故に短編一回きり。
山なしオチ無し。適度に艦これ改変していくので、本編通りに進む気もさらさらなし。
その他細かいことは、もう考えるのやめた!
さて、そんなグダグダでもいいと言う方のみ……
ひとっ走り付き合えよ!!
連装砲ちゃん(CV.クリス・ヘプラー)でお送りいたします。
キューキュー ザァァァァ ワーワー
ドスン。
乗組員「おっと」
少女「あっ」
母親「すみませーん!うちの子が」
乗組員「いいのいいの。ゆっくり楽しんでください。でも、お嬢ちゃん。船内はあまり走り回ったらだめだぞ?」
少女「はい。ごめんなさい……」
乗組員「はっはっは、ちゃんと謝れるなんて偉いね。まだ幼いのによくできた子だ」
母親「いえいえ、ちょっと落ち着きがなくて……」
乗組員「このくらいの年の子に船の上は退屈なんでしょう。」
乗組員「でも、ほら。甲板からの景色はなかなかいいものですぞ。この辺りだと……おっ!」
少女「わぁぁ!!!すごいすごーい!!」
ザァァァ、バシャン!キュー、キュー、バシャン!
少女「お母さーん!見てー!!イルカさんがいるよー!!」
母親「あら、ホントね。でもそんなに身体を乗りだしたら危ないわよ?」
少女「うん!わぁ……海って広いんだね……それに風も気持ちいい!」
少女「こんなに広いと、走りたくなっちゃうなぁ」
母親「ふふっ、海の上を走るなんて、あなたは本当に走るのが好きなのね」
少女「うーん、走るのより早いのが好き!びゅんびゅん走ってると、こう、風が身体にぶつかってくるの」
少女「早ければ早いほど、ずっとたくさんぶつかってきて、とても気持ちがいい!」
母親「ふふふ、将来は陸上競技のオリンピック選手かしら?」
少女「うーん……まだ分かんない!あっ、イルカさんたち一緒に泳いでるよ!!」
母親「あら、可愛いわね。船と一緒に進んでるのね……『○○』、せっかくだから写真を撮りましょう?」
少女「うん!」
母親「はい、チーズ―――」
バッシャァァァァン!!
パシャッ。
少女「わぁぁ!!」
母親「あらあら。イルカさんのすごいサービスね。こんなこと滅多にないわよ?ほら」
少女「わぁ!!イルカさんとのツーショットだ!」
―――――世界の破滅って奴は、突然起きるみたい。
たとえば、1人の少女が母親と休日の旅行を楽しんでる、その時に。
少女「――――あれ?イルカさんたち帰っていくよ?」
母親「ずっと一緒にいられるわけないわよ。イルカさんたちにも住んでる場所があるのだから」
母親「ほら、バイバイしましょ?」
少女「うん!ばいばーい!!ありがとねー!!」
航海士「船長!」
船長「ん?なんだ?」
航海士「船の様子がおかしいんです。先程から速度が低下していきます」
船長「どういうことだ……?機関室に連絡を」
機関長「こちら機関室。エンジンが急に止まっちまった。それが爆発するようなものじゃなくてだな」
船長「詳細に説明したまえ」
機関長「それが……全く分からない。突然凍り付いたかのように。さっきまで何の異常もなかったんだ」
副船長「どうしますか……?一応、海保に緊急事態を報せますか?」
船長「乗客たちの安全が第一だ。準備をしておいてくれ」
船長「航海長。惰性で動いているうちに航路がずれないようにしっかり頼む。機関長、どうにか復旧を頼む」
船長「全乗組員に告ぐ。乗客の人数確認を行ってくれ。それと、余計な騒ぎを起こさぬように」
乗組員「はっ!」
船長「……何か胸騒ぎがするな」
船長「船に乗ってかれこれ20年……こんな事態は初めてだ」
少女「――――あれ?」
母親「どうしたの?」
少女「うーん、なんか風がなくなった気がする。この船動いてるの?」
母親「えっ……?」
少女「なんかおっそーい……やな感じぃ」
乗組員「おっ、先ほどの。すみません、一度客室の方に戻られてもいいでしょうか?」
母親「えぇ、どうかなさったのですか?」
乗組員「いやぁ、それがさっぱり……」
少女「……なんだろう?変な感じ」
電信員「海保が一応向かうようです。念のため、海自の方にも伝えておくと」
船長「ご苦労……」
副船長「顔色があまりよろしくないですね。気になりますか?」
船長「あぁ、杞憂だといいのだが」
バタァン!!!
乗組員「船長大変です!!見張員より謎の船と思わしき物体が急速で接近していると!!」
船長「何っ!?レーダーには移っていないのか!?」
乗組員「れ、レーダーにそのような影は……」
船長「方位は?」
乗組員「2-7-0、黒い影がこちらに迫ってくるのを確認したようです」
副船長「双眼鏡を」
船長「ありがとう……ん?確かに何かがこちらに来ている。乗客たちに念のため避難誘導を」
副船長「交信はできないのか!?」
電信員「で、できません。それと……さっきからノイズが」
船長「―――――ッ!!黒煙!?!?」バッ
ズドン!!
ズガァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアンン!!!
――――めだ!船が動かない―――きない!――――艦用意!―――避難――――げ!!
――――ろ。こっち―――だ、終わって――――むぞ!いそげ――――あと1人――――
「すみません。この子をお願いします」
「えっ?あなたは……?」
「私はいいんです。この子を……この子を助けてあげてください」
「――――おかぁ……さん」
「もし、あなたに聞こえているのならば、忘れないで。強く生きなさい」
「あなたの夢を追い続けなさい。走るのが好きなら絶対に止まっちゃダメ」
「真っすぐ。自分の行く道を信じて進みなさい」
「安心して。もし、不安になった時には―――――」
「お母さんが風になって、あなたの背中を押してあげるわ」
「――――さん、やだ……おかぁ……さん」
「出せ!巻き込まれるぞ!!!」
いわゆる、グローバルフリートの勃発……深海棲艦の襲来だった。
あの日、私の時間も止まった。
あの日は私の、心の破滅の日でもあった。
??「――――まだ民間人が逃げ終わってない。行くわよ……」
??&??&??「「「キュイ!キュイ!」」」
乗組員「くそっ!なんだこの海は!!漕いでも漕いでも進まねえ!!」
乗組員「融けた鉛みてぇだ……海が重い……」
イ級「ガァァァァァァ!!」
乗客「うわぁぁ!化物が!化物がこっちに来るぞ!!」
乗組員「くそっ!!漕げ!!漕ぐしかない!!腕でも何でもくれてやれ!!」
乗客「俺たちも手伝え!!なんもしないと死ぬぞ!!」
??「……逃ガスナ。1人残ラズ殺セ」
イ級「ガァァァァァァァァァァ!!!」
乗組員「くそぉ!!俺たちが狙いかぁ!!」
??「……1号、2号、3号、行って!!」
??&??&??「「「キュイ!」」」
ズドン!ズドン!ズドン!
