夕焼けに誓う幼馴染達   作:椿姫

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イベントストーリーが神だったのでもう書くしかなかったです。


第6章 「いつも通りの日常」
第38話 「成長の意味」


 

 

雄天said

 

 

SPACEでいつも通り、バンドの練習。僕も今日はバイトオフだと言ったらひまりが「じゃあ私達と演奏してみる?」との事だ。今は演奏が終わって駄弁っている。

 

「それでそれでぇ、薫先輩がねー」

「あっははは、ひまりったらホントに瀬田先輩が好きなんだな?ユウが嫉妬するかもな?」

 

そう言い巴は僕の方を見てくる。

 

「なんで僕が出てくるの!?嫉妬しないからね?」

「大丈夫だよ〜マー君、モカちゃんが慰めてあげるから〜」

「いや、ホントに大丈夫だから」

 

そんなことを話してると誰かのスマホが鳴り出す。

 

「あ、あたしだ」

 

そう言って蘭が携帯を取り出して内容を確認していると、突然素っ頓狂な声を上げる。

 

「は、はあっ!?」

 

みんながそれを見て不思議そうな顔をしている。気になったのかひまりが蘭に話しかける。

 

「蘭、どうしたの?っていうか、全然今の話聞いてなかったでしょ〜!?」

「ひーちゃん大丈夫だよ〜。蘭の代わりにモカちゃんが聞いてたからー。朝はパンかご飯って話でしょ〜?あたしはもちろん……パン派!」

「全然違う〜!」

「ってか蘭、緊急な連絡でもきたのか?」

「緊急も緊急。日菜さんからメール」

「えっ!?蘭って日菜先輩と交流あったの!?」

 

ひまりが声を上げる。僕はひまりに説明する。

 

「以前に僕と蘭とつぐみが天体観測に行った日あってね?その時に日菜さんと交流したんだよ?確かちょくちょく連絡が来るようになったって言ってたよね蘭?」

「うん、雄天の言う通り。それからたまにめーるがくるようになったんだ。『蘭ちゃんてシャーッて感じで、でもふるふる〜って感じの匂いがするよね!』とか……」

 

しかも何言ってるのか分からなかったのか蘭が僕に電話してきて「日菜さんの言ってる事が分からないから雄天、翻訳して」って言ってきたっけ…確かに日菜さんは独特の言語あるからなぁ。と言うか翻訳するならリサさんに頼めば…流石に僕でも無理だよ。

 

「す、すごい…何一つわからない」

「それでー?今回などんなメールがきたの〜?」

 

モカが聞くと蘭はメールの内容を改めて確認する。

 

「『蘭ちゃん、あたし達の曲作って!』だってさ…」

「『あたし達』って…パスパレのってことだよな?」

「え…」

『ええええええぇぇっ!?』

 

ひまりとつぐみが同時に叫ぶ。そして、僕達は日菜さん達がいる芸能事務所に向かうことになった。

 

 

〜翌日〜

 

 

「ほほぉ〜。ここがゲーノー事務所ってやつですか〜」

「わあ……っ!もしかして、私達、芸能人に会えたりしちゃうのかなっ!?ねぇ、ゆうまもそう思うでしょっ!?」

「これからパスパレの人達に会うんでしょ?と言うか僕は兄さんが映画俳優だからなんとも言えない……」

「あっ!蘭ちゃん、つぐちゃん、雄天くんっ!みんなこっちこっちー!」

「ひ、日菜さん!ど、どうも……」

「ごめんなさい。突然来てもらったりして」

 

千聖さんが前に出てくる。後ろにはパスパレメンバーがいた。

 

「い、いえ!」

「日菜ちゃんから蘭ちゃんへ送ったメールを見せてもらったのだけど……驚くのも無理ないわよね」

「そうかなー?あたしはシンプルでいーと思ったんだけどな〜」

「あはは……ひとまずスタッフさんから詳しくご説明しますので中へどうぞ!」

 

こうして僕達は麻弥さん達に案内されて会議室に入る。そしてスタッフの人から話を聞くことになった。

 

「…………」

「そんなに緊張しないで。……って言っても難しいわよね…」

 

千聖さんがそういうも流石にみんな緊張している、無理もない。芸能事務所に来ること自体初めてだしな。え?僕は緊張してないのかって?まぁ僕の場合は兄さんの事務所に昼食届けたりしてるからまぁ、慣れてるかな?とにかく話し切り出さないと……ね。

 

「あの…日菜さんから聞いたんですけど『曲を作って』て」

 

僕がそう言うとスタッフの人が話し始めた。内容は是非とも蘭たちにパスパレの曲を作って欲しいとの事だ。

 

「私どもは、Afterglowのみなさんの描く、等身大な歌詞や楽曲に大変魅力を感じていまして…」

 

スタッフの人はそれから歌詞やなどについてアツく語り出した。何故か僕まで評価されたりしたけども。そして熱論すること数分…

 

「他には…」

 

息を切らしながら喋ろうとするスタッフを流石に見兼ねたのか千聖さんが止める。

 

「あの…そろそろ」

「あっ!し、失礼しました!私Afterglowのファンでして…」

 

いやスタッフがそれ言っていいの?というツッコミはさておき…

 

「蘭〜、よかったね〜♪べた褒めだよ〜?」

「ど、どうも……」

「実際に曲を提供してもらえるのなら楽曲や歌詞は全てみんなにお任せしたいとおもってるわ」

 

僕として聞く限りではお互いにとって悪い話ではないと思う。認知度も上がるだろうしジャンルも増えるだろう。が、それを決めるのは僕じゃなくて蘭達だ。そう思ってると蘭が口を開く。

