勇者「服など無粋、真の勇者は全裸で戦う!」魔王「いいから服着なさいよ、この変態っ!」   作:トマトルテ
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4話:勇者(変態)の帰還

 あらすじ

 

 かつて封印された魔帝の復活。そして襲い来る魔の手。

 勇者と魔王は何とかそれを退けることに成功する。

 だが、勇者無き王国では魔帝の配下が暴虐の限りを尽くしていた。

 

 されど、陰差す場所には必ず光あり。魔物が集まれば勇者が立ち上がる。

 王国に帰還し、祖国を魔の手から救おうとする勇者。

 しかし、そこにあったのは祖国の変わり果てた姿だった。

 

 今、勇者の絶対に負けられない戦いが始まる。

 

 

 

 

 

 魔帝の軍団の侵攻に晒された王国は地獄絵図と化していた。

 

「へっへっへ、先っぽだけ、先っぽだけだからよ」

「や、やめ、あ―――ッ!?」

「おら、女に用はねえ。男だけ出てきやがれ! 俺は玉転がしがしたいんだよ!」

 

 平和になったと思われた矢先に現れた、魔物の軍団に人々は為す術が無かった。

 屈強な王国な兵士達が次々と倒され、バックから蹂躙されていく。

 城下には男の野太い声だけが響き渡り、女子供は耳を塞ぎ震えることしかできない。

 

 極まれに、バラの花が咲き誇っていると息を荒げる剛の者も居るがそれはカウントに入れないで良いだろう。

 

「おっと、こんな所に可愛い坊やが…じゅるり…!」

 

 そして、今ここにも路地裏に追い込まれ、身を縮こまらせる少年と女性が居た。

 女性は少年の姉らしく、必死に弟庇うように抱きしめている。

 

「やめて! 私なら何をしたって構わないから、弟だけは、弟だけは…!」

「なんだ女か、萎えちまうからとっとと失せな」

「オーク風情が調子に乗るんじゃないわよ!!」

 

 オークの、女は眼中にないという実にホモらしい言動に女性がキレる。

 流石に色々と女性としてのプライドに触れたらしい。

 しかし、如何に威勢が良くなったからといって彼女は一般人だ。

 

「うるせぇな。面倒だからこいつから殺しちまうか」

「しまった…!」

 

 オークはジリジリとにじみより、女性に向かい手斧を振り下ろす。

 だが、その斧は彼女に届くことなく、握っていた腕と共にボトリと地面に落ちた。

 

「は…?」

「無抵抗の女子供にまで手を出すとは、活かしてはおけぬな」

 

 そして、背後から聞こえてきた声に振り返ることすらできず、一瞬で切り刻まれて消えていく。

 

「無事か?」

「あ、あなたは…!」

 

 女性は差し出された腕を見て、目の間前の人物が誰かを悟る。

 弱者が強者の手によって蹂躙されようとしたときに、手を差し伸べる。

 誰もが心で望みながらも、現実に阻まれ諦める美しい行為。

 そんな行動をどこまでも平然と自然体で、生まれたままの姿で行う男。

 そのような人間を彼女は一人しか知らなかった。

 

 

「変態ッ! あ、いえ、勇者様!」

 

 

 そう、変態と名高き勇者である。

 

「うむ、最初の言葉は聞かなかったことにしよう。して怪我はないか?」

「は、はい。私もこの子も大丈夫です」

「そうか、ならばよい。ここは危険だ、城内に逃げるのだ。あそこならば、そう簡単には敵も攻め入れまい」

「あ、あの、勇者様はこれから…?」

「拙者か? 拙者はこれから敵本拠地にうって出た父上の援護に向かう。……父上が捕らえられたという噂が流れておるからな」

 

 勇者という最大戦力を失っていた国王は、最後の賭けとも呼べる特攻を行っていた。

 そして、そこで捕らわれたという嫌なうわさが流れていたのである。

 そのため、すぐさま援護に向かおうとする勇者だったが女性に止められる。

 