イ級「ガッ―――――」
??「ナニッ!?」
乗組員「……おい、なんだありゃ?」
乗客「人が……海の上に立ってる……?」
??「良い風ね……逃がさないわ。打ち方始め!!」
??「クッ……ココハ退クゾ!!」
乗組員「……助かったのか?」
乗客「や、やった……俺たち生きてる」
少女「おかあ……さん……」
この時、私はまだ知らなかった。
恐怖に凍りつく海の上で、世界を救うために
立ち上がった少女がいたことを―――
??「……」
#1 「私の時間はなぜ止まってしまったのか」
- 2年後 -
グローバルフリートから2年後。この世界の人たちは海に対して恐れを抱いている。
あの化物、「深海棲艦」とか、言うみたい……。
そりゃまぁ、恐れを抱くのも仕方がないのかもしれない。
私の頭の中もまだ、あの日見た煙が、炎が、波が、ずっと繰り返されている感じ。
??「あーあ、訓練行くのめんどくさーい!やーめた」
??「あっ、見つけました!島風さん!今日は捕まえましたよ!!」
島風「うわぁ!あぁー、朝潮ちゃんじゃん。うん、じゃあねー!!」ダッ
朝潮「逃がしません……えい!!」ブンッ
ドラム缶「本望」
島風「おうっ!!」ドゴォ
朝潮「確保ー!!」
島風「うぐぅ……朝潮ちゃんどうしてここにいるのが分かったの?」
朝潮「司令官が『島風なら裏庭で寝てるんじゃないか?いつもあそこで寝てるし』とおっしゃってました」
島風「てーとく……ばらさないでよ」
朝潮「さっ、訓練に戻りますよ!」
島風「訓練なんてしなくてもいいじゃん。どうせ私たちに仕事なんか来ないんだし」
朝潮「私たちの仕事ですから」
島風「ホント、朝潮ちゃんって苦手なタイプだよ……」
朝潮「…………」グググ
島風「あっ、ちょ!リボン引張らないで!!!」
*
横須賀鎮守府管轄 第17予備隊泊地 プレハブ
夕張「あら、朝潮さん今日は捕まえられたんですね!」
朝潮「お疲れ様です夕張さん。このドラム缶とても扱いやすいです。投げやすいし運びやすい」
夕張「そうでしょ?あとでもーっと詳しく感想聞かせてね?本格的に遠征用に使えないか検討してるから」
漣「おっ!島風確保キタコレ!朝潮ちゃんやっとですな」
朝潮「なんなら漣さんにも手伝ってほしかったです……」
漣「あー、漣はー、そういうのは苦手なのです……てへっ♪」
提督「おっ、朝潮お疲れ~、よく島風を捕まえられたじゃん、やったな~」
提督「うん、占い通りだ。朝潮の進水日は『探し物、絶対見つかる』だったからな」
朝潮「あの、司令官。胡散臭い占いで私たちを占うのはやめてください……」
島風「占いなんて、古くさーい……」
提督「はいはい、サボり魔の島風が見つかって全員集まったところだし、本題に入るか」
私の名前は島風。本名ではなく、今の私のやってる仕事での名前。
と言うのも、今の私はもう人間と呼ぶには少し手に余る存在になってしまっているのだ。
突如、海を変化させ、ありとあらゆる船の力を奪い、破壊の限りを尽くすかの如く現れた敵。
姿かたちはそれぞれ。魚っぽいのとか、人っぽいのとか。
共通する点は、みんな「かつての戦船」みたいな武器を持っていること。
海深くから出現して、あっという間に人間から海を奪った、その敵を「深海棲艦」と呼んでいる。
私たちはそれに唯一対抗できる力を持つことができる存在だ。
かつての戦船を打ち砕くには、同じく戦船の力をぶつけろ、とかいう話。
「船の魂」とやらを身体に埋め込まれて、自分の身体くらいの大きさのある機械を自在に動かせる。
海の上を走ることができ、砲撃や雷撃まで行える船の力を宿した人間。
みんながみんな、なぜか女の子だから、私たちは「艦娘」と呼ばれている。
世間に大きく公表されたのはグローバルフリートから半年後。
志願して、適性試験を受けて、いろんな情報を登録。
後々、自分に適合する船の魂が見つかれば、誰にでもなれるらしい。
艦娘になるための記述は、国家機密ごにょごにょ。
身分は軍属となり、給料もそれなりに出る。食事も3食ちゃんと出る。
身寄りのない孤児とかが生きていくために志願することが多いそうな。
特に、深海棲艦の出現以降、大量の親を亡くした子どもたちが生まれた。
その子どもたちのために、あるような存在のような気もする。
提督「―――てことで、我ら『万年ドラム缶倉庫艦隊』にも正式に任務が来ちゃいました。しょぼーん」
夕張「えっ!?」
漣「おっ?」
朝潮「やりましたね!いよいよ私たちも……なんか嬉しくなさそうですね、司令官」
提督「いやぁ、そんなことはないよ?」
島風「……任務?どうしてうちなんかに?」
私がどうして、なんていう理由はちゃんとある。
ここは横須賀鎮守府、元海上自衛隊、今の日本国防海軍のお膝下だ。
で、私たち以外にも多くの艦隊と、提督が存在する。
なんてことはココには関係ない。
ここは鎮守府からずーっと離れた町の中にあるちょっとした基地。
本来ならば、他の基地の人たちにもちゃーんと仕事があるんだけど、
私たちは数ある基地の中でも、完全に置物なのだ。
