夕焼けに誓う幼馴染達   作:椿姫

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今回の話は第5章に入る前に、と思い投稿いたしました。
小鴉丸さん、白羽総士の使用許可ありがとうございます!

では、どうぞ!


羽沢つぐみ番外編②「新作メニュー考案と白羽総士さん」

 

蘭の家での事件があってから数日後。僕の携帯に着信が来た。

 

「ゆうま、電話なってるよ?誰から?」

 

ひまりに指摘されて僕は電話に出る。因みに僕とひまりは僕の部屋にいる。何故かと言うとひまりが自宅デートしてみたいとの事だ。

 

「もしもし?」

『あ、もしもし雄天君?』

「つぐみ?どうかしたの?」

『えっとね…今から私の家に来てって言ったら来れる?』

「今僕ひまりと一緒だけど大丈夫?」

『全然問題ないよ!寧ろひまりちゃんも来てくれると嬉しいな!』

「そっか、分かった。今からそっち行くから待ってて」

 

そう言って僕はひまりと一緒につぐみの家に向かっていった。そしてつぐみの家に到着してドアを開ける。そこには先客がいた。

 

「あれ?ユーマ?」

 

そこに居たのは、つぐみの幼馴染でかつて奏さんとバンド活動をしていた白羽総士さんがいた。

 

「総士さんじゃないですか!?久しぶりですね!」

「久しぶりでーす!」

「久々だなユーマ、ひまり。しっかしユーマとは中学以来だよなこうやって会うのは?」

「確かにそうですね…所で総士さんはなんでここに?」

 

僕がそう聞くと総士さんもつぐみに呼ばれて来たと言っていた。話してるとつぐみがやって来た。

 

「ごめんね総士くん、雄天君にひまりちゃん。急に呼び出しちゃって?」

「僕は全然大丈夫だよ?」

「あたしもだよつぐみ!」

「まぁ俺も問題ないかな?ところでつぐ、俺たちを呼んだ理由って?」

 

総士さんが聞くとつぐみはちょっと頬を赤くして目をそらす。つぐみは総士さんの事が好きだって聞いてたな…改めて好きな人と話すのって確かに照れるかもな…僕とひまりはそうでもないかもだが…

 

「えっとね、家の新作メニューをみんなで一緒に考えて欲しいんだけど…ダメかな?」

「し、新作メニュー?」

 

総士さんが聞き返す。

 

「この前来た常連のお客さんが言ってたんだけどさ…」

 

〜つぐみ、説明なう〜

 

「って言うわけなんだ…」

「なるほど…そろそろ新作が見てみたいって言われてたってわけなんだ…つぐみはどんなのがいいっていう考えはあるの?」

「やっぱり今の季節に合わせたものってのもあるしこれから出していくメニューって考えるとね?それとさ……もうすぐ学園祭もあるしさ?模擬店とかのメニューにも出してみたくて、さ?」

 

そっか、そういうことか。

 

「僕は勿論協力するよ。ひまりと総士さんは?」

「私はモチのロンでつぐに協力するよ!」

「困ってるつぐのこと、放っておけないからな!よっしゃ俺も手伝うぜ!」

 

こうして新作メニュー製作隊が結成された。

 

……のはいいんだがいざ考えてみると難しいものである。季節限定とならば浮かばないことはないが僕達が考えるのは『新作メニュー』だ。これから並ぶわけなので簡単には思いつかない。

 

「むずかしいな…ユーマはなんか思いついたか?」

「色々考えたりはしましたけどやっぱり季節限定ぽくなっちゃいますね…ひまりは?」

「わ〜た〜し〜も〜思いつかないよぉ〜」

 

僕は店のメニューに目を通す。

 

「ゆうま?メニューを凝視しちゃってどうしたの〜?」

「気になってたんだよね、何でメニューにタルトが少ないのかなぁって」

「どれどれ?」

 

ひまりがそう言って覗き込んでくると、「ホントだ!」と言ってた。その時に総士さんが閃いたのか立ち上がる。

 

「そ、総士さん?」

「林檎のタルトなんてどうだ?」

「林檎のタルト?総士くん、一応考えを聞いたりしてもいい?」

 

