艦隊これくしょん ~いつかまた、この場所で~   作:哀餓え男

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朝潮編成 5

 「まさかあの少佐が婚約とはね~。しかもあのピンク髪と。」

 

 「由良だ、いい加減名前を憶えろ神風。」

 

 心配しなくても覚えてるわよ、ちょっとド忘れしただけ。

 それにしてもビックリしたわ、甘味を確保しとこうとパーティ会場に行ったら婚約発表会してるんだもの。

 少佐が鼻にティッシュ詰めて気絶してるのを見た時は何してるかわかんなかったけど。

 

 「指輪くらい買わさないとな、給料半年分くらいでいいか?」

 

 高いでしょ、少佐って毎月かなりの額貰ってるはずよ?

 それの半年分って……。

 

 「三か月分が相場じゃないの?貯め込んでそうだから半年分でも平気そうではあるけど。」

 

 「私なら一年分は突っ込むぞ。」

 

 それは先生だからでしょ? 

 そんな高価な指輪貰ったら、私ならドン引きしちゃうわよ。

 

 って言うか誰にあげる気?

 まさか朝潮じゃないわよね?

 せめてもう三年待とう?犯罪だから、マジで。

 

 「それよりも、さっきから何書いてるの?手紙?」

 

 「ああ、密書と言えばいいか?」

 

 今時密書って……時代劇の見過ぎじゃない?

 電話かメールでいいじゃない、先生って字下手なんだから。

 

 「年末の作戦についての事を書いた手紙だ、万が一を考えて手紙にした。」

 

 相変わらず上層部を信用してないのね、気持ちはわからなくはないけど……。

 いくら無能な大本営と言っても作戦の邪魔をするとは思えないけどなぁ、知ってる範囲だとかなり大規模な作戦みたいだし。

 

 「よし、これでいい。やはり私は字が下手だな……。」

 

 「代筆してあげようか?私の方がマシだと思うわよ?」

 

 実際私の方が綺麗だし、これでも書道初段よ私。

 

 「いや、お前にもまだ言えない内容だ。駆逐隊を使って確実に届けさせる。」

 

 ふぅん、私にも言えないって事はかなり重要な内容ね。

 編成に関する事……じゃないわね、それならそこまでする必要なんてないし。

 見たところ手紙は四通、各鎮守府に一通づつか……。

 

 「呉には朝潮たちに行ってもらうか、再来週あたりなら時期的にもちょうどいい。」

 

 何の時期よ、11月中旬に何かあったっけ?

 あ、手紙を金庫にしまった、そこまで急ぎの内容でもないのかな。

 それとも、すでに決まっている事(・・・・・・・・・・)を伝えるだけの手紙なのかしら。

 

 『駆逐艦朝潮です!入ってもよろしいでしょうか!』

 

 勝手に入りなさいよ、貴女秘書艦でしょ?

 毎回律儀に許可なんか待っちゃって。

 

 「構わないよ、入りなさい。」

 

 「失礼します!第八駆逐隊、哨戒任務から帰投しました!」

 

 真面目すぎるわ!

 真面目過ぎて堅苦しいわよ、毎回それでよく疲れないわね!

 

 「ご苦労だった、旗艦になって初めての出撃だったがどうだった?何か問題はあったか?」

 

 旗艦?この子八駆の旗艦になったの?

 さすがに早すぎると思うんだけど。

 

 「いえ、特に問題はありませんでした。帰投後にダメ出しはされましたが……。」

 

 まあそれくらいはねぇ……。

 大潮達が一緒なら、よっぽど変な指示を出さない限りどうとでもなるでしょうけど。

 

 「秘書艦に八駆の旗艦と、慣れるまでは大変だろうが頑張ってくれ。頼りにしている。」

 

 「司令官……。はい!お任せください!」

 

 うわぁ、私は絶対無理だわ。

 どっちか一つでも嫌、どっちも面倒くさいもん、戦ってるだけの方が楽だし。

 ってか見つめ合うな、この二人歳の差を自覚してるのかしら。

 倍どころか三倍近く離れてるのよ?

 トリプルスコアつきかけてるのよ?

 

 「ねえ、いつまで見つめ合ってんの?」

 

 「……。」

 

 うわ出た、『居たんですか神風さん』的な顔して見るんじゃないわよ、泣かされたいの?

 

 「あ……、お茶でも淹れましょうか?ついでに神風さんも。」

 

 私はついでかい!

 いい度胸だ、泣かせてやるから表に出なさい。

 

 「じゃあお願いしようか、時間もちょうどいいから休憩にしよう。」

 

 「あ、お茶請けが切れてる……どうしよ……。」

 

 「ん?もう切れたか。神風、部屋に戻って茶菓子を何か取って来てくれないか?」

 

 なんで私が……それに部屋にあるお菓子って私のよ?