任務にも参加することもなく、演習も特にすることもなく、毎日訓練、訓練。
どこかの鎮守府に派遣される訳でもなく、遠征とかに行く訳もなく。
小さな工廠施設。小さなドック。小さな出撃ゲート。
そして、ボロボロのプレハブに提督1人、艦娘4人が押し込められている。
隣に、海軍の駐屯基地はあるけど、艦娘の為でなく、そこいらへんを泳いでるかもしれない深海棲艦を見張って町を守るための施設。仲が良いなんてことは勿論ない。あの人たちは完全に私たちを馬鹿にしている。
そんなこんな私たちも、深海棲艦の相手より、地元の愛想のいいお爺さんお婆さんの話し相手をしていることがほとんどだ。嫌いではないのだが、話すスピードが遅いので偶にイラッとする。
漣「おや、知らないのですか?まぁ、島風ちゃんあまり友達いないもんね~」
島風「うぐっ……あ、朝潮ちゃんがいるもん!」
朝潮「真面目に訓練をしない方は嫌いです」
夕張「ハハハッ、朝潮ちゃん厳しー。それはさておき最近ある敵艦隊がですね……」
夕張「こう、ちょこまかと襲撃しては逃げてーみたいなことが続いてるんです。そのことですよね?提督」
提督「そうそう。と、言っても、あまり被害が出てないし、駆けつけた時にはもういないこともあるし」
漣「上のひとが、自分たちが行くのも馬鹿馬鹿しいからテキトーなところ使っちゃえ、ってことで」
朝潮「もっと早く駆けつけられたら……夕張さんが言ってたものは?」
漣「海水が鉛みたいに重く感じる現象、とかいう?」
夕張「あー、あれね。私は『重海流現象』って呼んでるけど、誰も相手にしてくれないのよね……」
夕張「明石が興味津々で聞いてくれるのが唯一の救いだけど……今のところどうにもならないかなぁ」
朝潮「あー、そう言えば、第1艦隊から大本営の窓口として一応協力者がくるらしいです。阿武隈さんとか」
島風「うえっ、阿武隈さんかぁ……苦手だなぁ」
提督「まっ、そういうことでがんばってなー。私は接待があるんで失礼しますー」
*
~ 艤装管理倉庫 ~
島風「はぁ……任務かぁ。めんどうくさーい……」キュッ、キュッ
島風「……私なんてどこにも必要ないでしょ」
『……はぁ?なんだこの艦娘。主砲はどこだ?』
『魚雷だけしか装備してないのか。欠陥品だな』
『見ろよこの魚雷。こんなの本当に撃てるのか?爆発は勘弁だぜ?』ハハハ
『おいおいおい、一応最新の技術を使ったんだろ?これじゃ、技術班の腕も疑うなぁ』
きっと、私はまだ艦娘じゃない。
一度も海に出てないのだ。訓練でさえ。一度も。
艤装も最初に試しに装備した時だけ。あれ以外は一度も着けたことはない。
私が唯一サボらずにやってきた訓練も基礎的な体力作りとか。
走るのが好きだったから、そう言うのはやってきたけど……。
何か詳しくは知らないが、私には当時最新だったはずの力が与えられる予定だった。
だが、私は欠陥品だった。未完成のままらしい。
そのまま、手放されて、流されて、ここに辿り着いた。
今日も私は、使いもしない魚雷を磨いている。
島風「任務に参加しても、何も変われないもん……」
島風「あーあ、もう魚雷磨くのやめたー!どうせ使わないもーん……」
??「――――そろそろ、艦娘になる決心をして、海に出てくれないかい?」
島風「はぁ……またあなた?誰か知らないけどしつこいよぉ」
この声は私がここに1人でいると、私に声をかけてくる。
どこから聞こえるか分からない、不思議な低い男の人のような声。
決まって、私に海に出て戦うように促してくる、とても鬱陶しい声。
??「当たり前さ。活動しやすいように君がここに来るようにしたのも、君にその船の力が渡るようにしたのも、私だ」
島風「他を当たってよ。私は見ての通り、やる気のない艦娘のなり損ないだよ……」
??「君は超人だ。ただengineのかけ方を忘れているだけだ」
島風「……エンジンの、かけ方」
*
明石「ハロー!夕張~♪」
夕張「ん?あっ、明石じゃない!!どうしたの?」
明石「今日は非番。てことで、例の奴、作って持ってきちゃいましたぁー!!」
夕張「えっ!?えっ!?できたの!?あれ!!」
明石「うん!」
『重海流』観測装置「エラー猫1号です」
夕張「……猫?」
明石「まぁ、あまり物騒な外見もあれだから、なんとなく」
夕張「それで?性能は?」
明石「海水中の金属やイオンが急激に変化して、海水の粘性力と磁性が大きく変わってなってしまう現象っていう仮説なんだけど。それを感知できるレーダーもどきを夕張の言う通り作っては見たけど」
夕張「へぇ~、ちゃんと組み込めたんだ。私の仮説」
エラー猫1号「ピーピー!」
夕張「なんか鳴き始めたんだけど?これは?」
明石「おっ、早速反応!!」
夕張「これ反応なの?……てか、ヤバいじゃん!近くにいるってことじゃん!!」ダッ
明石「あっ、ホントだ。私はここに隠れとこう」
*
島風「この辺りからするんだけどなぁ……」ガサガサ
連装砲ちゃん「…………」
島風「にひひっ、みーつけた。これから声が出てるんでしょ?」
連装砲ちゃん「Exactly.正解だ」ピョン
