いたら「生徒会の仕事で朝早くからホールに行ってる」との事。つぐみはすごいなぁ…そんなことを考えてるとホールにつく。
「今日のバスケ、出るんでしょ雄天?」
「そうだけど?」
「みんなで応援行くから…頑張って…負けたら承知しないよ…」
蘭が顔を赤くし目を逸らしながら言う。
「応援してくれるんだ蘭…ありがとね。僕、頑張るよ」
「……!べ、別にあたしは…」
「お熱いなぁ雄天っちぃ♪」
後ろから声がした。この喋り方は1人しかいない。振り向くとそこにはサクがいた。
「サク、遂に今日だね…」
「そうだね…俺っちは負けないよ…」
「それは僕も同じだよ…絶対負けないって思ってるのはサクだけじゃないよ」
「そう来なくっちゃ。決勝で待ってるよ」
サクはそう言ってホールに入っていく。
「ゆ、ゆうま…」
心配してくるひまりの頭を撫でる。
「大丈夫。ひまり達は応援、よろしくね?」
僕はそう言うとひまりは頷く。モカや巴も頑張れって言ってくれた。
ホールに入ってトーナメント表を確認する。僕とサクが当たるのは丁度決勝だ。最終日はバスケだけで午前中までで準々決勝をやり、午後に準決勝と決勝がある。その後は後夜祭みたいな感じ。理事長が言ってたなぁ、「バスケ終わったらガールズバンドのライブやるよ〜ってかこれ絶対盛り上がるよね?ね?」って。あの人の実行力と言うかなんというかすごいな、金持ちはなんでもありなんだなと思ってしまう。そんなことを考えてると蘭が声をかけてきた。
「そう言えば雄天」
「どうしたの?」
「雄天のチームメイトって誰なの?」
「あ、まだ言ってなかったね。ええと…僕と和都と薫さんと日菜さんと…」
「えっ!?薫さんも出るの?ホントゆうま!?」
「う、うん…」
薫さんの名前を出した途端ひまりが食いついてくる。そういえばひまりって薫さんのファンだったな……ハロハピのライブでひまりが気絶しそうになった時に何度僕と蘭で助けたことやら…
「4人は分かったけどあと1人は誰なの?雄天」
「あ、そうだった。確かあと1人は……」
僕がそう言うと後ろからものすごい勢いで走ってくる音がした。
「ヤバいヤバいーー!生徒会なのに遅刻したァーーーーー!!また会長にどやされるぅー!!」
走ってきた人はものすごい勢いで僕達の横を走り抜けたと思うと猛スピードで戻ってきた。
「よっ!雄天!」
「また遅刻したの?葉月」
「う、うるせぇ!お前は女の子とイチャイチャしてろリア充がっ!」
葉月はそう言って走っていった。それを見ていたひまりが今の誰?と聞いてくる。
「志村葉月。確か蘭と同じクラスだったよね?」
「あんな遅刻常習犯、覚えたくなくても覚えちゃうよ…」
蘭は苦笑いしていた。スマホに目をやるとそろそろみんな集まる時間だったので僕達は急いでホールに向かった。
ホールで軽く理事長が挨拶をしていよいよバスケが始まる。僕らのチームの試合は後2、30分後にある。それまでは試合観戦になるから第1試合のサクの試合をひまりと蘭と見に来た。つぐみは生徒会の仕事の都合であとから合流するって言ってたし巴はモカの売店巡りに強制連行されたとの事。巴…ドンマイ!
