装甲正義!織斑 一夏   作:nasigorenn

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あともうちょっとでセシリア戦。長かったな~。


戦闘準備、開始!

決闘の約束からあっという間に時間が経ち、月曜日になった。

 

俺は今どこにいるかというと・・・・・・同室の箒と一緒に食堂で朝食中だ。

 

 

「今日が戦いだというのに、随分多く食べるんだな。というか食べ過ぎだろ!」

 

俺が箒と同室になってから、どうも機嫌が悪いんだよな~。失礼なことや粗相はないようにしたんだが、何かあったのだろうか?

 

 

実はその点において一夏には何の問題はない。箒が同室で二人っきり、という思春期の少女ならではの甘い考えを張り巡らしていたのだが、一夏は正宗を使って、そのことごとくを破壊していったために機嫌が悪かったりするのだ。

 

俺達の目の前には朝食が置かれている。

箒は塩鮭におひたし、味噌汁と言った和食。

対して俺は・・・箒と同じものに加え、カツ丼、麻婆豆腐、牛のステーキ、大量のポテトサラダ、参鶏湯となっている。数にして六人前。

 

「戦の前の腹ごしらえ、てところだよ。むしろこのくらい食わないと持たないんだ」

 

劔冑の動力源は、仕手の熱量(カロリー)。戦闘するときにはこの熱量を直に消費して戦うのだ。

ダイエットに悩む女性からしたら、うらやましいかもしれないが、そんな便利なものでは無い。

熱量の枯渇=熱量欠乏(フリーズ)であり、死に直結する問題に発展する。

なので仕手は熱量を多く摂取することが好ましいのだ。実際に・・・太るなどという贅沢は仕手に存在しない。

 

(それにここの料理は学食としては中々の味だからな。結構気に入ってる)

 

俺は箒とそんな会話をしながら朝食を食べ始めた。

食堂にいたほかの生徒は、そんな俺の食事の量を見て唖然としたとか・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

さてと・・・・・・やっと決闘だ。

時間はすでに放課後。クラス代表を決めるための決闘とはいえ、授業が無いわけでわない。

俺はゆっくりと第三アリーナのピットに入っていった。

 

「織斑君織斑君、遅いですよ!」

「何をしていた、織斑。遅刻する気か! すでにオルコットはアリーナに出ているぞ」

「一夏、何をのんびりとしているんだ! 早く準備しろ」

 

ピットに入ってそうそう三人から責められる。

別にまだ開始時刻には早いだろ。社会人必須の十五分前行動を差し引いてもおつりが来るくらいだ。

 

「て、あれ?織斑君、あの劔冑はどうしたんですか?」

「織斑、たしか九○式竜騎兵甲と言ったか? なぜ持ってきてないんだ」

「どうした、一夏!? なぜ劔冑が無いんだ!」

 

どうやら俺が九○式竜騎兵甲のモノバイクを引きずってこなかったことが疑問らしい。ISと違って劔冑は量子変換できないから、こういうときは不便に感じる。ただし、それが数打ならな!

 

「あれはただの借り物だ。俺の本当の劔冑はこれだよ」

 

俺はそう言って、自身の刃を呼ぶ。

 

「正宗」

『応』

 

俺のすぐ目の前にガシャン、と音を立てて美しい藍色をした巨大な天牛虫が落ちてきた。

 

「「む、虫ぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!」」

 

目の前に二メートル近くある巨大な虫が天井から落下してきた。

そのことに山田先生と箒は驚きと恐怖のあまり叫びだしていた。千冬姉は面子もあってか耐えているようだが、顔が引きつっていた。

 

『落ち着かれい、ご婦人方』

「「しゃ、喋ったぁあああああああああああああああああああああああああっ!?」」

 

正宗が喋ったせいでさらに状況は悪化した。

 

「山田先生も箒も落ち着けって。コイツが俺の劔冑、相州五郎入道正宗だ」

『よろしく頼む』

 

だからおまえは喋るな。余計騒ぎが酷くなるだろうが。

 

「・・・織斑・・・・・・劔冑とは喋るのか?」

「え、でも前の入学試験の時の劔冑は喋りませんでしたよ?」

「自意識があるのか。ISでさえ意識のようなものがあるとは言え、喋ることなどできないのに!?」

 

おう、おう、驚いてるな。俺も始めは驚いたしな。

 

「コイツは特別製で、真打って言うんだ。ISで言うと専用機ってところか。あれよりももっと貴重だけどな」

 

俺はそう言って三人を危ないので脇に移動するよう促す。

そろそろ行かないと真面目に怒られそうだ。

 

俺は手を違いに握るように合し、誓約の口上を口にする。

 

『世に鬼あれば鬼を断つ 世に悪あれば悪を断つ ツルギの理ここに在り』

 

言い終えると同時に右手を開いて前に。

次の瞬間に正宗はバラけ、俺に装甲していく。

あっという間に俺がいた場所に濃藍の武者が立っていた。

 

「んじゃ、行ってくる」

 

俺はそう言ってアリーナに『歩いて』行く。

何故か?こんな場所で合当理を噴かせば、千冬姉たちが危ないからだ。

 

「一夏・・・絶対に勝ってこい!」

「織斑君、頑張って下さい! 先生、応援してますから」

「せいぜい頑張ってこい」

 

 

 

 

三人の声援を受け、俺はアリーナ『歩いて』いった。

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