島風「ふふー、どう?ってひゃっ!」
連装砲ちゃん「ふふふ、隙ありだね」
島風「あ、頭から下りてよぉ……」
連装砲ちゃん「残念だったね。私は艤装だ。今、君に装備させてもらった」
島風「ぎ、艤装?こんなのが?」
連装砲ちゃん「…………」
島風「えっ?ちょっとぉ……どうして黙っt――――」
朝潮「島風さん!いますか!?」
島風「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」ドンガラガッシャーン
朝潮「……どうしたのですか?あと、その頭のは……?」キョトン
島風「な、なんでもないよ?ど、どうしたの?」
朝潮「出撃命令だそうです。例の任務の……一応お聞きしますが、出れますか?」
島風「…………」
朝潮「まぁ、出来ないのなら無理は言いません。阿武隈さんが港の方にいらっしゃります。なにかお手伝いでもしていてください」
島風「うん……」
連装砲ちゃん「奴らが動き出した。我々も急ごう」
島風「だーかーらー、私の頭の上から下りてよぉ!!それに……私は出撃しないよ」
連装砲ちゃん「仕方ない。じゃあ、阿武隈とかいう人の下へ向かおう」
島風「えー……」
連装砲ちゃん「ほら、急ぎたまえ」ビシバシ
島風「あーもう、分かったから叩かないで!!」
*
~ 出撃ゲート付近・波止場 ~
若葉「……むっ、阿武隈さん。島風が来たようだ」
阿武隈「えっ?あっ、ホントだ……うへっ!?」
協力とは名目ばかり。実際は本部に留まって一方的に上から命令するのみ。
体裁とばかりに艤装を付けてはいるが、どうせ使うこともない。
3人。彼女たちはそこにいた。
初霜「あ、あの、何かのコスプレですか?」
島風「初霜ちゃん、違うよぉ……あっ、お久し振りでーす、阿武隈さん」
阿武隈「あ、あの島風ちゃん?その……帽子は何?」
島風「私が聞きたいよ……もう最悪だよ。身体は重いし、お陰で走るのはおっそーいし」
島風「えっ?壊された船はない?」
阿武隈「うん、そうなんだけど。一応、偵察機が敵艦隊が漁船を囲んだところを見てるの」
島風「それで、沈めもしなかったっておかしいよね?」
阿武隈「うーん、そうだね。まぁ、アタシ的には被害さえ出てなければOKなんですけどね!!」
「ピー!ピー!ピー!ピー!ピー!ピー!」
阿武隈「あーもうなに!?うるさいんですけど!!!」
明石「もーなんなのよー!?故障したの?やっぱり失敗?」
阿武隈「あ、明石さん!?何ですかそれ?」
明石「『重海流』測定装置なんだけど、さっきから変な音出し始めて……失敗したかなぁ」
若葉「『重海流』……?ふっ、所詮は深海棲艦に怯えた人間が、海水が重いだのと錯覚して言っているだけのものだろう?まともに相手するべきではないぞ」
初霜「ちょ、ちょっと、若葉さん!島風ちゃんの前でそんな……」
若葉「あぁ、すまぬ、これを提唱していたのはお前の艦隊の艦娘だったな」
島風「……ふん……あれ?」
女性「…………」ニヤッ
島風「変な人……肌白いし」
連装砲ちゃん「気を付けたまえ。奴らがちかくにいるぞ」ボソッ
島風「えっ……?」
イ級「…………」プカァ
島風「イ級!?」
阿武隈「えっ!?どうして!!哨戒に出てる艦隊は!?軍の哨戒艇は!?」
若葉「くっ……初霜、行くぞ!!」バシャン!
初霜「はい!!」バシャン!
~ 軍の哨戒艇 ~
海兵「ダメです!機関完全に停止しています!!」
海兵「船も全く動いていません!まるで海水が凍っているかのように重いです!!」
艦長「な、なんなんだ……これは!?」
海兵「深海棲艦出現!!接近!!」
イ級「ガアアアアア!!」ズドン!
海兵「うわぁ!うわぁぁぁぁぁあああああああああ!!!」
艦長「くそっ、化物め……」
ロ級「ガァァァァァァ!」
ハ級「ガァァァァァァ!」
ホ級「ガァァァァァァ!」
チ級「ガァァァァァァ!」
阿武隈「なんでこんなに……?」ズドン!
若葉「くっ……」ドォォォン!
初霜「若葉さん!?大丈夫ですか!?」
若葉「痛いぞ……だが、悪くない」
阿武隈「あーもう!敵多すぎなんですけどぉおおおお!!!」
島風「あぁ……すごく苦戦してる」
連装砲ちゃん「どうした?君は行かないのかね?」
島風「……私は」
阿武隈「あっ、一隻抜けたっ!!!」
初霜「――――ッ!!島風さん!逃げてください!!」
チ級「ガァァァァァァァァァァ!!!」ザァァァァ
島風「こ、こっちに来る!?」
明石「あわわわわ!!こっちに来る!?逃げなくちゃ!!!」
連装砲ちゃん「まだ射程はあるな。だが、今ここに戦力がない以上仕方ない」
連装砲ちゃん「――――連装砲′s 、集合っ!」
ズガァン!
明石「わぁ!!こ、倉庫の扉が吹っ飛んだ!?」
連装砲ちゃん2号&3号「「キュイ!キュイ!」」パタパタ
チ級「グァ!?!?」
2号「キュイ!ギュイ!!!」
3号「キュイ!キュイキュイ!!」
ズドン!ズドン!ズドン!ズドン!!!
チ級「グッ……ガァァァァァァ!!」
阿武隈「がら空きなんですけどぉ!!!」
ズドン!
ドォォォオオン!!