「お待ちください! 私達はあなた様を追い出しました。あなたがわいせつ物陳列罪を犯しているのは疑いようのない事実。ですが、それでもあなたは救国の英雄。……あなたはなぜ追い出した私達を救ってくださるのですか?」

 

 勇者が変態だというのは疑いようのない事実だ。

 だが、国から追い出したというのは、英雄に対して余りにも酷い仕打ちだ。

 見捨てられてもなんらおかしくはない。

 しかし、勇者はこうして命を懸けて助けに来てくれたのだ。

 女性はそれが不思議でならなかった。

 

「なぜ…か。正直な所、理由などないのだ。

 体が勝手に動くからな。仮に、理由をつけるとすれば一つだけ」

 

 勇者は女性に向かってニッコリと笑みを浮かべて告げる。

 己が戦い続ける行動原理を。

 

 

「拙者は勇者でござるからな」

 

 

 それだけ言い残し、勇者は一人駆けだしていく。

 民のために、全裸で下の聖剣を振り回すその姿は正しく勇者であった。

 

 

 

 

 

 長男の王子に城を任せ、自らは決死の特攻に出た国王。

 しかし、勇者でもない人間が魔物に勝てるわけがない。

 すぐに捕まり捕虜とされてしまったのである。

 そして勇者が到着した時には。

 

「ち、父上…? 何故拙者に剣を向けられるのですか…?」

「…………」

 

 無表情で、王家の宝剣カリバーンを勇者に突き付けてきていたのである。

 何故か猫耳メイド服を身につけた状態で。

 

「クックック、そいつは既に洗脳されて私の部下となっているのだ」

「何奴!?」

「私の名前はギガマーラ、魔帝様の命によりこの国を滅ぼしに来た者だ」

 

 そう言って、国王の後ろからヌッと現れ出た男は―――マッスルであった。

 オイルでテカった黒い肌にスキンヘッドで、目には黒いサングラス。

 鍛え上げられた筋肉は岩のごとく、見る者に威圧感を与える。

 そして、その服装もまた当然の如く猫耳メイド服であった。

 

「貴殿、父上に何をした!?」

「ククク、なに大したことはしていない。私の魔剣で屈服させてやっただけだ」

「魔剣だと…?」

 

 ギガマーラはこれ見よがしに国王の尻を撫でてみせる。

 つまりは、「魔剣になんて絶対に負けない(キリッ)」「魔剣には勝てなかったよ(アへ顔)」という攻防があったのだ。

 そして最後は弱った心に漬け込み洗脳完了と言うわけだ。

 

「魔剣…何と恐ろしい力だ…!」

「貴様もすぐに俺の魔剣で親子丼にしてやるよ。

 と、言いたいところだが、お前の相手はお前の父親だ」

「拙者の聖剣で父上を貫けというつもりか!?」

「おっと、嫌なら父親の宝剣に貫かれてもいいんだぞ? クックック」

 

 下種な笑みを浮かべて笑うギガマーラに、勇者は歯軋りをすることしかできない。

 ギガマーラの真骨頂はその悪辣さであり、近親もののAVが好きな所である。

 この男に人生を狂わされた親子は数知れない。

 

「さあ、いけ! お前の宝剣で息子を突き殺してやれ!!」

「くっ…! 父上、ご覚悟を!」

「…………」

 

 父と息子。悲しき運命の戦いが始まった。

 父はメイド服のスカートをはためかせ、豪快にパンチラをしながら。

 息子は全裸で生まれ持った聖剣を振るいながら戦う。

 内容自体はシリアスだが、絵面はどう見てもギャグである。

 

「どうした勇者、聖剣の振りが弱いぞ?」

「黙れ…!」

「流石の勇者も身内相手では本領が発揮できないか。

 だが、そこから先に吹っ切れてしまえばこれほど甘美なこともないぞ?

