夕焼けに誓う幼馴染達   作:椿姫

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今回は話の最後にお知らせがあります。




第25話「兄との再開」

 

 

雄天side

 

 

懐かしい夢を見た。僕がまだ12歳だった頃の夢だ。この頃から父さんと母さんは仕事場を転々と回っていたからなのか家にいる時間は殆どない。兄さんと2人ぐらしの様なものだ。

 

『兄さ〜ん!』

『どうした雄天?』

『芸能界でも頑張ってね?僕応援してるからね!』

『おう!兄ちゃん頑張ってくるからな!じゃあ

行ってくる!!』

 

そう言って兄さんは高校卒業と同時に芸能界の道を行った。あれからもう3・4年たったかな…兄さん何してんだろうな……………

 

 

「………ま、ゆうま、おっきろ〜朝ごはんだぞ〜夏休みだからって遅く起きるのはダメだぞ〜?」

「………ふあぁ?」

 

大きく欠伸をしてベッドから降りるとそこにはエプロンをしているひまりの姿があった。

 

「……ひまり?なんでエプロン?……眠っ…」

「これ?1週間だけだけど、ゆうまを起こす時にはこれしようかなって?似合ってる?」

 

僕は眠たい目を擦りながらうんと応える。ひまりが嬉しそうだったから良かった。よし、もう一眠り…

 

「ちょっとちょっとゆうま!?何どさくさに紛れて二度寝しようとしてるの!こうなったらぁ……ゆうま!」

 

ひまりに呼ばれて振り向くと、いきなり両手で頬を抑えられ、

 

「ん♡」

 

キスをされた。突然だったから目が一瞬で覚めてしまった。

 

「どう、ゆうま?目が覚めたかな?/////」

「い、いきなり何を/////」

「な、何って、おはようのキス、かな?早くしないと折角作った朝食冷めちゃうよ〜!」

「あ、だからエプロンしてたのか。納得」

 

僕は朝食を食べ終わってからは部屋で着替えてそれから外に出た。付き合う事になった事を蘭達に伝えないといけないし。集合場所は羽沢珈琲店だ。行ってみると朝型だったからかお客さんも居なくて来ていたのは蘭達だけだった。僕とひまりが付き合うことになった事を伝えるとみんな快く受け入れてくれた。僕の隣ではひまりがずっとニヤニヤしたままだった。巴が、

 

「ちゃんとバンドの練習出ないとダメだからなーじゃないと誰かがユウの事奪っちゃうかもなー?」

 

とおちょくってきたがひまりは問題なーい!と言ってドヤ顔をかました。何故か厨房のほうからつぐみのお父さんの悲鳴が聞こえたのかは知らない。聞かなかったことにしよう。ちなみにこの後は午前中だけSPACEで練習することになっている。午後は多分ひまりと家で過ごすだろうSPACEまで移動してる際ひまりが

 

「家に帰ったらいっぱい楽しもうね♪」

 

と耳打ちしてきたことは鮮明に覚えている。

 

 

????side

 

 

我が家に戻ってくるのは久々だなぁ。あー荷物重い!!

 

「さて、雄天いるかな…?」

 

俺は持っていた滝河家専用の家パスで家に入った。おー、家の中は相変わらず変わってないなぁ。俺は自分の部屋のある1階の部屋にいく。ここも変わってないようで何よりだな。埃が立ってないってことは定期的に雄天が掃除をしてくれた証拠だ。ってかさっき家に入った時雄天の靴無かったからどっかいってんのか。

 

「ま、いいか。帰ってきたら俺がいてビックリするだろうなぁ…」

 

俺は部屋のソファに寝転がった。

 

 

雄天side

 

SPACEでの練習を終えて僕とひまりは家に向かってる。ひまりがずっと手握ってたいって言うから家までずっとだ。帰る途中モカにひゅーひゅーお2人さんお熱いね〜と言われたのはちょっと恥ずかしかったな…

 

家に着いてドアを開けると靴が1つ脱ぎ捨ててあった。ひまりはそれをみて

 

「ゆ、ゆうま?この靴って誰の靴なの?」

 

と青ざめていた。そう言えばひまり達は兄さんの事知らなかったような…そう思ってると1階の部屋のドアが空いてる。あの部屋は…

 

「ゆゆゆ、ゆうまぁ?泥棒かも知んないよ!?近づかない方がいいって!!」

「大丈夫だよ…」

 

僕はそう言ってその部屋に入る。そこには雑誌で顔を隠して寝息を立てている人がいた。僕は無言で雑誌を取りそれを丸めて、勢いよく振り下ろした。

 

スパァン!!

