夕焼けに誓う幼馴染達 作:椿姫
Happy Birthday!!では、どうぞ〜
モカside
今日は9月3日。モカちゃんの誕生日なのだー。いやぁ歳をとるのはあっという間だね〜。今年は何が貰えるのかな〜?いまから楽しみですよ〜
「楽しみに待ってましょ〜」
あたしはそう言いながらいつものペースでさーやの店に行った。
「いらっしゃいませーってモカ、いつも買いに来てくれてありがとね」
「さーや、やっほー」
さーやにあいさつしてトレイにトングでパンを次々置いてく。
「相変わらず多いね…1860円になります」
「お支払いは〜コレで」
あたしはそう言ってお財布からポイントカードを取り出して支払いを済ませた。そして店から出て袋からパンを取り出し口に含む。うん。おいしー。あたしはふと思った事があり店内に戻る。
「どうしたのモカ?忘れ物?」
「違うよさーや、あのねー、ちょっと頼みたいことがあるの〜」
「頼みたいこと?」
「それはね……」
〜モカ説明中〜
「……というわけなんだよ〜」
「それだったら全然良いよ!今はちょっと忙しいけど午後からなら空いてるから問題ないよ!」
「ありがとさーや。じゃあまた後で〜」
そう言い店を出てモカちゃんは電話を掛ける。
「もしもし〜」
『どうしたのモカ?モカから電話してくるなんて珍しいね?』
「あのね〜今からさーやの家に来て?ダッシュで」
『え?』
あたしはそれだけ言って電話を切った。
暫くさーやの店の前で待っているとぜぇぜぇと息を切らして走ってくる人影が見えたから手を振る。
「待ってたよ〜マー君」
「も、モカ…?いきなりゼェゼェ呼び出して…何か僕に用事?ゼェ」
「あのね、パンを自分で作ってみたいの〜。それでさーやとモカちゃんだけじゃちょ〜っとなって思ってマー君に電話したのー、えへへぇ〜」
「そっかー、そーなのかー」
「そ〜だよ〜」
「あっはっはっはっはっは…パン作りは手伝うよ。でもモカ、後でちょっとお説教だよ?(#^ω^)ピキピキ」
「……しゅーん」
〜山吹ベーカリー 工房〜
「すいませーん、いきなりパンが作りたいなんて言っちゃって〜」
モカちゃんがさーやのお父さんにそう言うと気にしなくていいよ!って言ってくれたー。優しいなぁ〜。
「すいません僕まで。お仕事が忙しい時に不躾なことして申し訳ないです」
マー君がさーやのお父さんに頭を深々下げてる。
「そんな大袈裟だよ雄天くん!しかし君はいい人だね!沙綾を嫁にもらって欲しいくらいだよ!」
『ブフォっ!?』
さーやのお父さんの爆弾発言でマー君とさーやが吹き出した。
「ちょ…何言ってるんですか!?」
「そうだよお父さん!!」
「マー君うわきはダメだぞ〜?」
「ってモカまで変な事言わないで!?」
こんなこと話してたらひーちゃんプンプン丸なっちゃうなぁ〜。
ひまりside
〜滝河家 リビング〜
「( >д<)、;'.・ヘックシュン!!」
「どうしたのひまりちゃん?」
「つぐ〜、誰かが私の噂してるような気がするんだけど〜」
今私達はゆうまとモカ以外の4人でゆうまの家の飾り付けをしてる。夕飯になったらゆうまがモカを連れて家に来る。そしてリビングにモカが来た瞬間、クラッカーをパーンってやってサプライズ誕生日パーティーが始まるというわけなのだー!!