そんなわけでサクたちの試合が始まった。結果は言わずもがなサクのチームの勝ちだ。
「あっ!そろそろゆうまたちの試合だね?」
ひまりがそう言うと確かにそんな時間だ。勝ってくると言い残し試合に向かった。
朔之進side
「ふー疲れたぁ」
俺っち達は今第1試合を終えて次の雄天っちの試合を観るために今は観客席に座ってる。すると後ろから幼馴染の白鷺千聖の声が聞こえてきた。
「朔之進!」
「あっ、千聖!観ててくれてたの試合?」
「観てたわよ朔之進の試合!次も頑張ってね!」
「ありがとね〜。折角だから千聖も雄天っちの試合観てく?」
「じゃあお言葉に甘えて、そうさせてもらうわ」
そう言って千聖は俺っちの隣に座った。
「あら千聖ちゃん。サクちゃんの隣だなんてまるで2人とも恋人みたいじゃなぁい?」
「っ!?み、美鶴!?あなた一体何をっ!?」
「そうですよ美鶴さん!俺っち達は……」
「ま、良いわ。その事は後でアタシがたっぷり聞き出してあげるワ♪あ、サクちゃんの言ってた雄天って子の試合始まるわよ?」
美鶴さんに言われて俺っちと千聖は試合を観る。因みに千聖が来たのは日菜っち先輩が出るって言ってたから観ないと行けないとの事。
「さ〜て雄天っち、たっぷりと見せてもらうよ……
♪」
雄天side
僕達のチームは最初にバスケ部3年生チームとの試合だった。結果はと言うと…僕らのチームの勝ちだ。いやぁ色々ビックリしたよ。和都ったらダンクとかスウィッシュを軽々とやっちゃうし日菜さんは見様見真似で3年性のやったシュートとかを真似てバンバン入れちゃうし薫さんに至ってはワンハンドダンクする訳だし観客席の女子何人失神したんだろうな…僕はスリーポイントだったりパス回しだったりサポートをやった。葉月はアリウープやレイアップを中心で攻めてった。
第1試合が終わってからはもうファンが押し寄せるやら失神者が出るやらひまりが薫と僕を見て気絶したりともうツッコミどころ多かったな…毎回試合終わる事にこれって嬉しいのか面倒なのかも分からなくなってしまいそうだよ。
「ってか薫さんあんなに運動できたんですね?」
「和都、あまり私をナメないで欲しいものだな。私は子猫ちゃん達に何かあった時の為に常にトレーニングを欠かさないのさ。イタいセリフを言っている演劇部の変人だと思ってもらっちゃ困る」
「いやイタいセリフとか変人って自覚してるんなら直せよ!!ってか直す努力しよっかバ薫!?」
「あはは、和都も薫ちゃんも面白ーい。るんってする♪ね、葉月くん?」
「日菜さんのるんっとかるらるんってよくわからないんですけど…俺にふらないでくださいよ…」
「えー!?なんで分からないのー?」
「逆になんでわかると思ったんですか!?」
……正直このメンバーでホントに大丈夫か?僕は心の中でそう思ってしまう。けどまぁ、大丈夫だろう。
その後は僕らのチームもサクのチームも勝ち進み準決勝出場が決定した。昼食休憩の時にはひまりがレモンのハチミツ漬けを持ってきてくれていてすごく嬉しかった。
午後からの準決勝も無事に勝つ事が出来た。
そしていよいよ決勝戦。気合いを改めて入れ直す。
「ゆうま」
後ろを振り向くとひまり達が来ていた。どうしたの?と僕が聞くとこれから試合だからこれをつけて欲しいと言ってリストバンドを渡してきた。
「私達は見て応援しか出来ないからさ。せめてそのリストバンドをつけて試合をしてほしい…」
「マー君、頑張ってね〜」
「ユウ、負けんじゃねーぞ!?勝てよ!」
「雄天君、頑張って!」
「ゆうま、絶対勝ってね?」
みんなにここまで言われると嬉しくて涙が出そうだ。けど今流すわけには行かない。僕はありがとうと言って幼馴染の思いがつまったリストバンドをもらう。
「じゃあ、行ってくるね」
和都side
「次は決勝戦……か」
「和都、緊張してますか?」
「紗夜…緊張してるって言ったら嘘になる、かな…」
俺が紗夜にそう言うと紗夜は座ってる俺の頭を撫でる。
「さ、紗夜?」
「大丈夫ですよ。私はあなたのいい所をたくさん見てきました。だから、今日も見せてください。和都のカッコイイ所を」
思わずドキッととした。でもお陰で緊張が和らいだ。紗夜に感謝しないとな。
「ありがと、じゃあ行くな俺」
「頑張ってください。応援してますから」
朔之進side
「サクちゃん、そろそろよ?」
美鶴さんに言われて俺っちはウォーミングアップを終わらせる。それと同時に千聖が俺っちの元に来る。
「朔之進、頑張ってね?」
「当たり前じゃん。絶対勝ってみせる」
「ふふ、頼りになる幼馴染ね。応援してるわよ」
千聖はそう言うとそこから去る。
「じゃあそろそろ行くわよみんな?」
美鶴さんの声にみんな頷く。そして特設ホールに足を踏み入れた。
雄天side
決勝戦だからか歓声はものすごいことになってる。圧倒されてしまいそうになる。しかもメンバー紹介とかもあってビックリした。1人ずつスポットライトが当たり実況の人が喋る。理事長の考えてる事を当てるのって難しいな…
「両者整列してください!」
審判がそういい僕達とサクのチームが整列をする。
「これより決勝戦を始めます!!礼!!」
『宜しくお願いします!!』
決勝戦が始まった。それぞれが想いをのせて……
久々の更新となりました。いかがでしたでしょうか?
感想、評価、いつでも待ってます!気軽によろしくお願いします!
そしてAfter glowのCDが9月6日に発売決定になって嬉しいです!ぜひとも買わなければいけませんね(圧倒的な使命感!)
次回は後編となります。第2章も、もうすぐ終わりになります!