 さあ、その手で父親を刺し貫くがいい」

 

 本来であれば勇者と国王の戦闘力は天と地ほどに差がある。

 しかし、今はギガマーラの傀儡となっており、その実力は跳ね上がっている。

 だが、所詮は傀儡。真の勇者に勝てるわけもない。

 もっとも、勇者が普段通りに戦うことが出来ればだが。

 

 今の勇者にとっての敵は父親。しかも操られている。

 殺したくない、傷つけたくない。そんな心が刃を鈍らせる。

 それを示すかのように下の聖剣の揺れ方もいつもよりも控えめであった。

 

「ククク、私に許しを請い、魔剣の下に屈するというのなら止めてやってもよいのだぞ?」

「誰がそのようなことを!」

「だが、状況はマズいのではないか、勇者よ?」

 

 ギガマーラに言われずとも状況がまずいのは分かっている。

 勇者は人を殺さずに気絶させる剣技も持っている。

 しかし、それは格下相手にのみ通用する技だ。

 

 人を殺すよりも無力化する方がよっぽど難しいのだ。

 残念なことにギガマーラに操られている国王は手を抜ける相手ではない。

 それ故にこうも苦戦を強いられているのだ。

 

「くそっ! せめて、せめて父上の洗脳を一瞬でも止めることが出来れば…ッ」

「ククク、私の洗脳に死角はない。

 何よりこの洗脳を解くことは人間にはできん。例え勇者であってもなぁッ!」

 

 洗脳が一瞬でも止まれば動きが止まる。

 その瞬間を狙って気絶させればいい。

 しかし、その術を人間である勇者は持たない。

 万事休すかと思われたその時、聞きなれた声が聞こえてくる。

 

 

「ふーん、じゃあ―――魔王ならどうかしら?」

 

 

 そう、人間ではダメだが、魔族である魔王ならば話は別だ。

 一瞬の詠唱で真紅の六芒星を生み出し、国王の動きを封じ込める魔王。

 これにより、一時的に洗脳が解除される。つまり、お膳立ては整ったのだ。

 

「感謝するぞ、魔王殿!」

「なっ! 貴様は偽りの魔王。なぜ人間の国に!?」

「借りを返しに来ただけよ。それと―――私が(・・)魔王よ」

 

 どこまでも冷たい視線でギガマーラを睨みつける魔王。

 「私が」という部分を強調している辺り、魔王としてのプライドがあるのだろう。

 だが、今はそんなことはどうでもいい。ようやっと巡ってきたチャンスなのだ。

 勇者は戸惑うことなく、国王を剣の腹で殴り飛ばしにいく。

 

「……マクシミリアン、後は頼んだぞ」

「御意に、父上」

 

 洗脳が解けても状況は分かっているのか、大人しく剣の腹に打たれる国王。

 しかし、最後の瞬間には宝剣カリバーンを息子に押し付けるように倒れる辺り、言いたいことはあったのだろう。

 

「さて、父上を愚弄してくれ罪……高くつくぞ?」

「クッ…! 偽りの魔王よ! 貴様は魔族のくせに人間に肩入れするのか!?」

「勘違いしないで。私は借りを返しただけ。これ以上あなたをどうこうするつもりはないわ」

「ク、ククク。そうか、そうか、なら私が負けることはない!」

 

 魔王が加勢しないと分かると同時に、余裕を取り戻すギガマーラ。

 こいつ意外と小物である。

 と、そんなことを考えながら勇者は間髪を入れずに、ギガマーラの腕をカリバーンで斬り落とす。だが、瞬く間にその腕は再生し元通りになり、少しだけ眉をひそめる。

 

「再生能力か…?」

「そうだ! 私の体は無限に再生する!! 故に私が負けることは―――」

 

 ギガマーラが言葉を続けることはできなかった。

 何故なら、勇者がもう片方の腕に持つ聖剣エクスカリバーで首ごと斬り落としたからである。

 

「無限再生、結構ではないか。……拙者も少々怒っていてな?

