夕焼けに誓う幼馴染達 作:椿姫
ひまりside
〜雄天の部屋〜
……何かドキドキしちゃうな…ゆうまと2人きりには慣れてるはずなのに…私は今ゆうまのベッドに座ってる。
「…いつも通りにすればいいよね?」
そう呟き私は部屋の外の窓を開ける。涼しい風が入ってくる。ちょっと落ち着いた。あ、星が綺麗だな…月も出てるし……そうだ!部屋暗くしたらもっと綺麗に見えるかも!
私は部屋の電気を消して窓の方に戻る。
「早く来ないかな…ゆうま」
雄天side
「ふぅ…さっぱりした」
僕は風呂からあがって髪を乾かす。そしてひまりが待ってるであろう部屋に向かう。
(ふ、2人だけの祝勝会って……何する気なんだひまりは?)
そう思いながら部屋の扉を開けると部屋は暗かったが窓から射す月の光で見える。ひまりは僕のベッドに座って窓から見える満天の星空を眺めていた。それを見て僕はひまりの隣に座るとひまりが甘えて擦り寄ってくる。
「ゆうまぁ、遅いよ〜」
「待たせちゃってゴメンね、ひまり」
僕がそう言ってひまりの頭を撫でる。ひまりは目を細めて気持ちよさそうにしていた。時々ふふって笑った顔が可愛い。月の射す光が今のひまりの全てをより一層引き立たてている。思わず見とれて見つめてしまう。
「ん〜どうしちゃったのかなぁゆうま?私の顔をじっと見て」
「あっ!いやその、な、何でもない…」
「え〜?気になるから言ってよぉ〜」
そう言ってひまりは僕に抱きついてくる。そして
ペロッ
『!?』
僕の耳を舐めてきた。突然の事で力が抜けてしまう。
「ひゃあっ!ち、ちょっとひまり!耳は、ダメだって……擽ったいか、らぁ…」
「んふふ。ゆうまってば昔から擽られるのとかこういうの苦手だよね〜?ついしたくなっちゃうよ〜♪」
「や、やめ…ひゃうっ!?」
「もう、ゆうまったら女の子みたいな声出しちゃってカワイイ♡」
ひまりは耳朶を舐めたりしてくる。流石1番付き合いの長いだけの事はある。僕は昔から擽られることに関してが苦手中の苦手なのだ。勿論これはひまりしか知らない。
このまま舐められ続けるわけにもいかないがひまりがずっと抱きついたまんまだから抜け出すことが出来ない。ど、どうすれば…
「ぷはっ♪じゃあ次はぁ…」
そう言ってひまりは何しようか考えてると一瞬抱きしめてる腕がゆるくなった。僕はそれを狙いひまりをベッドに押し倒し両腕を自分の手で拘束してからひまりの上に跨る。
「ゆ、ゆうま/////…」
「さっきは良くもやってくれたねひまりぃ…お返しだよっ!!」
僕はそう言ってひまりの脇に手をあてて擽り始める。
「あははははっ!く、擽ったいよゆうまぁ!あ、あははははぁ!」
ひまりが声を出して笑う。ひまりも僕と同じで擽られるのが苦手だ。
「そんなに大きな声出しちゃうと、近所迷惑になっちゃうかもよ?」
「ゆ、ゆうまのいじわるぅ…」
それからひまりは声を抑えながら数分間にわたる僕のくすぐり攻撃を耐えていた。終わるとひまりがハァハァと息を切らしていた。ヤバイ…危うくSに目覚めるところだった…かと言って僕はMじゃないからね!?って誰に説明してるんだか…
擽り終えるとひまりが僕のことをつつく。
「起き上がれなぁい…手貸してぇ…」
僕はひまりの手を握って起き上がらせた。
「ゆうまの手、あったかーい♡ずっと握ったままでもいいな〜」
「寝ちゃうとその内手離しちゃうかもよ?」
「やだ、ずっと握ってたい。ゆうまといると落ち着くもん。それに」
ひまりは言葉を区切り間をあける。そして耳元で
ーー大好きな人の手だから離したくないのーー
『!?/////』
突然の告白に頭が回らない。え?ひまりが僕の事今好きって言った?夢じゃないよね?いや夢かコレは!?
「どうしたのゆうま?」
「ふえっ!?い、いや、だって……」
目が合わせずらい!!今の今まで普通に幼馴染としてしか見てなかったけど何だこの感情は!?ってかさっきひまりは僕の事好きだって言ったよね!?僕もひまりの事好きだからこれって両想いってヤツ!?え?これ伝えたらどーなるの?どうなっちゃうんだよぉぉぉぉぉ!?
「ゆうま、顔赤くなってるよ?大丈夫?」
ひまりが顔を近づけてくる。この状況って僕も自分の気持ちを伝えろってことなのか!?
