夕焼けに誓う幼馴染達 作:椿姫
では30話、始まります。
第30話「蘭を助けに」
蘭が人質として捕えられてる…若宮さんの話が本当なら助けないかないと!僕は若宮さんの肩をつかむ。
「若宮さん!」
「ゆ、ユウマさん!?」
「犯人の特徴!わかる限りで全部教えて欲しいんだけど!?」
僕がそう言い若宮さんの肩を離した。ひまりやつぐみ達も知りたがってるようだ。若宮さんはバッグの中からノートを取り出してテーブルに座った。
それから数分、若宮さんの情報により犯人の特徴をまとめた。迷彩柄の服でフードを被って拳銃を持っているリーダー格とあとは2人の取り巻きか……
「すいません皆さん…情報がこれしかないんです…お役に立てたでしょうか…?」
「そんなことはないよ。ありがとうイヴちゃん」
「そうだよ若宮さん。これだけあれば十分すぎるくらいだよ」
そう言って僕は若宮さんの情報を元に自分のバッグからノートとシャーペンを取り出して書き始めた。
「ゆ、ゆうま?なに書いてるの?」
「蘭の家の構図と作戦の計画内容に侵入経路」
「な、なぁユウ、計画ってことは…」
「そ。僕らで蘭を助ける計画だよ」
僕がそう言うとみんなやっぱり驚いてるみたいだ。そりゃそうだよね。今から蘭の家に突入して犯人グループと対決して蘭を助けに行くっていうんだからね。
「ユウマさん、本気ですか…?相手は拳銃やら武器を持ってるんですよ!?」
「本気だよ。じゃなかったらこんなことは言わない……幼馴染を見捨てたり放って置くなんて…そんなことはしないって決めてるんだ!!」
僕は若宮さんにそう言いながらも書くのをやめない。
「…分かりました。ユウマさんのブシドーはホンモノです!私もお手伝いします!」
ブシドーはよく分からないけど若宮さんも協力してくれるみたいだ。あ、そうだ。
「巴!鮫島先輩のメアドって持ってる?」
「へ?持ってないけど…」
「じゃあ僕のスマホから電話かけてここに呼んでもらえる!?『話したいことがあるって』っていう感じで!」
「あぁ、分かった!」
僕は巴にスマホを渡した。
「それからモカとつぐみは、蘭を助けた後の経路図を渡しておくからしっかり頭に叩き込んどいて!!」
「う、うん!任せて雄天君!」
「りょーかいマー君」
「ねぇゆうま、私は?」
「ひまりは今からこれを買ってきて欲しいんだけどいい?」
僕はメモ帳を取り出して書いたものを渡す。
「うんわかった!行ってくる!」
「若宮さんもひまりについて行ってもらえる?」
「ハイ!分かりました!」
ひまりと若宮さんは店を出て行った。入れ違いで鮫島先輩が入ってきた。
「巴!!話したいことってなんじゃ!?」
「あ、先輩!!来てくれたんですね!」
「ぬぉっ!?雄天どうしたんじゃ!?」
「実は…」
〜説明中〜
「っていうわけなんですよ。協力してもらえませんか?」
「……なるほど、そりゃあ一大事じゃな。わかった。後輩を見過ごすわけにも行かんからのぉ!ワシも協力したるわ!」
よかった話が通じて。僕は早速書いてある作戦に目を通してもらう。そしてちょうどひまりと若宮さんがビニール袋を持って戻ってきた。
「ゆうま!買ってきたよ!!」
「ありがとひまり」
「でもさ、セロハンテープとガムテープ、鳥黐にボンド、瞬間接着剤を一体何に使うの?」
「それは私も気になりましたよユウマさん?」
「今からそれを教えるよ。鮫島先輩!巴から聞いてると思いますが角材1本持ってきてますよね?」
「あ、あぁ…いまは店の外にたけかけとるぞ?」
「よーし…」
僕はハチマキを巻く。
「おっしゃあぁ!みんなぁ!美竹家救出作戦開始だァ!」
『おぉーーーー!!』
作戦を開始してからはとにかく時間との勝負だった。蘭を助ける為の道具をマ●クラ感覚で作る。作り終わり次第蘭救出チームとトラップを仕掛けるチームに分けた。救出隊は俺と鮫島先輩と若宮さんに巴。トラップはモカ、ひまり、つぐみ、になった。
「良し、蘭の家に行くぞみんな!」
俺の掛け声でみんな勢いづく。そして美竹家へ向かった。
「ねーマー君?」
「なんだモカ?」
「もしかして隠し扉からはいるの?」
「さっすがモカ!分かってるな!」
「へへへ、伊達に蘭と付き合い長いわけじゃないよ〜?」
「隠し扉?モカちゃん雄天君それ本当?」
つぐみが驚いてる。そっかこれは幼馴染の中でも俺とモカと蘭しか知らなかったな。
「隠し扉からなら犯人グループに気づかれることなく入れる保証は俺とモカがする!」