 一度やった程度では収まるものも収まらなかったのだ」

 

 凍えるような声でギガマーラに告げる勇者の姿は、魔王と戦う時ですら見せなかった濃厚な殺気に満ち溢れていた。これが、勇者が本気で相手を殺すと決めたときの姿である。

 

「だから、何度殺しても無駄だと…!?」

 

 ―――黙れ。

 

 そう言っているかのように、右手のエクスカリバー、そして左手のカリバーンが煌めき、一瞬でギガマーラをダルマに変えてしまう。

 その目にも止まらん早業にさしものギガマーラも顔を青ざめさせる。

 

「拙者の奥の手、二剣一槍をお見せしよう」

「二剣一槍…?」

 

 聞きなれぬ言葉に魔王が首を傾げる。

 というか、こいつは自分相手に本気で戦っていなかったのかと今更ながらに憤りを覚える。

 そんな魔王のために勇者が説明を始める。

 

「右手に聖剣エクスカリバー、左手に宝剣カリバーン。

 そして―――拙者の聖槍ロンゴミニアド!

 これをもって、二剣一槍となすッ!!」

 

「最後の一本はただのセクハラじゃない!?」

 

 勇者の力を最大限にまで解放した時にだけ使われる二剣一槍。

 これには魔王でなくともツッコミを入れたくなるだろう。

 特にアーサー王辺りは全力で抗議をしてきそうである。

 因みに、下が聖剣ならば三刀流となり、どこかの海賊狩りからクレームが来そうである。

 

 何はともあれこの二剣一槍、見た目はともかく強い。

 特に一槍は役に立っていないが、再生するギガマーラを容赦なく切り刻んでいく。

 

「グウッ! 再生が間に合わんだと…ッ!?」

「さあ、我が聖剣の錆となれ!」

「ク…! 聖剣になど絶対に負けるものか!」

 

 そして1時間後。

 

 

「聖剣しゅごいのぉぉおおッ! 何度も何度も突かれてビクビク止まらないのぉおッ!!」

 

 

 再生するたびに切り刻まれ、体をビクンビクンと震わせるだけの肉塊となり、アへ顔ダブルピースを決めるギガマーラがそこに居たのだった。

 

 

 

 

 

 無事に魔帝の軍団を退けることに成功し、魔王と共に状況を王城の兄に伝えに行く勇者。そんな姿を誰もが顔を見合わせながら見守っていた。

 

「ねえ、勇者様の隣居る女の人って……」

「ええ、あの勇者といるんだから間違いないわ」

「そうですよね、普通の人が一緒に居られるわけがない」

「つまり―――」

 

 

『あの女の人も変態に違いない!』

 

 

 魔王、知らぬ間に変態扱いを受ける。

 

「……ねえ、勇者。なんだかすっごく嫌な噂をされている気がするんだけど」

「仕方あるまい。部外者などそうそう来る場所ではないからな、ここは」

「違う……絶対なにか致命的なことを噂されている気がする」

 

 ブツブツと呟きながら歩いていく魔王。

 知らぬが仏と言う言葉があるが、魔王の彼女にとっては果たしてどちらの方がいいのだろうか、それは女神にも分からぬのであった。

 

「何はともあれ、兄上への報告が先だ」

「……流石のあなたもこういう時はマントを羽織るのね」

「勿論、部屋に入れば脱ぐぞ?」

「ああ、うん。あなたに期待した私が馬鹿だったわ」

 

 知ってたという呆れた視線に首を捻りながらも、勇者は扉を開く。

 するとそこには、臨時で国王を務めている、何故か勇者とあまり似ていない(・・・・・)兄が居た。

 

「兄上、ただいま戻りました」

「うむ、久しぶりだな。マクシミリアン……それとそちらの女性は?」

「……ルシフェリア殿という。拙者の同居人だ」

 

 魔王と言うわけにもいかずに同居人と呼ぶ勇者。

 しかし、その返答に兄は天変地異でも起きたと言わんばかりの表情を見せる。

 