 

とてもいい音が鳴った。それと同時に寝ている人は起き上がる。ひまりは音で驚いていた。

 

「痛ってェ!!いきなり何すんだよ!?」

「泥棒紛いな事しておいてソファで呑気に寝ている人にはこれで十分だよ!」

「それが映画撮影から帰ってきて疲れて寝ている人に対する仕打ちか!?オマエニンゲンジャネェ!!」

「家に帰ってくるなら一言LIN●しろってあれほど言ってるでしょ兄さん!!」

 

僕と兄さんが口論していると後ろからひまりが僕の服の裾を引っ張る。

 

「どうしたのひまり?」

「ゆうまに兄弟がいたの?」

「あ、そうだね。ひまりには説明してなかったね」

「それより雄天ぁ、兄ちゃん腹減ったんだけどぉ〜それとその女の子はカノジョ?」

「もう1回叩かれたい?」

「それはヤメてくれ!!」

 

 

そんなわけで久々に帰ってきた兄さんにとりあえずご飯を作った。兄さんは腹が減っていたのか、すぐ食べ終わった。

 

「ひまり、この人が僕の兄さんでモデルとか映画撮影とかしてる滝河 越天(たきがわ えつま)だよ」

「どーもひまりちゃん、芸能人の滝河越天でーす♪よろしく」

「ど、どうもよろしくお願いします?」

 

なぜ疑問形だひまり。まぁそれはいいや。きょうは兄さん仕事がオフ日だった為家に戻ってきたとのこと。

 

「兄さん明日からも仕事でしょ?良いのダラダラしてて?」

「大丈夫だって。マネージャーは今日はなんも仕事ないって言ってたしさ」

「昔から兄さんはフラグ建築特級Lなんだから発言に気をつけてよ?」

「俺はそんなわくわくの実を食べた覚えはない。ってかなんだ特級Lって。そんなに回収率高くないぞ?」

 

そういったのも束の間、兄さんの電話に着信がかかってきた。

 

「もしもしぃ?マネージャー。どうしたの急に……ってえぇ!?実は今から1シーン撮影がある!?早く言えよ!!そんなサプライズ感覚で出すなや!!分かった。今すぐそっちに行く。着いたら覚えてろよ!!そ、そういう訳で雄天、ひまりちゃん!俺はまた撮影あるから今日はもう行くわ!あ、それと雄天」

 

兄さんが耳打ちしてきた。

 

ーーいい彼女見つけたな。大切にしろよ?

 

そう言って足早に荷物を纏めて出ていった。ってか彼女ってわかってるんなら言わなくてもいいだろ…僕は走っていく兄さんをみて安心し玄関のドアを閉めて鍵をかけた。するとひまりはタイミングを見計らっていたのか抱きついてきた。

 

「ゆ〜う〜ま〜。お腹空いたー」

「何が食べたいの?」

「ケーキとアイス♪」

「それは昼ご飯じゃないよね?デザートって言うんだよ?」

「ゆうま!糖分は命よりも重いんだよ!?」

「知らんわそんな迷言!?ってあれ?すごいデジャヴ!!」

 

そんなことを言いながら僕はオムライスを作ってひまりに出した。僕は後で違うもの作って食べればいいや。そう思いながら美味しそうに食べるひまりをみる。可愛いな…

 

「?どうしたのゆうま?もしかしてゆうまも食べたいの?」

「いや、僕は大丈b」

「それならそうと早く言ってよ〜♪」

 

ひまりはそういってオムライスをスプーンに乗せた。そして

 

「はいゆうま、あーんして♡」

「ひ、ひまり、恥ずかしいよ…窓も空いてるし誰かに見られたりでもしたら…」

「えいっ♡」

 

セリフを遮る形で僕の口にオムライスを入れた。ひまりはふふっと笑いながら僕を見てる。

 

「美味しいでしょ?」

 

僕は頷くしか無かった。そしたらひまりが自分にもやって欲しいと言ってきたのですることになった。

 

「はい、あーんしてひまり」

「あーん♡」

 

ひまりは笑顔で応じて食べる。ここまで可愛いと甘やかしたくなっちゃうな……

 

「冷蔵庫にケーキあるけど…」

「食べたい!!」

 

即答だった。それからケーキを食べたひまりと一日中イチャイチャしました。

 

 

越天side

 

 

ええと、今日の1シーン撮影は白鷺千聖と?あ、聞いたことあるな!昔は子役で活動してて今でも女優してるっていうあの白鷺千聖か!ってあと20分しかないじゃん!

 

「間に合わなかったらマネージャー後で覚えてろよーーーー!」

 

俺はそう言いながら荷物を持ちながら全速力で向かった。

 




皆さんおはこんばんにちは、椿姫です。
最後まで観ていただきありがとうございます。
感想、評価気軽にどうぞ!


お知らせ

3章から実施するといった次回予告をやっぱりやらない事にしました。
もし期待していた方には申し訳有りません!

第2回番外編アンケートを行います!
詳しくは活動報告をご覧下さい!
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