夕焼けに誓う幼馴染達   作:椿姫

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バレンタインストーリーになります。
甘いひと時、どうぞお過ごしくださいませ…


第43話 「恋とチョコ・甘々バレンタイン」

〜2月13日 上原家リビング〜

 

 

皆さんこんにちは、上原ひまりです。私は今あるものを作っています。そう、チョコレートです!

 

え?なんで作ってるのかって?ふっふっふ〜、明日はバレンタインだからなのだぁ!!今作ってるのは本命の、ゆうまにあげる為のチョコを作ってま〜す♡幼馴染のみんなは勿論のこと、薫先輩や他にもあげる用のチョコは作ったんだ〜。

 

「ゆうまに、最高に美味しいチョコ食べてもらいたいなぁ〜」

 

私は自分が作ったチョコをゆうまに食べさせる妄想に浸りながらチョコを作る。

 

「あ〜ん、もう明日が楽しみぃ〜♡待っててねゆうま〜♡」

 

 

〜翌日〜

 

 

私はいつもの様に窓からゆうまの部屋の窓に飛び移り、ベッドで寝ているゆうまを起こしに行く。

 

「起きろ〜!ゆうま起きろ〜!」

 

ベッドに乗ってゆうまを揺さぶる。

 

「ん…おはよう、ひまり」

「おはよゆうま♪」

「ふあぁ…ちょっとまってて、着替えるから1回部屋出て、ひまりぃ…」

 

私は1回部屋を出てゆうまを待つ。そして部屋から出てきたゆうまと一緒にリビングに行ってご飯を食べる。

 

「ふふふ、うふふっ♪」

「何かいい事あった?」

「なんでもな〜い♪」

 

私はご飯を食べ終えて準備をして一緒に登校する。もちろんゆうまの腕に抱きついてます♪

 

「んふふ〜♪」

「いつもに増してご機嫌だね」

「当たり前だよ!!今日はバレンタインだよ!ゆうまだってわかってて聞いたんでしょ〜?このこのぉ〜」

 

私はゆうまの頬をつんつんと指で押す。

 

「知ってるよ、この時期になるとひまりは絶対に浮き足立ってるって…」

「ふっふっふ〜、じゃあチョコの事も……?」

「大体想像つくさ、作ってくれてるって。毎年みんなに配ってるんだからさ?」

「えへへぇ〜、楽しみにしててね♪」

「それは期待しちゃうね…ひまりがそういうくらいだから楽しみしてるよ」

 

そんな事を言いながら学校につくと朝から何やら騒がしかった。見てみるとそこには…

 

「華宮くん!良かったらこれ受け取って!!」

「あ!ずるい!あたしもー!」

「何抜けがけしてんのよ!?私が先に渡すの!!」

「おいどんが先でごわす!!」

 

一人の男子にたくさんの女子が押し掛けていた。なんか1人力士っぽい人いたけど気にしたら負けかな…?そんなことを気にしてると、

 

「滝河くーん!」

「雄天くん!私のチョコ受け取ってくださーい!!」

「滝河先輩!!私のもお願いします!」

 

 

ゆうまの方にも女子が来ていた。よく見たら中等部の子までいるし。ゆうまの顔が広いのは知ってるけどこんなに広いのは私もびっくりと同時になんか嫉妬しちゃう…私ゆうまと付き合ってるのにぃ〜………後でチョコあげた時にいっぱい甘やかしてもらおっと。

 

 

雄天side

 

 

「あはは……みんなありがと」

 

片腕はひまりに抱きつかれながらチョコをもらい僕は教室に入っていく。席に座ると机の中にはチョコが沢山入っていた。

 

「わぉ…何個くらい入ってるんだ、コレ?」

 

全部取り出してバッグにしまう。エコバッグ2つで足りるかそんな心配をしてると血相を変えて走ってきたクラスメイトの榊木が僕の所に来た。

 

「ど、どうしたの榊木?」

「俺宛のチョコがねぇんだよ!?」

「いや知らないよ、僕に言わないで」

「おのれぇ…女子め、どこかに隠したなぁ〜?見てろ雄天!!俺は今日このバレンタインで勝ち組になってやらァ!!」

 

榊木きはそう言ってどこかへ走っていってしまった。授業どうするんだか…そんなことを考えてると教室に巴、モカ、つぐみ、蘭が入って来る。

 

「お、ユウにひまりもいるじゃん」

「巴?どうしたの?」

「あぁ、今日ってバレンタインだろ?だからほら」

 

そう言って巴はバッグから取り出して僕の前に出す。

 

「チョコレートだ、あこと一緒に作ったんだよ…こういうのちょっと恥ずいけどな…」

「恥ずかしがることなんてないと思うよ?手作りはその人の気持ちが篭ってるからね?」

「お、おう…ひまりにも、ほら」

 