「あー……その、ルシフェリア殿。少し体調がすぐれていないのではないか? 王国随一の医者を呼んでこよう。そこでよく診てもらうといい。具体的には頭とか、頭とか」

「ちょっと、私をこの変態と同じ目で見ないでもらえる!?」

「しかし、この愚弟と共に生活をしているのだろう? 悪いことは言わぬから、一度は医者に…」

「だから変人じゃないって! 大体、勇者も勇者よ! どれだけ身内から信頼が無いのよ!?」

「いやはや、昔からやんちゃだったせいだろうな、はっはっは!」

「少しは兄の苦労を分かって欲しいものだ……」

 

 快活に笑う勇者に胃の辺りを押さえて苦しそうにする兄。

 この人も苦労しているんだろうなと、魔王は何となく親近感を覚える。

 自分を変態扱いしていることは許さないが。

 

「コホン、とにかくだ。二人とも此度の助勢感謝するぞ。父上に代わって、この第一王子ローラン、心から感謝をする」

「当然のことをしたまで。して兄上、父上の容態は?」

「今は安静にしておられる。肉体はともかく、精神の疲労が大きいようだ」

「そうですか……」

 

 ホモに襲われた精神的苦痛は計り知れない。

 ましてや完落ち寸前の催眠状態までいったのだ。

 これが薄い本ならそのままBADENDと表示されてもおかしくなかったのだ。

 

「まあ、しばらく休めば元通りになるだろう。それよりも、今回の襲撃の話があるのだったな?」

「うむ、実は―――――」

 

 魔帝と呼ばれる魔王の復活。それによる人間と現代の魔物への被害。

 現在人を襲っているのは魔王の配下とは別の魔物であること。

 などなどを話していき、勇者は言葉を切る。

 

「なるほど、魔帝か……初代勇者の伝承に微かに出てくる魔王だな」

「知っておられるのですか、兄上?」

「魔帝については伝承の中に名前だけ出てくる。だが、初代勇者に関してはお前と同じで不死の肉体を持ち、絶世の美男子だったと聞く。そもそもお前の名前はその勇者から取ったものだぞ」

「……初耳でござる」

「うん? おかしいな、一度ぐらいは話したつもり(・・・)だったんだが」

 

 軽い違和感を覚えながらも話を続けていく、ローラン。

 魔帝はリリスが話していた通りに、初代勇者に封印されたという話だけが伝わっている。その能力、容姿などは全くと言っていいほど伝わっていないらしい。

 

 それを聞き、勇者は何百年も前だからそれもそうかと疑わずに聞き流す。

 一方魔王の方は何となくおかしさを感じ、一人首を捻るのだった。

 

「とにもかくにも、魔帝は拙者が打ち取って参りますゆえ、ご安心くだされ」

「心強いな。しかし、その魔帝とやらの居場所は分かるのか?」

「それは……」

 

 口ごもる勇者に代わり、今度は魔王が口を開く。

 

「目当てはついてるわ。かつて封印された所は魔王領と王国の狭間にある地下神殿らしいから」

「ふむ……すまぬが愚弟の案内を頼んでもよいか、ルシフェリア殿」

「戦力は多いに越したことはないわ」

「うむ、まお……ルシフェリア殿がついて来てくださるなら百人力でござる」

 

 こうして魔帝を討伐の作戦決行が決まったのだった。

 そして、勇者と魔王は目を合わせ頷き合う。

 

「どんな奴か知らないけど消し飛ばしに行くわよ」

「無論、我が民へ犯した愚行の数々、必ず贖わせてみせよう」

 

 無言で拳でぶつけ合い、互いの健闘を祈る。

 そうして最後の戦いの幕を開けるのだった。

 

 

 

『ふふふ……やっと来てくれるんだ、僕の愛しい人』

 

 

 

 待ち受ける狂気を知ることもなく。

 




次回か次々回で完結します。なので今回は少々真面目になりました。
というか、魔王様がいないとツッコミが居ないので序盤ボケきれなかった。
やはり魔王様は偉大。


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