「だ、大丈夫だよ……あ、あのさひまり…」
「何?ゆうま」
ひまりが僕の事を見ている。いざ伝えるってなると緊張するな…あぁ!!もうどうにでもなれや!!
「僕……」
1拍置いて一回息を整える。大丈夫だ。落ち着け滝河雄天!!僕はやれば出来る人間だ!!
「僕は、ひまりの事が好きだ!幼馴染としてじゃない!1人の女の子として好きだ!」
ひまりside
「僕は、ひまりの事が好きだ!幼馴染としてじゃない!1人の女の子として好きだ!」
ゆうまが顔を赤くしながら私の事を見て告白をしてきた。……え?ゆうまが私の事を好き?1人の女の子として?ウソ……凄く嬉しい…しかも私もゆうまの事が好きだし…これって両想いだったってこと!?ど、ど、ど、どうしよどうしよう!?こういう時なんて言ったらいいんだっけ!?
「…もしもーし、ひまり?」
「ふ、ふぁい!?な、何でひょう?」
するとゆうまはあたしの頬に優しく触れる。その仕草に顔が赤くなっていくのが分かる。
「ゆゆっ、ゆうま!?」
「ひまり、あの約束覚えてる?次は僕の方からキスしてね?って言ったあの日」
「覚えてるよ。覚えてないわけないじゃん」
「よかった。これからその約束、果たしてあげるね?」
「うん…」
私はこれからゆうまが何をするか分かっている。あたしはそれに応えるべく目を閉じた…
雄天side
ひまりは目を閉じて僕のことを待っている。やることはもう決まっている。約束を果たすだけだ。
「じゃあ、するね?」
「うん♡」
僕はひまりの頬に触れて顔を近づけそっとキスをした。
「ゆうま、ありがと♡大好き♡」
「僕もひまりが好きだよ」
そして僕はひまりに手を差し伸べる。
「じゃあ改めて、僕はひまりの事が好きです。僕と……付き合ってください」
ひまりは顔を赤らめ、
「こちらこそ、宜しくお願いします」
と返事をくれた。ほっとしたのか眠くなってしまったので僕らは寝ることにした。
「ねぇ、ひまり?」
「なに、ゆうま?」
「ひまりが僕のこと好きだって他のメンバーは知ってるの?蘭とかモカとか、はたまた付き合うことになったんだけどさ…」
「みんな知ってるよ…私があんなにゆうまにベタベタしてるもん。あれで知らなかったって方がすごいって思うな…実はね、体育祭始まる数日前にね…私、モカとつぐに相談してたの今日の事。蘭と巴は用事があってこれなかったみたいだけど…」
「え?」
「え?ってどうしたのゆうま?」
「じ、実は僕も体育祭前に蘭と巴に相談しててさ。結果楽しみに待ってるって言われてね。モカとつぐみは来れなかったみたいだけど…」
僕がそう言うとひまりが笑い出した。
「ここまで考えてる事一緒だと笑っちゃうね…」
「確かにね…取り敢えず明日蘭達には報告するってことで良いんだよね?」
「うん!どんな反応するのかな…明日が楽しみだなぁ…」
「まずは寝ないとね?おやすみひまり」
「あ、まってゆうま」
「?」
「あ、あのさ、寝る前のき、キス、して…」
ひまりが甘えた目でこちらを見てくる。僕はそれに応えるように「おやすみ」と言ってひまりにキスをした。
「ありがとゆうま♡おやすみ♡」
「おやすみ」
こうして僕らは眠りに入った。
????side
「んあぁ、やっと帰ってきたぁ我が母国、日本!ってか時差ボケハンパねーなぁ…こっち夜かよ…」
映画撮影が終わってやっと帰ってこれたって言うのに…夜だと殆ど店相手ねーからなぁ…どうすっかな?よし、事務所に泊まろう!
「ねぇマネージャー、このあとの予定は?」
「この後ですか?明後日のモデル撮影まではフリーですよ?」
「そっか。サンキュー。明日フリーか…久々に弟に会いに行くかな…何年ぶりかなぁ?」
「そういえば弟さんがいるて言ってましたよね?なんて名前何ですか?」
マネージャーが食いついてきた。こういうの好きだなぁこの人…
「弟の名前は……………
滝河 雄天」
今回の話いかがでしたでしょうか!?
感想、評価いつでも受け付けます!どうぞお気軽に!
ひまりと雄天がくっつきました!ここまでくるのに頑張りました!皆さんの応援のおかげです!ありがとうございます!!が、まだ物語は終わりません!では今回の次回予告担当者、お願いしま〜す
ひまり「はーい。上原ひまりでーす!遂にゆうまと付き合うことにぃ、うふふっ、ふふふ♪…し、失礼しました!もうすぐお気に入り登録者が200人突破しそうです!本当にありがとうございます!では次回第25話は『兄との再開』になります!」
※補足事項
現在行ってる番外編アンケートの締切が迫っています!投票期間は16日になるまでですので投票する際にはご注意してください!