と、話してる内に蘭の家の裏側まで来てた。
「そう言えばゆうま?なんで裏側からなの?」
「普通に考えろひまり。どこの誰が真正面から犯人とぶつかりに行くんだよ?それモンハ●に例えるなら裸縛りで激昂●ージャン倒しに行くようなもんだろ?」
「例えがわからないよ!?」
「雄天と上原もそないな話しとる場合じゃなかろうて!」
珍しく鮫島先輩にツッコミを入れられた。こんな声出してたら気づかれちまう。
「じゃ、作戦開始だ!トラップの方は紙に書いてある通りにやれば上手くいくから!」
そう言って行こうとするとひまりがギュッとしてきた。鮫島先輩が鼻血を堪えてる。
「ど、どうした?こんな所で?」
「……絶対戻ってきてね?」
「あたりめーだろ!?犯人フルボッコして蘭を助けてやるからよ!」
「頼もしいな……じゃあ、行ってきて!」
「おう!」
「まかせとけひまり!」
「ワシもやったるわい!」
「ブシドーの誇りにかけてワタシもお供します!」
こうして俺達の蘭救出作戦が始まった。
〜美竹家 庭〜
「しっかし広いな…」
「美竹の家ってスゴイのぉ…庭だけで迷いそうじゃあ…」
そう言いながら庭を歩いてると鮫島先輩が何かを察したみたいだ。
「巴!雄天!若宮!走れ!」
『えっ!?』
ドンッと俺らは押されて走り出す。後ろを向くと犯人グループの1人と思われるデカブツと鮫島先輩が取っ組み合いをしてた。
「鮫島先輩!!」
「ワシに構うな!ワシはこんのデカブツぶっ倒したから合流する!」
「分かった……巴!若宮!いくぞ!」
「ゆ、ユウマさん!サメシマさんは大丈夫なんですか!?」
「あの人を信じるんだよ!行くぞ!」
俺達は蘭の家の中に入った。
鮫島side
「ったくデカブツやのぉ!おんどれは!」
「裏口があったとは少々抜けていたんよ…もう少し周辺を調べとくべきだったんよ…」
「お前らの目的は何じゃ!何故こんなことをする!!」
ワシがそう言うとデカブツは手を離し語り出した。
「目的はここの家主の美竹仙寿への復讐なんよ。俺らはみーんなアイツに対しての恨み…いや、リーダーは違うかも知んないんよ…」
「どういう意味じゃ!?」
「学生風情にそこまで口を滑らす程俺も甘くないんよ!!お前はここで寝てもらうんよ!」
いきなり鋭いパンチが飛んでくる。ワシはなんとか避けて反撃しようとするがそれもままならない。
このデカブツとの戦いはまだまだかかりそうじゃのォ…そしてなにか嫌な予感がするんじゃ…それでも
(頼むぞ雄天っ……必ず美竹を助けるんじゃ!)
???side
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!」
遂にこの時が来たァ!この私が美竹家に!そしてヤツに復讐できるこの時がぁぁぁ!!
「あぁ、復讐をなし得た時を考えるとぉぉぉぉ、脳がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ震えるゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」
「アンタの計画なんて雄天達が喰い止める!そしたらアンタは終わりだよ!」
私の横で縄に縛られてる美竹蘭がそう言う。
「おいおいガキが何言ってんだァ!?この私がガキ如きに負けるわけないだろぉ!?何年も考えに考えたこの計画に狂いなんてないんだよぉぉ!!テメーは黙って助けに来たバカどもが死ぬ姿を見てればいいんだよぉ!!あぁん!?」
蘭side
あたしは犯人グループのリーダーに連れられ家の奥にいる。お父さんとお母さんは縄で縛られて口をガムテープでとめられてる状態でリビングに放置されている。
(雄天達が死ぬわけない!!あたしは信じる!!)
今は助けを待つしかない。あたしは雄天達が来る事を信じて待つことしか今はできない。そう思ってるとリーダー格のヤツが誰かに連絡を入れていた。
『あぁ私だ…そっちに美竹蘭のフレンズが来る頃だろう…全員叩きのめせ…殺すなよ?死なない程度にだぞ?見せしめにするんだからなぁ…あひゃひゃひゃひゃひゃ!!』
(怖い……死にたくない…みんなともっといたい!雄天…ひまり…モカ…つぐ…巴!!)
久々の登場鮫島イツキ先輩!覚えてる方いるのでしょうか?(小並感)
次回はイヴが活躍?するかも?
感覚などは気軽にどうぞ!今後の糧となるよう精進いたします!