初霜「や、やりました!!」
若葉「ふぅ……」
女性「――――チッ」クルッ
2号&3号「キュイ!」バシャバシャ
島風「な、なに?あの変なの……?」
連装砲ちゃん「仲間だ」
島風「あ、あなたの?」
連装砲ちゃん「君のさ」
島風「……?」
*
夕張「わぁっ!明石凄いじゃない!これ使えば、もーっと戦いが楽になるわよ!!」
明石「えへへー!私、珍しく頑張っちゃいました!!」
漣「つまり、漣たちはまんまと陽動に引っかかったと言う訳ですね。しょぼーん(´・ω・`)」
提督「ちなみに、逃げた残りの敵は出撃した第三艦隊の方々が倒しちゃったみたいですよぉ」
朝潮「でも、おかしくないですか?横須賀は一番警備が厚い場所です。どうして、近海にまで深海棲艦が侵入できたんですか?」
夕張「そ・れ・よ・り・も!!提督!!私たちの発明『重海流』測定装置!上に持ちかけてくださいよぉ?」
提督「うんうん、私が上司の相手にされたらねぇ!」
明石「うわっダメだこの提督。頼りになりませんね……」
若葉「ふっ、何が重海流だ。ただの人間如きの戯言を」
漣「おやおや?まだ『重海流なんてありえない!フォカヌポゥ』なんて言ってる原始人がいるんですかぁ?」
若葉「なんだと?」
漣「既にネット世界含め世間一般じゃ、深海棲艦が現れる前兆として常識ですぞwww」
朝潮「なぜか、海軍が認めていないのですけどね」ボソッ
夕張「私も1年以上前からずっと訴えてるんですけどねー」
若葉「馬鹿馬鹿しい。第一、何度も深海棲艦と戦ってきている私たちは1度もそんな現象を感じたことはない」
初霜「わ、若葉さん。喧嘩腰過ぎますよ」
提督「まぁまぁ。それにしても、第一艦隊第一水雷戦隊からまさか協力してもらえるとはねぇ」
阿武隈「まぁ、アタシたちも随分と暇をしていたようなものなので」
第一艦隊、第一水雷戦隊。言わずと知れたエリートたちの集まる最強の一角。
主な任務は主力艦隊の護衛と言う、最も重要かつ栄誉のある任務。
しかし、その実態は、大して出番のない主力艦隊のお守りと言った出番の少ない置物特殊部隊。
一水戦の中でも不満が漏れていたところ、不満のはけ口にでもとあてがわれたのだろう。
若葉「私たちは一度も感じたことはない。そんなもの信じることはできない」
阿武隈「若葉ちゃんの言う通り、どこの艦隊の艦娘からもそんな報告はないんです」
初霜「ごめんなさい。簡単に信じろと言われてもそんな……」
島風「じゃあ、私が証明してあげる。重海流と深海棲艦の関係を」パサッ
阿武隈「えっ……?島風ちゃんそれ、何?」
島風「さっきの襲撃の時に近くに軍属でもない女の人がいた。おかしいよね?」
若葉「一般人だと?居るはずがない……ここは厳重警備のされた軍の施設だ」
島風「だからこそ、おかしいんだよ。何か関係があるはず」
島風「秋雲さんのところに行って、見た目と顔を絵にしてもらった。この人を探して」
提督「どこにもいないと思ったら、本部まで行っていたの?」
島風「うん、走ったらすぐだし」
阿武隈「さ、探してどうするの?」
島風「深海棲艦には人型をした個体もいる。服さえ着てしまえば一見人間に見えるかもしれない」
初霜「人間に化けて……何が目的なんですか?」
島風「……分からない。でも、鎮守府に潜入されてるならきっと良くないことだよ」
阿武隈「……もし、本当なら島風ちゃんの言う通りかもしれない・若葉ちゃん、初霜ちゃん。この絵に似ている人を探して」
若葉・初霜「……はい」コクリ
阿武隈「隣の一般兵の人たちにも、周辺にこの人に似た人がいないか捜索を依頼します」
夕張「へぇ~……やっぱり第一水雷戦隊ともなれば、動かせるものは動かせるのねぇ」
島風「……私は1人で勝手に探す。明石さん、これ借りてくね?じゃあ、行ってくる!!」
阿武隈「あっ!島風ちゃん!待って!!!」
明石「あっ!エラー猫1号が!!まだ調整中なのに」
漣「うひゃー、足速いなぁ」
阿武隈「んもー!!目撃したの島風ちゃんなんだから、もっといろいろ聞きたかったのにぃい!!」
朝潮「珍しいですね」
漣「ん?朝潮さんどうしたんです?」
朝潮「いえ、ようやく『第一戦速』くらいにはなったみたいです」
夕張「第一戦速?」
朝潮「私が勝手に呼んでいる島風さんのやる気度です。もしかしたらエンジンがかかってきたのかもしれません」
提督「……島風は元々、一水戦に配属されるはずの新型だったらしいねぇ」
提督「それが色々と問題があってこんなところに来たんだけどさ」
阿武隈「えっ?初耳なんですけど」
漣「何それ?kwsk」
提督「本人から聞いてねー。まぁ、かくいう私もあんなやる気を見せる島風は初めて見たんだけどねぇ」
漣「ふぅーん……そんなことより」
漣「あの頭の奴、何?」
提督「さぁ……?」
朝潮「さぁ……?」
明石&夕張「……ゴクリ」
阿武隈「明石さん夕張さん。弄ってみたいって顔に出てますよ?」
*
連装砲ちゃん「それでどこに向かうんだい?」
島風「海岸線を走っていく」
連装砲ちゃん「君も指示を受けて行動したほうが効率的なんじゃないか?」
島風「私は誰かより遅いのが嫌いなの。誰かの速さに合わせるのも嫌。誰かに舵を取られるのはもっといや」
島風「それに、速さじゃ誰にも負けたくない」
連装砲ちゃん「ふーむ。なるほど、自分の足しか信用できない訳か。君は組織にはてんで向いていないようだ」
島風「そうだね。他人の足なんて信用できない。だって、遅いもん」
島風(でも、もう少しで拭いされるかもしれない)
島風(あの日からずっと脳にこべり着いた、あの色も、あの臭いも)
島風「海岸線にはグローバルフリート以来、大きなフェンスが建てられてるの」
島風「触れれば電流。壊せば警報が鳴って近くの駐屯兵が出動するように」
連装砲ちゃん「なるほど。彼らが上陸して町を襲わないように、という訳だね?」
島風「そう……あれ?」プルルルプルルル
朝潮『あっ、島風さん?今どこにいるんですか?』
島風「F区画9-78って書いてある」
朝潮『ちょうどよかったです。そっちの方角に女が1人歩いていったと目撃者がいます』
島風「……ねぇ、朝潮ちゃん。敵の目的は何だと思う?」
島風「確かにこの基地は手薄だよ。基地と呼べるほどの規模でもないし。でも、すぐ近くに町もあるし、警備が甘い訳でもない。哨戒艇だって定期的に出てる。どうしてこんなんところを襲ってきたんだろう?」
朝潮『それを調べるために皆さん頑張っているんです。とにかく、注意してください。もしかしたら、そちら側にまだいるかもしれませんので』
島風「はーい……」
連装砲ちゃん「彼女とはコンビなのかね?」
島風「知らなーい。朝潮ちゃんは私の事嫌いみたいだし、私も正直苦手かな?」
島風「あの子、真面目過ぎて、あんまり笑ったところも見たことないから信用できない」
連装砲ちゃん「ふーむ……」
*
偵察兵「……ん?」
女性「ウウウ……」ガクリ
偵察兵「どうしてこんなところに女性が……大丈夫ですか?」
女性「エ、エエ、大丈夫デス……フッ!」グッ
偵察兵「なっ―――ぐぁ」メキッ
女性「フッ、人間ハ脆イナ」
偵察兵「」
海兵「」
海兵「」
海兵「」
通信兵「」
隊長「」
女?「コレデココノ見張ハスベテ仕留メタ」
女?「今日コソ我ラノ狼煙ヲ上ゲルトキ……」
女?「……ン?」
少年「ごぼごぼ」
バシャーン!