 

「あたし達はパスパレの事を嫌いなわけじゃないですけど、話題作りのために曲を作るってなるとそれは……」

 

そう言うと巴も便乗するように喋り出す。

 

「アタシも同感です。アタシ達自身、認知度をあげてどうこうしたいってのもないって言うか…」

「と、巴!蘭!ちょっと落ち着いて…」

 

ひまりが止めに入る。が、2人は納得はしてない感じだな。千聖さんが再び話に入ってくる。

 

「これは私達にとってもあなた達にとっても大きな話。今すぐに決断してなんて言わないわ。急いで結論を出して後悔はして欲しくないの、ゆっくり考えて、それからでも聞かせてもらえればいいわ。……それでいいですよね?」

 

千聖さんがスタッフにそう言うとスタッフの人も納得したみたいだ。

 

「……………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蘭side

 

〜羽沢珈琲店〜

 

 

話を聞いてからあたし達はつぐみの家でどうするか話し合うことになった。雄天は「ゴメン、ちょっとオーナーに呼ばれちゃって」って言ってバイトに行っちゃった。だから5人でいる。

 

「なんだか、すごい話をもらってきちゃったよね……」

「自分達の曲を、他の人達が歌うってアタシ的には納得しないんだよな。上手く言えないんだけど…んああ!モヤモヤする!」

 

巴の言葉や気持ちは最もだ。

 

「カバーともまたちょっと違うよね?ましてや曲を提供、ってきてるし…」

「今巴が言ったけど、あたし達は有名になりたいとかそういうつもりでバンドをやってるわけじゃないから事務所の人が言ってたことも、あたしには………わかんない」

「パスパレの曲を作ることで私達の認知度をあげてくれる、って話だよね?」

「アタシ達は『いつも通り』やれればそれでいい。それは今いないユウも含めて皆一緒だろ?」

 

巴がそう言うとひまりは「それは、そうだね」とちょっとしょぼしょぼしながらも同意する。つぐみも、「うーん」と言ってる。

 

「んー、なんかみんなビミョーな気持ちだったら、別に無理にやらなくてもいーんじゃなーい?」

「モカちゃんの気持ちもわかるよ?でも、やってみれば私達、成長できるかもしれないよっ!?私は頑張ってみるのも…選択肢の一つだと思うんだ…でも…」

 

あたしはつぐみとモカの話を聞いて思った。…………成長って、何だろう?この話を受けてあたし達は何をどう成長できるんだろう?

 

「まぁ、モカちゃん達はたしかにこれまで色々チャレンジしてきたよ〜」

「そうそう!ガルジャムとか、ね!」

「と言うか、私達がバンドを始めたこと自体ある意味チャレンジだったよね?つぐと巴も楽器経験あったけどモカと蘭と私は素人だったし」

「んまとにかく、この話もチャレンジしてみるだけしてみてさ。そしたら何か見つけられるかもしれない……ってことでしょつぐ〜?」

「う、うん!」

「モカ、つぐのセリフ取っちゃったよ…」

「すまんすまん。モカちゃんはつい、名言言っちゃうんだよー。えへへ〜」

「名言ったより、迷言じゃないのか?」

「パスパレの人に曲を作ることで私達がどんな成長できるかは明確にはなってないけど…きっと、今までみたいになにか見つけられると思うんだ!だから、やってみようよ!」

「つぐみ……」

 

ちょっとだけ沈黙になる。確かに何がどう成長するのかは分からない。だからこそやって見るってのはある意味チャレンジに繋がるだろうし見つけられるかもしれない。

 

「私もつぐの意見に賛成!私達なら成長できる!何か見つけられるって!そうだっ!ゆうまに伝えとこっと♪」

「作詞も、いつも蘭ちゃんに任せっきりだったけどもし大変なら手伝うよ!みんなで案を出しながらやってみよ?

「何もする前からウダウダ言ってもしょうがないな」

「やらないで後悔するより、やって後悔した方が得るものだってある!私はそう思う!」

「蘭、どう?チャレンジしてみない?」

 

ひまりがそう言うとみんながあたしの顔を伺う。

 

「………わかった、やってみる」

 

こうしてあたし達は曲作りをすることになった。

 

 

雄天side

 

〜SPACE〜

 

 

「…やっと休憩か」

 

僕はそう言いながら事務所廊下に腰を降ろす。

 

「お疲れ雄天くん」

「あ、リィさん。お疲れ様です」

「ごめんねー?急にシフト入れちゃってさ?」

「ははは、僕は大丈夫ですよ……ふぅ」

 

さて、蘭たちの方はどうなったのかな?……あれ?ひまりからだ。なんだろ?

 

『曲作りすることになりました!!頑張るぞい!!だからゆうまもバイト頑張ってね!?』

 

僕はそれを見て安心した。思わず文面を見て笑いそうになる。

 

「おっ?雄天くん、何携帯見て笑ってるのかな?」

「何でもないですよ」

「ふーん、それじゃあ…みせてもらおうかな!」

「ちょ、リィさん!何するんですかっ!?」

「いいじゃないかぁ後輩!減るもんじゃないだろ!?」

「減りませんけどダメです!というかなんでそういう時だけ後輩って呼ぶんですかっ!?」

「つべこべ言うなぁ!」

 

このあとリィさんの魔の手から逃げるのに休憩時間をフル活用したのは言うまでもなかった。

 





新規ひまりを獲得する為に28回ガチャりましたが…なんの成果も得られませんでした。でもいずれ、新規ひまりを手に入れて見せますとも!
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