つぐみが総士さんに聞くと総士さんは饒舌に説明を始めた。

 

「林檎だったら今の時期的にも売れてるし旬が近いとも思うんだよ。スーパーに行けば年中売ってるもんだろ?メロンとかだと夏場とかになっちゃうからあまり向かないだろうしな。ユーマがさっきタルトが少ないのかなって言ったろ?新しくタルトの種類が増えたら客も目を惹くだろうしもしつくって売り出してみて好評ならもう勝ち確だ!」

 

そう言って総士さんはつぐみに聞いた。

 

「つぐ、やってみようぜ?まずは、な?」

 

そう言うとつぐみは笑顔で答える。

 

「うん!ありがとみんな!早速試してみるよ!」

 

その時のつぐみの見せた笑顔にドキッとした総士さんがいた。すぐに取り繕って「お、おう」と答えていた。

 

 

つぐみside

 

 

みんなが意見を出してくれたおかげで新作メニューの製作がすごく捗る。みんなには感謝しないとね……

 

「総士くんや雄天くん、ひまりちゃん達のためにも、がんばるぞい!」

 

気合を入れ直し、私はメニュー作りに取り掛かった。

 

翌日みんなをまた呼んで食べてもらうことにした。

 

「どうぞ!"林檎のタルト"です!」

 

みんなは早速フォークで一口大に切って口に含んだ。

 

「美味しいよつぐぅ〜!」

「つぐみはすごいな、これは美味しいよ!」

 

雄天くんとひまりちゃんにはとても好評だった。

 

「そ、総士くん……ど、どうかな?」

 

総士くんは私の方を見てにこやかに笑いながら

 

「美味しいよ。つぐが作ったものなら尚更だよ。これなら店に出しても全然恥ずかしくないな」

 

と、答えてくれた。嬉しくて私も笑い返す。

 

「ありがとみんな!」

「あ、そうだつぐ」

「どうしたの総士くーむぐっ?」

 

総士くんはフォークでタルトを一口大にして私の口の中に入れた。

 

「折角美味しいのに作った本人が食べないとダメだろ?…美味いっしょ?」

 

私は顔が赤くなってるのだろう。まともに総士くんの顔が見れない。それをみて雄天くんとひまりちゃんはニヤニヤしてた。とにかくタルトは美味しかったから素直に頷いた。

 

それから新作メニューのタルトはお客さん達にとても好評だった。

 

「雄天くん、総士くん、ひまりちゃん…ありがと」

 

 

雄天side

 

 

〜滝河家 雄天の部屋〜

 

 

あれ?電話だ、誰からだろ?

 

「もしもし?」

『おう、ユーマか?』

「総士さん?どうしたんですか?」

『ちょっとお前に相談したいことがあってな…聞いてくれるか?』

「僕は構いませんよ?それで何です?」

『つぐのことで、な……』

「やっぱりそうでしたか…」

『お前さ、ひまりに告白した時のことって覚えてるか?』

「鮮明に覚えてますよ…まさかあの時僕とひまりが両想いだなんて知りもしなかったですけど…もしかして総士さん…つぐみにいつか告白しようとしてそれの事についての相談だったりします?」

『…殆ど的射抜いてんじゃん、そこまで分かってんならさ、どうやって俺の気持ちを伝えたらいいんだろうなって……』

 

まぁ僕から言えることは一つだけかな?

 

「直接ちゃんと、自分の想いを伝えるんですよ、嘘偽りの無い言葉で。そうすればきっとつぐみも総士さんのつぐみに対する『好き』っていう気持ちが伝わると思いますよ僕は…後は総士さんの意思意思ですね」

 

僕がそういうと総士さんは「サンキュー」と言って電話をきった。

 

「……応援してますよ総士さん…頑張ってくださいね」

 





最後まで読んでいただきありがとうございます!

今回キャラの使用許可を下さりありがとうございます!小鴉丸さんの作品はどれも素晴らしい作品ばかりです。
皆さんも是非、見て頂くことをお勧めします!

そして今回も読んでくださった皆さんありがとうございます!お気に入りして下さった方が270人もいることをとても嬉しく思います!これからもよろしくお願いします!

感想などはお気軽にどうぞ!いつでも受け付けております!
ではまた次回
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