少年「よっしゃー!!お宝ゲットー!!」
少女「こらー!またフェンスの穴抜けて砂浜に遊びに来てー!!」
少年「げっ、姉ちゃん……そんなことよりほら!めちゃくちゃ綺麗な貝殻!!」
少女「あっ、ホントだ綺麗……じゃなくて!母さんに言いつけるわよ!!」
少年「けっ!捕まるかよ!おりゃ!!」バシャ!
少女「ちょっ、水かけるのやめなさい!海から離れて!!危険なのよ!!」
少年「へっへー!大丈夫だって!見張の人は今日は回ってこないし!」
少女「もー!!見つかったら怒られるのよ、私も!!」
女?「……フッ」ニヤァ
少年「あっ、あれ?」グググ
少女「な、なに……?」
少年「あ、足が動かねえ……」
少女「嘘……ッ、これが『重海流現象』?」
島風「エラー猫1号って……なんで猫なんだろう?」
連装砲ちゃん「さぁ、そこは明石のセンスを疑ってくれ」
エラー猫1号「ピー!ピー!ピー!ピー!ピー!ピー!」
島風「うわっ、うるさい!!」
連装砲ちゃん「どうやら近くで重海流が発生したようだ。しかもこの音、近いぞ」
女?「我々ガ前々カラ準備シテイタ、陸上ヘノ通路。マサカ見ツカッテイタトハナ」
女?「シカシ、見ツケタノガ貴様ノヨウナガキで助カッタゾ」
少年「ぐっ……がぁ……」ミシミシミシ
少女「なんで……海に足を入れた途端、身体が……」
女?「フフフ……死ヌガイイ、愚カナ人間ヨ……」ググググ
少年「あっ…ぐっ…姉……ちゃ……ん」
少女「やめて!お願いします!弟を」
女?「愚カ愚カ、愚カダナ人間。籠ノ中ニ隠レテイレバヨカッタモノヲ」
島風「あっ、あれは……やめてっ!!」
連装砲ちゃん「待て!その姿で海に入れば!!」
女?「フッ……」
島風「なっ……」
島風(なにこれ……?足が動かない……海水がまとわりついて)
女?「馬鹿ナ艦娘ダ……フン!」グググ
少年「うがっ……たす……けて……」
少女「嫌っ!嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!!」
連装砲ちゃん「いかん!2号っ!」
2号「キュイ!キュイ!」バシャバシャ!
2号「ギュイ!!!!」ズドン!
女?「くっ……」ブン!
少年「うっ……」
3号「キュイ!キュイ!」ズルズルズル
島風「わっ……この連装砲、凄い力だね」
連装砲ちゃん「艦娘に等しい力だ」
少年「げほっげほっ!」
少女「しっかり!しっかりして!!」
島風「あなたたちは早く逃げて!!」
女?「余計ナ真似ヲ!!」
ロ級「ゴガァァァァァ!!」
へ級「グォォォォォォオ!!」
3号「ギュイ!ギュイ!」ドンドン!
2号「キュィィィィィィイイイ!」ズドン!ズドン!
リ級「グガァァァァ!!」ザバァ!
島風「うわぁぁ!!」バキィ!
島風「うぅ……」
女?「フンッ!惨メダナ……ハッ!!」ブンッ!
島風「ぐっ!!」バキィ!
島風「げほっ……!思いっ切り蹴られた……」
連装砲ちゃん「近くに仲間がいたのか」
島風「砂浜に上がっても……流石に勝てないよ」
女?「フッ……艦娘ノ成リ損ナイカ」
女?「モウ一度、動ケヌ苦痛ヲ味ワエ……ハッ!」
島風「うわぁっ!」バシャーン!
島風「また……海水が……」グググ
少女「しっかり!ちゃんと歩いて!!」
少年「ぜぇ……ぜぇ……これでも歩いてるんだよ」
女?「町ノ人間タチニ知ラレルと厄介ダ。ココデ消スカ」スッ
ザバァァァァァ!
深海艤装「コォォォォォォオォ」ザバァァァ
女?「マァ、ドウセ今カラ始メヨウト思ッテイタコトダ。ついでに町マデ壊シテヤロウ」ピキピキ
ガシン!!
装甲空母姫「我々ガ真ノ地球ニ選バレシ、上位生命体デアルコトヲ証明スルタメニ」
装甲空母姫「散レ。劣等種。地球最大ノ失敗作ヨ」
少年「……姉ちゃん。俺を置いて逃げて」
少女「馬鹿言わないの!見捨てられる訳ないでしょ!!」
少年「でも、このままだと姉ちゃんも……」
島風(ま、間に合わない……)
―――私はいいんです。この子を……この子を助けてあげてください。
―――おかぁ……さん。
島風(また、救えないの……?私は)
リ級「ガァァァァァァ」ガシャン!
島風「うわあああああ!!」バッ
??「はっ!!」ズドン!ズドン!