ひまりはすぐさま巴の作ったチョコレートに飛びつく。

 

「ありがと巴〜!大切にするね〜!」

「いや食えよ!?」

「トモちんの次はモカちゃんからだよ〜、はいマー君、ひーちゃん」

 

モカがくれたのはチョコ生地で焼き上げたチョコパンだった。パンが好きなモカらしいバレンタインだなと僕は思う。

 

「ふっふっふ〜、さーやと一緒に協力して作ったんだよ〜?モカちゃんの愛情もたっぷりだよ〜?モグモグ」

「モカ、何食べてんの?」

「ん〜?これはモカちゃん用のチョコパンだよ〜、美味しぃ〜」

 

まさかの自分用まであるとは…何となく分かってたような気はするけども。

 

「あ、あのね雄天くん…」

 

つぐみがちょっとおどおどしながら前に出てくる。

 

「ば、バレンタインのチョコなんだけどね…チョコケーキにしたんだけどさ、持ってこれないから帰りにうちに寄ってくれると嬉しいんだけど…みんなの分もそこにあるんだ」

 

つぐみがそう言うとひまりとモカはつぐみにありがとうと言いながら勢いよく抱きつく。

 

「ひ、ひまりちゃんっ!?モカちゃんまでっ!?」

「つぐはつぐってる〜」

「つぐ〜!もう大好きぃ♡」

 

百合百合しい展開を尻目に蘭が僕の机に何か置いた。

 

「蘭、これって…?」

「……コ」

「?」

「今日、バレンタインだから…そ、その」

 

蘭が恥ずかしがり目を逸らしながらそう言う。僕はそれを受け取り、ありがとうと言うとさらに紅潮させてそのまま教室を飛び出してしまった。

 

「ゆ〜う〜ま〜?」

「ひ、ひまり?あれ?僕なにかまずいことしちゃっ…てるのかな?」

 

ひまりはぷくっと頬を膨らませジト目で僕を見てる。

 

「むぅぅ〜」

 

そのまま僕に耳打ちしてくる。

 

「……後でいーーーっぱい甘えるからね?」

 

そう言って自分の席に戻って言った。そんなわけで僕はいつもの様に授業を受ける。昼休憩になると僕や和都、薫さん等にチョコを渡したいと言わんばかりに女子が探しに来たりしてとてもご飯どころじゃなかった、まぁ受け取らない理由はないから僕はちゃんと受け取ったけども。ちなみに和都は追い掛け回されたせいでげっそりしてた。

 

「和都…大丈夫?」

「……む」

「え?」

 

和都は懇願するように僕にしがみつく。

 

「雄天頼む!!俺の代わりに放課後俺の分も受け取ってくれ!?」

「いや無茶言わないでよ!?僕だってもうバッグの中えげつないことになってるのに!!」

 

僕がそう言うとやっぱり無理かと言いながら教室に戻っていった。…ご愁傷様、和都。

 

午後の授業も受けて放課後になっても学校の女子の勢いは止まることをしならかった。教室にドローンを飛ばしてそれにチョコ括り付けてた人もいればどこぞの超電磁砲みたく発射したりしてたよ。薫さんに至ってはトラックにチョコ山積みなってるのを見て「儚い」っていってポーズとってたし…

 

「バレンタインはすごいなぁ…」

 

校門を出てひまり達とつぐみの家に向かいながら僕は呟く。それにひまりが便乗してくる。

 

「バレンタインがすごいなんて当たり前だよゆうま!!1年に1回しかないチョコの祭典なんだからさっ!それに…大好きな人とか大切な人への感謝や思いの丈をはき出してもーっとラブラブになったり仲良くなったりするためにあるんだよっ!!」

 

ひまりは腕を組んでじーっと見つめてくる。そして息がかかるくらいに顔を近づけて囁く。

 

「だから…私のチョコ楽しみにしてね♡」

「う、うん…」

 

僕とひまりが話し終わるとモカと蘭がそろそろ話に入っていい頃合だと思ったのか入ってくる。

 

「雄天とひまり見てるとコーヒーとかが甘ったるくなるんだよね。まぁ、いつもの事だからいいけどさ」

「蘭〜、そんなに甘いの〜?」

「うん。メープルシロップぶちまけたみたいな感じ」

「それはそれで美味しそ〜う…お腹減った」

「……つぐみの家に着くまで我慢して」

 

話している内に僕達はつぐみの家に着く。そしてつぐみが作ったバレンタイン用のチョコケーキをご馳走になりそのままSPACEへ向かい練習をする。練習が終わってからは各自解散して家へ帰ることとなったが、ひまりは、

 

「まだゆうまにチョコ渡してないから泊まってくね♪」

 