 それを茶請けに提供しろっての?

 

 「やだ、なんで私のお菓子を提供しなきゃいけないのよ。」

 

 せっかく昨日のパーティで当分困らないくらい確保したんだ、おいそれとあげてなるものか。

 

 「執務室の茶菓子を食ったのはお前だろうが。」

 

 ええそうよ、だから何?

 あんな食べてくれって言ってるような場所に置いとくのが悪いのよ、執務室に居たってお菓子食べて寝転がってるくらいしかやる事ないんだからしょうがないじゃない。

 

 「どうしましょう、部屋に戻って取ってきましょうか。」

 

 そうしなさいそうしなさい、それで万事解決!

 

 「それじゃ朝潮が損をしてしまうじゃないか。」

 

 「わ、私は別に……司令官とお茶を飲めるだけで幸せなので……。」

 

 しょうも無い幸せいっぱいねぇ、毎日飲んでるでしょうが。

 そう言えば、前に先生が『例え小さな幸せでも、それを感じてる時が一番の幸せだ』とかクサい事言ってたわね。

 私を初めて実家に連れて帰った時だったっけ……。

 

 「仕方ない、来客用に取っておいた物だが……。」

 

 ん?金庫なんか開けてどうする気かしら、そんな所に茶菓子を隠してるの?

 うお!おもむろに取り出したのは間宮羊羹じゃない!

 しかも1本1キログラムあるデカイ方!

 

 「大きい……こんなに大きいの初めて見ました。」

 

 そりゃそうでしょう、私だって見るのは初めてよ。

 金じゃ買えないと言われるほど品薄な『給糧艦 間宮』お手製の本物、しかもそれのデッカイ版!

 それ1本と交換で、4年の兵役中の甘味は余裕で確保出来ると言われるほどの超貴重品じゃない!

 それが三時のオヤツで食べれるなんてなんたる僥倖!

 執務室に入り浸っててよかった♪

 

 「そんな物欲しそうな顔してもお前にはやらんぞ、茶菓子を散々食い荒らしただろうが。」

 

 「なんでよ!いいじゃない茶菓子の一つや二つ!」

 

 「一つ二つじゃなくて全部だろうが!毎日毎日食っちゃ寝しおって、少しは朝潮を見習え!このバカ娘が!」

 

 「まあまあ、あの……二人とも落ち着いて……。」

 

 なによ朝潮朝潮って、私だって毎日暇を潰すのが大変……じゃないや。

 朝潮が出撃してる間、先生が寂しがっちゃいけないと思って居てあげてるのに!

 

 そうだ、逆に思いっきり甘えてみよう。

 この人はなんだかんだ言って私に甘いからね、押してダメなら押しまくれよ!

 

 「ねぇ~お父さんお願ぁい♪神風も間宮羊羹食べたいのぉ。」

 

 どうだ!

 渾身の猫なで声よ!あげたくなったでしょ?私に羊羹を食べさせたくなったでしょ?

 いいのよ?いっぱい食べさせても!

 

 「うわぁ……お前大丈夫か?」

 

 チクショウ!

 このクソ親父ドン引きしやがった!

 なんで?どこが悪かったの?

 目を潤ませて上目遣いまでしてやったのに返ってきたのは痛い子を見るような同情の眼差し。

 同情するなら羊羹ちょうだいよ!

 

 「司令官、緑茶でいいですか?」

 

 こっちは何事もなかったかの様にスルー!

 無反応はやめてよ、放置プレーを楽しむような特殊な性癖は私にはないのよ!

 

 「ああ、私は羊羹を切り分けておこう。」

 

 「わ、私が切ろうか?お父さんは座ってゆっくりしてなさいよ。」

 

 そんな訝しむような目で私を見ないで。

 大丈夫よ、ちゃんと三等分するから、きっちり三分の一づつ分けるから!

 あれ?でも割り切れないか……。

 わかった、余りの1グラムくらいは先生にあげるわ、私の寛大さに感謝しなさい。

 

 「お前に切らせたら全部食いかねんからダメだ。」 

 

 全部食べないの!?

 ケチ臭くなったわね先生も、こういう物は食べれる時に食べておかないと後悔するのよ?

 それとも最近、血糖値気にしてるから少しづつ日を分けて食べようって事かしら。

 大丈夫、それなら私が先生の分まで食べてあげるから。

 

 「朝潮、皿を取ってくれないか。そう、そこの棚だ。二枚でいいぞ。」

 

 あれあれ~?一枚足りないぞ~?

 私の分かな?私の分を数え忘れたのかな?