リ級「―――ッ!!ガァァァァァァ!!」ガキン!ガキン!
??「たぁぁぁぁああ!!」ドゴォ
リ級「ガッ……!」
2号&3号「キュイ!キュイ!」ズドン!ズドン!ズドン!ズドン!
??「ふっ!!はぁっ!!」ズドン!ズドン!
ロ級「ガッ――――」ドガァン!!
2号&3号「キュイ!!」ハイタッチ
??「ふぅ……ほら、早く立ってください」グッ
島風「う、うん……」ザバァ
朝潮「全く、何をしているんですか!!」
島風「何って……」
朝潮「エンジン、かかったんじゃないんですか?だったら、抜錨して戦ってください!!」
朝潮「彼らと共にッ!!」バシッ
連装砲ちゃん「痛い……」
島風「な、なんで、この連装砲のこと知ってるの……?」
へ級「ガァァァァァァ!」
連装砲ちゃん「2号ッ!SHOOT!!!」
2号「キュイ!」ズドン!
へ級「グァァ」
装甲空母姫「クッ……次カラ次二邪魔ヲ……行ケ!!!」
イ級「ガァァァァァァ」ザバァ
ロ級「ガァァァァァァ」ザバァ
ハ級「ガァァァァァァ」ザバァ
二級「グォォォォォォオ」ザバァ
ホ級「ガァァァァァァ!!」ザバァ
リ級「ゴァァァァ!!」ガシャン
朝潮「増えた……いいわ。突撃する!!」
島風「……あぁぁぁ!!もう!!!」
島風「ねえ!連装砲!!」
連装砲ちゃん「呼び捨ては失礼だね?」
島風「じゃあ、連装砲ちゃん!私はどうすればいいの!?」
連装砲ちゃん「抜錨したまえ……」
島風「抜錨……?」
連装砲ちゃん「誰かに舵を取られるのは嫌なんだろう?君自身で乗りこなすんだ……」
朝潮「島風さんっ!ここは私がなんとか時間を稼ぎます!!行ってください!!」
島風「―――――ッ!」コクリ
朝潮「それでいいんです……」
*
~ 出撃ドック ~
島風(ここに来るのは初めてだなぁ……)
連装砲ちゃん「レバーの安全装置を解除。そのまま、レーンに飛び込め」ピョン
島風「やっと降りた。安全装置……?これかな?」カチッ
ブォン……
島風(レーンが光った。何この無駄な技術)
連装砲ちゃん「―――君は過去、大切なものを失った」
――――強く生きなさい。
――――さん、やだ……おかぁ……さん。
連装砲ちゃん「だが、今なら……救えるっ」
――――姉ちゃん。俺を置いて逃げて。
――――馬鹿言わないの!見捨てられる訳ないでしょ!!
――――でも、このままだと姉ちゃんも……。
連装砲ちゃん「私と仲間たちがいれば、この『重海流』の中でも、誰よりも早く動けるっ!!」
連装砲ちゃん「それが……艦娘《島風》だ!」
島風「だったら……今、この場から走り出して、あの子たちを、町のみんなも、救えるのなら!!!!」
島風「……もう、考えるのやめた!!」キリッ
島風「―――駆逐艦《島風》、出撃しまぁぁぁす!!!」ダッ
ガコン、ザァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!
2号「キュイ!」
3号「キュイ!」
五連装酸素魚雷発射管「Hey」
新型高温高圧缶「Hello」
島風「うわぁっ!」ガシン!ガシン!ガシン!
ゲート「開くで」ウーウーウーウー
カタカタカタカタ......カタンッ!
『抜錨 駆逐艦《島風》』
連装砲ちゃん「Type-SPEED!!!!!」デンデンデンデーテレーテレレ!
*
朝潮「――――くっ」ガクッ
装甲空母姫「フンッ、駆逐艦風情ガ、手コズラセオッテ……ヤレ!!」
リ級「ガァァァァァァ!!」ガシャン!
??「オウッ!!」
??「キュイ!」ズドン!
リ級「ガァ―――」ドガァァン!!
装甲空母姫「何ッッ!!何者ダッ!!」
朝潮「……あっ!」
島風「悪いけど、私も知ーらない!今、初乗り中だからね!!」
島風「ねえねえ、あなたたち!!」キィィィィィィン
島風「ひとっ走り、付き合ってよ?」ドン!!
シュン――――ッ!!
装甲空母姫「ナッ!!!」
二級「ガッ」ドガァァン
ホ級「グッ」ドガァァン
島風「にひひっ、あなたたちって遅いのね♪」
装甲空母姫「ハ、速イ……何ヲシタ!?!?」
島風「何って、ただのパンチだよ?見えなかったの?おっそーい」クスクス
朝潮「つ、強い」ポケー
装甲空母姫「クッ……私ガ相手ダ!!」
島風「駆けっこですか?負けませんよぉ!?」グッ
装甲空母姫「フッ!」グワァ
島風「ふふーん」ヒョイ
深海艤装「……」グッ
島風「あっ、それ動くんだ」グッ
深海艤装「―――ッ!!」ブンッ
島風「―――ッ!」ガキン!ザァァ
装甲空母姫「受ケ止メタダトッ!?」
島風「おっもーい……痛いってばぁ。もう!」フリフリ
連装砲ちゃん「スロットにある装備に意識を連結させて動かすんだ。君の力も切り替わる」ピョンピョン
島風「ふふっ、いいね。走りに幅ができるよ。1号!2号!3号!」
連装砲ちゃん「装備コウカーン!!連装砲フレア!!」ピョン!!
2号&3号「キュイキュイ!」ザァァァァ!!
ズドン!ズドン!
連装砲ちゃん「3基の連装砲による集中砲火だ。逃げ場なんて与えない」ズドン!ズドン!ズドン
装甲空母姫「クッ……」ドガン!ドガン!
島風「ん?」
チ級「ゴァァァァ!!!」ザァァァァ
ト級「キシャァァァァ!!!」ザァァァァ
島風「ふーん……えいっ」ニヤリ
連装砲ちゃん「装備コウカーン!酸素ギョラーイ!!」ガシャン!!
島風「五連装酸素魚雷、行っちゃってー!!」バシュン!