と強引に泊まることを決めて家に入ってくる。僕は夕飯を作ってリビングでひまりと一緒に食べる。僕の場合チョコは別腹とはいかないからちゃんとチョコが入る分まで食べて片付けをする。

 

「ごちそうさま〜♪ゆうま料理の腕また上がった〜?」

「まぁ色々調べてるからね」

 

洗い物をしながら受け答えする。

 

「洗い物終わったらさ…部屋で待ってるから来てね♪」

「?リビングでチョコを渡すんじゃないの?」

「ゆうまの部屋がいい」

 

そう言ってひまりは階段を駆け上がっていった。意図が掴めないまま僕は洗い物を済ませ荷物を持って部屋に行くとひまりがベッドに座っていた。

 

「ゆうま、隣に座って」

 

ベッドをぽんぽんとしているひまりの横に僕が座るとひまりは肩を触れさせてくる。そして手に持っているチョコの入っているであろう箱を開けると生チョコ等が丁寧に入れられていて1つ1つにチョコペンやドライフルーツなどを使って彩りの中に上品さと煌びやかさを醸し出している。

 

「すごい綺麗だね…」

「ふふ、そうでしょ?じゃあ早速食べさせてあげるね?」

 

そう言ってひまりは左端のチョコを取って僕に差し出す。

 

「はいゆうま、あーん」

「あ、あーん…」

 

恥ずかしがりながらも食べて口の中に含む。しっとりとした食感の中にドライフルーツとチョコが絶妙なバランスで奥行きのある味になってる。

 

「美味しい…すごいよひまり」

「やった♡ありがと♡まだあるから遠慮しないで食べてね?」

 

僕はひまりが差し出してきたチョコを食べる。夢中なるうちにあと一つとなってしまった。

 

「これで最後のチョコ…あっという間だったね」

「そうだね…ねぇ、ゆうま?」

 

ひまりが僕に視線を向ける。

 

「実は最後のチョコ……今までよりも濃厚で最高に甘いチョコなんだよ?」

「い、今までよりも濃厚…?」

 

それを聞いただけで食べたい衝動にかられてしまう。

 

「しかも、すっごい美味しい食べ方があるんだ…」

「じ、じゃあそのすっごい美味しい食べ方ってのを…お願いできる?」

 

ひまりは僅かに紅潮させて笑顔で頷く。そしてそのチョコを取り出しひまりは口にくわえた。まさか自分で食べるんじゃ?そう思っていたのも束の間、そのまま僕の方に近づいてくる。

 

「ち、ちょっと待ってひまり!ま、まさかこ、これって口移…」

 

言葉を遮るようにひまりが迫り、キスをする形でチョコを口の中に入れられる。一口噛むと中に濃厚なチョコソースが広がる。味を堪能してるとひまりがそのまま舌を入れてきた。

 

「んちゅ…」

 

僕の頬に手を当てて身体を密着しながら舌を掻き回してくる。抵抗しようにも腕と足に力がは、入ら、ない……

 

「ちゅるちゅぷぷ…ぷは♡」

 

チョコが口の中からなくなってる頃にはひまりも僕も顔を赤くしてしまうほど。ひまり…赤くするくらいなら食べてからキスとかでも良かったんじゃ…

 

「どう、だった?最高に甘かったでしょ?」

「う、うん…今までよりも濃厚で…甘かったよ/////と言うか……なんで口移しでチョコを?」

 

僕が聞くとひまりが説明する。

 

「だって…最後の1つは大好きなゆうまと一緒に味わいたかったんだもん/////あと……」

 

言葉を区切り抱きついてくる。

 

「……後でいっぱい甘えたいって言ったじゃん…言わせないでよばか」

「ばかは余計だよ………分かった。寝るまで甘えていいよ」

「……ゆうま大好き♡」

 

このあと僕はひまりに寝るまでたっぷり甘えられた。今日この日はチョコよりもさっきのキスよりも、1番ひまりがチョコより格別に甘いことを実感した。風呂に入ってベッドで寝る頃にはひまりは沢山甘えたせいか僕の腕を抱き枕にしてすぐに寝息を立て始めた。僕はひまりの寝顔を見ながら髪を撫でる。

 

「……今日はありがとひまり。ホワイトデー、僕もひまりに負けないくらい最高のお返しをするね?」

 

僕はひまりの唇に軽くキスをする。

 

「このキスは前払いだよ?」

 

と言って静かに目を閉じた。……本当にありがとうひまり……大好きだよ。これからも一緒にいようね。




最後まで読んでいただきありがとうございます!
1日に2つ更新は骨が折れそうです。それでも見てくれてる人には感謝しています!これからも応援してくださると嬉しいです!

バレンタインガチャで星4友希那と星3新規美咲、初期星3りみを迎えました。リアルでも(元)彼女からチョコも貰えてウハウハでした。

次回も更新、頑張るぞい(b・ω・)b
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