 そっかぁ先生も呆けてきてるのね……。

 でも安心して、呆けても朝潮が介護してくれるはずだから、きっと下の世話も喜んでしてくれるわよ。

 

 「お父さん?私の分を忘れてるわよ?」

 

 忘れてるみたいだから優しく教えてあげるわね。

 よかったわね、私みたいな出来た子が娘で。

 

 「だからお前の分はない。」

 

 あ、キッパリ言い切った。

 これだけ真摯にお願いしてるのにそんな言い方なくない?

 ないわよね?

 

 「なんでよ!可愛い娘がこれだけお願いしてもダメなの!?意地悪しないで私にもちょうだいよぉぉ!」

 

 「何が意地悪だバカモン!食い過ぎだお前は!豚になりたいのか!」

 

 「それでもいいからぁぁぁ!豚になってもいいから私にも羊羹食べさせてぇぇぇぇ!」

 

 こうなったらヤケよ!縋り付いて泣き落とししてやる!

 プライド?

 プライド捨ててあの羊羹が食べれるならダース単位で捨ててやるわよ!

 

 「うわぁ……。」

 

 うわぁって何よ朝潮うわぁって、まあ滑稽に見えるでしょうね、先生の腕にしがみついてガン泣きしてるんだから。

 でも問題ないわ、だって私は見た目だけなら少女なの、だからオヤツをねだってダダこねても別に不自然じゃないのよ!

 

 「わかった!わかったから袖を引っ張るな!」

 

 「ホント……?」

 

 よし!いい感じよ私、小首を傾げて上目遣いよ!自分の可愛さを最大限生かしなさい!

 先生は子供の泣き落とし弱いんだから、見た目が子供ない事を限界まで利用しなきゃ!

 

 「ああ、お前にもやるからソファーに座って待ってろ……。」

 

 やったぁー!

 完全勝利よ!頭の中でファンファーレが鳴り響いてるわ!

 辛い戦いだった、失った物も多かったけど得た物はそれ以上に大きいわ!

 

 「はい、神風さん。熱いんで気をつけてくださいね。」

 

 ふむ、まずは緑茶からか。

 私的にはお茶なんていらないからさっさと羊羹が欲しいんだけど……。

 あ、来た来た♪

 

 「ほら、ありがたく食うんだぞ。朝潮は何処に座る?神風の隣でいいか?」

 

 私の前に羊羹が乗ったお皿を置きながら、先生が対面に座った。

 ああ……艶めかしく黒光りした塊が私の目の前に……

 見てるだけで頬が緩んでくるわぁ♪

 

 「よ、よろしければ司令官の隣で……。」

 

 もう、そんなモジモジしてないで早く座りなさいよ、貴女が座らなきゃいただきますができないでしょ?

 

 「構わんぞ、神風の隣だと羊羹が盗られてしまうかも知れないからな。」

 

 甘いわね先生、盗る気なら例え対面に座られたって関係ないわ。

 それより早くいただきますしましょう?

 もう待ちきれないんだけど。

 

 「じゃあいただくか。ほら、朝潮も遠慮しないで。」

 

 「は、はい、いただきます!」

 

 「いただきます!」

 

 くぅ~!これよこれ!

 最高級の小豆と砂糖をふんだんに使って、そこらの和菓子屋が裸足で逃げ出すほどの味に仕上げられた羊羹の味と言ったらもう……。

 筆舌に尽くしがたいわ、凄く甘いのに洋菓子のようなしつこさはなく、まるで体に染み渡っていくように感じるわね。

 きっと今、私の体は羊羹になっている……。

 

 「何度食べてもやっぱり美味しいですね♪でもよろしかったんですか?来客用と仰ってましたけど。」

 

 「私を訪ねてくるオッサン共に食べられるより、朝潮に食べてもらう方が羊羹もきっと幸せさ。私も、朝潮の嬉しそうに食べる姿を見られていい気分になれる。」

 

 「そ、そんな……あ、あんまり見ないでください……。恥ずかしいです……。」

 

 ケッ!

 そういう甘味は今いらないのよ!

 イチャつくのはいいけど私が居ない所でやってくれないかしら。

 

 「あ、司令官。ホッペに羊羹がついてます。」

 

 「ん?どこだ?」

 

 「取って差し上げますからジッとして居ていてください。」

 

 睦まじいわねぇ。

 指で拭い取ったその羊羹をどうするの?

 あ、舐めるんだ、エロい!

 大胆な事するようになったわねこの子、貴女の大胆な行動のせいで先生が照れちゃってるじゃない。

 

 でも何か変、お互いに好き合ってるのはわかるんだけど、先生の方に違和感がある……。

 別に一歩引いてるわけでもないんだけど……何て言ったらいいのかな、好きの種類が違う……でもないか。

 先生のあれは間違いなくLoveだし……私の気のせいなのかしら……。

 

 「神風さんどうかしました?食が進んでませんけど。」

 (〇〇ちゃんどうしたん?お箸が進んじょらんけど。)

 

 「え?べ、別に……なんでもないわ……。」

 

 なんで奥さんと朝潮のセリフが重なって聞こえるのよ……ぜんぜん似てないのに、それどころか私より年下なのに。

 先生の隣に座る朝潮があの時の奥さんみたいに見えてくる……。 

  

 「あ、すまない朝潮。茶をもう1杯貰えるか?」

 

 「はい、神風さんもおかわりどうですか?」

 (はいはい、〇〇ちゃんもおかわりどう?)