「ひまりの噂……気のせいじゃない?」
「蘭!!ちょっと酷くない!?」
「噂って言うならまぁユウとひまりのことだろうな?付き合ってるんだからさ」
「と、巴〜!揶揄わないでよ〜!」
そんな話をしながらも飾り付けに戻った。
モカside
パン作りは初めてだったけどさーやとマー君が協力してくれたお陰で無事に焼き上がりを待ってまーす。因みにロールパンを作りました〜。焼きあがったらさーやが持ってきてくれるってことで今は店の外で待ってまーす。
「食べるの楽しみ〜。ね、マー君?」
「そうだね。焼き上がるまではもう少し時間あるけど何かする?」
「ん〜、そう言えばひーちゃん達にさっき電話したんだけど出なかったんだよ〜」
「へ、へぇ…忙しかったんじゃない?」
「でもさぁ、今日は練習休みじゃん?だったらみんな暇な筈だよ〜」
あたしはマー君に近づく。
「……何か知ってるでしょ〜マー君?」
雄天side
「……何か知ってるでしょ〜マー君?」
モカに確信を疲れた。何か知ってるも何もサプライズパーティーを企画してるなんて口が裂けても言えるわけないよ!?バレないように、平然を装ってないと…というかモカが近い!じーっとまじまじと見てる。
「いや、僕は何も知らないよ?気のせいなんじゃない?」
「むぅ…」
そんな事を話してると店の中から沙綾がパンの入った袋を持ってきた。
「2人ともお待たせ!ハイこれ!」
「ありがとさーや」
「ごめんね沙綾。わざわざ持ってきてもらって」
「いいのいいの、気にしないで。じゃあ私、店に戻るからさ!」
そう言って沙綾は店の中に戻っていった。モカは早く食べたかったのか袋からパンを取り出して目をキラキラさせてる。
「自分で作ったパン……おいしそー…ジュル」
「食べないの?」
「食べるー」
モカはそう言ってもぐもぐ食べ始める。しかし美味しそうに食べてるなぁ…
「美味しいよぉマー君!」
「良かったねモカ。初めてパン作りしてみてどうだった?」
「分かんないことだらけだったけどさーやとマー君が懇切丁寧に教えてくれたからかなぁ〜楽しかったよ〜」
「それなら何よりだな。僕もそう言ってもらえると嬉しいよ」
僕が笑ってモカにそう言うとモカは顔を僅かにだが赤くしていた。ん?どうしたんだろ?まぁいいや。後は僕の家にモカと一緒に行くだけだ。
「ねぇマー君」
「ん?どうしたのモ」
次の瞬間僕の口にはパンが押し込められてた。
「んぐぐぐっ!?(モカ、な、何をっ!?)」
「モカちゃんのパン食べてみてー」
そう言われて僕はパンを食べる。出来立てだからなのかモカが作ったからなのか、美味しく感じる。
「どおー?」
モカが顔を近づけてふふふと笑いながら反応を伺ってくる。
「お、美味しいよ…」
「いえーい。ありがと、マー君。そう言えばマー君パン作りしてた時違うのも作ってなかった〜?それも食べた〜い」
「え?あれを食べたいの?本気で言ってる?」
「うん!」
「……どうなっても知らないよ?」
僕はそう言ってソレを取り出してモカにあげる。モカはそれにかぶりついた。
「………マー君、このパン、辛いんだけど…」
「だから言ったのに……それピリ辛カレーパンだよ?」
あらら、モカがちょっと涙目になってる。飲み物を渡すとモカは一気に飲み干した。
「辛かったぁ……マー君のバカ」
「なんで!?食べたのモカだよ!?」
そんな事を話しながら歩いてくと僕の家に着いた。
「そうだモカ、さっきのお詫びって言ったら何だけどさ、夕飯食べてく?」
「食べるぅ!食べたい!」
「あはは……」
玄関のドアを開けてリビングに行くとクラッカーがなり
『モカ(モカちゃん)誕生日おめでとう!』
「……へ?」
モカは突然の事でぼーっとしていたがテーブルに並んでいた料理をみて納得したみたいだ。
「みんなありがと〜!!」
それからはみんなにモカへ誕生日プレゼントを渡していった。
「最後はユウからモカへのプレゼントだな」
「ゆうまは何あげるのかなー?」ニヤニヤ
巴とひまりが茶化すかそんなことは気にせずにモカに渡した。
「マー君の開けてみてもいい?」
「うん。いいよ」
僕がそう言うとモカは僕のプレゼントを開けた。
「おぉ…」
僕がモカにあげたのは翡翠色のパーカーで右袖には「Moka」と刺繍も入れてある。
「この刺繍って、マー君がいれたの?」
「ま、まぁ、ね…裁縫とかは出来るからこれ位はしてあげたいなって思って……」
「雄天が照れるのってなんか珍しいね?」
「蘭がそれを言うか!?このツンデレが!」
「はぁっ!?つ、ツンデレじゃないよあたしは!」
「雄天君も蘭ちゃんも追いついて〜」
「ありがとマー君。着てみてもいい?」
モカがそう言うと僕のあげたパーカーを着る。
「みんなぁ、似合ってる〜?」
モカがそう聞くとみんな口々に「似合ってる」「可愛い」と言っていてモカがどんどん顔が赤くなって言ってる。
「へへへ、いえーい/////」
喜んでくれてよかったな。そして誕生日パーティーはお開きとなった。……さて、片付け頑張らないとな…
モカside
〜青葉家 モカの部屋〜
みんなからプレゼントもらえて嬉しい…今あたしはマー君からもらったパーカーを来たまんまベッドに横たわっている。
みんなから貰ったプレゼントは当然嬉しいし覚えてくれてる事がそれ以上に嬉しい。今日ひーちゃん達と連絡取れなかった時忘れちゃったのかなって思ったけどサプライズパーティーだったからびっくりしちゃったよ〜あれはちょっと泣きそうになった〜。
「マー君がくれたパーカー……えへへへ…あったかいな…」
これからもマー君と、みんな一緒にいれたらいいな。
「……ありがとマー君」
モカ誕生日回でした。待ってた方々申し訳ないです!
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