ズガァァァァァァァァァァァァァァアアアアアンン
島風「にひひっ、沈んじゃうのはっやーい。あれ?」
朝潮「……」b
島風「……ふふっ」b
装甲空母姫「クソォォォォォォ!!!」ズドォン!ズドォン!!
島風「私には、誰も追いつけないよ!!」
連装砲ちゃん「装備コウカーン!ハイスピード・タービン!!」
島風「ほらほらー、鬼さんこっちー!」スイスイ
島風「速きこと島風の如し、ってね……ふっ」キィィィィィィン、ドンッ!!!
島風「やぁあっ!!!」バキィ!
装甲空母姫「グァァァァアアアアアア!!!」ドガァァン!バキィン!ドォォン!
連装砲ちゃん「さぁ、全ての艤装をリンクさせてフィニッシュだ!!」
島風「なかなか難しいこと言ってくれるね。でも……」
島風「島風からは逃げられないって!!」ガシャン
装甲空母姫「グゥゥ……」プスプス
連装砲ちゃん「オール連装砲アターック!!」ズドン!!!
2号「ギュイ!」ズドン!!!
3号「ギュイ!!」ズドン!!!
連装砲ちゃん「ヒッサーツ!!フルスロットォール!!」
61cm五連装(酸素)魚雷
╲ シャッ
61cm五連装(酸素)魚雷
╲ シャッ
12.7cm連装砲D型
シャッ
連装砲ちゃん「SPEED!!!!!!」
島風「いっけぇぇぇぇェえええええええええええええ!!!」
装甲空母姫「グッ……ガァァァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
ドッガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアンン!!
コア「クソッ……クソッ」ザザーン、ザザーン、スゥゥゥ
島風「ふぅ」
連装砲ちゃん「NICE-VOYAGE」
島風「朝潮ちゃん。あの子たちは?」
朝潮「無事、安全な場所まで逃げました。すぐに救急班が向かうそうです」
島風「そっか……救えた」
連装砲ちゃん「あぁ、君の力だ」
*
~ 入渠ドック ~
島風「へぇ、朝潮ちゃんは前々からこの子の事を知ってたんだぁ。道理で冷たいわけだよ」
朝潮「あなたの力は第17予備隊にも秘密です」
連装砲ちゃん「フェンスに施された細工も全て明らかになったし、まずは初陣を飾ったね」
島風「……でも、倒しきれなかった。まだ私が慣れてないから」
島風「きっと、また来る。そのときは――――――」
もう一度、護ってみせる。
*
コア「ハァハァ……アノ艦娘メ……クソォ」
??「フフッ、新シイ身体ガ欲シインジャナイノ?フフフ」フリフリ
戦艦棲姫「装甲空母姫……フフフ」スッ
ナノマテリアル「……」スゥゥゥ
コア「……オォ」
戦艦棲姫「フフフ……」ニヤリ
##############################
連装砲ちゃん「次回!艦娘島風 ドライブは!!」
??「死ねない……まだ死ねない……こいつを野放しにしたままでは」
【 夢ッ!! 】
戦艦棲姫「ネェ、オ友達ニ会イニイクノ。車、貸シテクレナイ?」
空母棲姫「アナタハ本当ニ、自由デ、無警戒デ、目立チタガリ屋ネ……」
飛行場姫「アァ、戦艦棲姫サマ。今日モナンテオ美シイ……」
【 敵幹部ッッッ!!! 】
連装砲ちゃん「その時、朝潮を救ったのが《天津風》。君のプロトタイプだ」
連装砲ちゃん「そして、敵は彼女を《艦娘》と名付けた。深海棲艦にとって、それは宿敵の異名となったのだ」
島風「へぇ……私より前に」
連装砲ちゃん「残念ながら彼女は敵を撃退したものの、命を落とした……」
【 島風のプロトタイプッッッ!!! 】
島風「――――ッ!!貴女は!?!?」
デストロイヤー「私は魔進デストロイヤー。深海棲艦の番人、同時に、死神よ……」
01号「ギュイ"イ"イ"イ"!!」
02号「ギュイ"イ"イ"イ"!!」
03号「ギュイ"イ"イ"イ"!!」
連装砲ちゃん「この深海棲艦っ、天津風を研究して作られたのかッ!!」
【 謎の敵、魔進デストロイヤーッッッ!!! 】
??「追跡っ!!」
??「撲滅っ!!」
??「いずれも~~~~戦艦級っ!!」
清霜「くちくせんか~ん!!《清霜》ッッ!!」
島風「えっ?だれ?」
【 誰ッッ!! 】
島風「えっ……?あの、誰ですか?」
??「振り切るぜ……ッ!!変……身ッッ!!」
【 誰ッッッ!?!? 】
島風「今度こそ、初陣を飾れたね!連装砲ちゃん!!」
連装砲ちゃん「ありがとう、島風。改めて君に依頼したい」
連装砲ちゃん「深海棲艦を全て、撲滅してほしい。上位種は全てで43体」
ズドォォォォォォォォオオオオン!!
連装砲ちゃん「―――いや、これで残り、42体だ」
島風「うん!」
START YOUR ENGINE!!!
#2 次回はどうしたって?俺に質問するなぁぁぁああ!!
以上です。続編を出す気は一切ないです。
何かが書きたかった、なんてことはない。
とにかく、書き終えたこと自体がなんとなく奇跡!
ということで、特に山も谷もない。設定グダグダでお送りしました。
友人に勧められて、ウィザードで切ってしまっていた仮面ライダーシリーズを
最近見直し始めて、その中でもドライブがとても好きになったので、
ちょっと思い付きで書いちゃいました。
歴代だと、555とかWとかも好きです。結構、仮面ライダーは好きです。
次は鎧武でも見直そうかな?と思ってます。
よくSSのまとめサイトで仮面ライダーと艦これのクロスオーバー作品を見かけるので、自分も少しだけやってみたいと言う気はありました(笑)
とりあえず、お目を通していただきありがとうございました!!
また、何かの作品でお会いしましょう。
ところで、オリョクルでボスマスばかりに行ってろ号が捗らないなう、です。