 

 「う、うん……貰う、ありがと……。」

 

 そっか、違和感の正体がわかったわ、先生が自然体すぎるんだ……まるで奥さんと接してるように朝潮と接してる、そんな先生の態度に引っ張られて、朝潮に奥さんの面影まで見ちゃったんだわ。

 

 笑い合いながら話す二人は熟年のカップルのような睦まじさと、付き合い始めの初々しさ、その相反する両方を感じさせてくる。

 遠いな……初めて先生の家に行った時みたいな疎外感を感じちゃう……。

 私が一番近いはずなのに。

 先生の事は好きだけど、あくまで父親としての好き。

 男性として意識した事なんてなかったのに、なんでこんなにモヤモヤするのかしら。

 これは嫉妬?

 先代の朝潮の時は嫉妬なんてしなかったのに、今の朝潮を見てると嫌な感情が抑えられない。

 

 お父さんを盗られちゃうと思うと、切なくて、悲しくて、でも笑ってるお父さんを見ると嬉しくて……。

 父親が再婚する時の娘ってこんな気分なのかな……。

 

 「どうした神風、気分でも悪いのか?」

 

 あの時もそう言って心配してくれたね、初めての環境にどう適応していいかわからずに沈んでいた私を。

 

 「お、お茶が美味しくなかったんでしょうか……?」

 

 そうそう、奥さんも的外れな事を言いながら、焦った感じでお父さんと私を交互に見てた。

 この子なら……お父さんを盗られてもいいかな……。

 

 「ねえ朝潮、今晩暇?」

 

 「え?ええ、仕事が終わったら特にやる事はないですけど……。」

 

 そろそろ親離れを考えなきゃいけないかな、私もいい歳だし。

 でもその前に、このダメ親父のお世話ができるように朝潮を教育しとかなきゃ。

 

 「仕事が終わったら部屋に来なさい。お料理……教えてあげるから……。」

 

 うっわ恥ずかし!

 でもお料理は絶対に教えとかないと、私が作らないとお父さんって同じ物しか食べなくなるからね。

 4年ぶりに帰って来た時はビックリしたわ、冷蔵庫の中漬物しか入ってなかったんだもん。

 きっとあの頃は漬物にハマってたのね。

 

 「い、いいんですか!?是非お願いします!」

 

 「どういう風の吹き回しだ?悪い物でも食ったか?」

 

 二人の熱に当てられちゃっただけよ、そうでもなきゃこんな事言わないもの。

 

 「と、言う事は今日の飯は朝潮の手作りか……期待してるぞ。」

 

 「はい!お任せくだ……さいと言い切れないのが辛いですが、精いっぱい頑張らせていただきます!」

 

 気合だけじゃ料理は作れないわよー。

 でもまあ、やる気があるのは良い事だわ、私も教え甲斐があるし。

 

 「じゃあ私は買い物して部屋で待ってるわね。」

 

 「ん?もういいのか?羊羹全部寄越せと言い出すかと思ってたんだが。」

 

 生憎とお腹も胸も一杯よ。

 それに……あんまり二人の邪魔をするのもなんかね……。

 

 「二人で食べて、私はお腹一杯だから。」

 

 これ以上ここに居たら胸焼けがしてきそうわ。

 さっさと退散、後は間違いを起こさない程度にごゆっくり~。

 

 「あ、神風さん。」

 

 「何?」

 

 なんだろう、今晩お料理を教えてもらうお礼でも言う気かしら。

 さすがにお礼を言うのはまだ早いわよ?

 

 「ご馳走様がまだですよ?」

 

 まったく、もう母親面する気?

 忘れたのは悪いとは思うけど、そう言われると逆に言いたくなくなるなぁ。

 

 「ハハハハ、まるでお母さんみたいだな。」

 

 「お母さん!?そんな……まだ早いですよ、それに神風さんだって年下がお母さんなんて……。」

 

 またイチャつきだした、ホントに逃げないと終いには『お母さん』って呼ばされそうだわ。

 

 「はいはい、……ご馳走様。」

 

 私はそう言って、執務室を後にした。

 

 お父さんと、『お母さん』の面影を持つ朝潮に見送られながら。

 




 E7の敵編成を見て、迷わず丙を選択した作者です。

 と言うか、今回新艦がまったくドロップしない……。

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