しかし、それは決して踏み入れてはいけない領域だった。
なんで短編がスラスラ書けるんでしょう。
『なぁ、グレン。〈鎮魂歌の子供達(レクイエム チルドレン)〉って知ってるか?』
『はぁ?何だよセリカ、藪から棒にそんな話するなんてよ。その質問に対する答えはNOだ。全く知らんな。それと疲れてるんだよ、寝させてくれ。』
俺は、アルザーノ帝国魔術学院の非常勤講師として入ってからは、いや帝国宮廷魔導師団を抜けてからは全くそのような情報なんて仕入れなかった。ただでさえ学院襲撃や魔術競技祭の事などなどで疲れているというのにね。
『《とにかく・話を・聞け》』
そう言うとセリカは魔術を使って俺を拘束した。解せぬ。
『何だよ。そんな大事な事なのか、その鎮魂歌の子供達ってのは。』
『そうだ。その鎮魂歌の子供達の特徴は、全員固有魔術を持っているのと、その1人1人が帝国宮廷魔導師団の執行官と同じくらいの力を持ってる事と、そしてその子達は【その固有魔術しか使えない】事。それと人数は12人。しかし、中に保護者として大人がその中に入っていて、13人だ。』
その話を聞いて絶句した。
なんだって?ただの子供達が宮廷魔導師団に所属している執行官と同じ?冗談じゃない。
あそこは言うなれば、化け物の集まりだ。
到底子供が勝てるような相手じゃない。
だが、それと同様って事は……
『どんな化け物なんだよ。その子供達はよ。』
『そう、言うなればその表現が正しい。しかもその子供達の歳は15、16歳ぐらいなものでな。もしかしたらこの学院に潜んでいるかもしれない。だからグレン、お前に言ったんだよ。』
『ふーん。でも、そんな奴がいたらどちらにしろバレるだろ。その特徴の一つ、固有魔術しか使えないなんてその例だろ。魔術の授業で普通の魔術が使えないのなら、すぐバレる。』
『だか、案外バレない物でな。まだ1人1人がどんな奴かは知らんが、どんな固有魔術を持っているか、彼らが仲間の中でなんて呼ばれているかはわかったぞ。』
そう言ってセリカは話し始めた。最後まで聞いた俺の感想は、その子供達が、執行官と同様?
ふざけるな。それ以上じゃねーか。と言うか、正直化け物じみている。
そいつらが天の智慧研究会の奴らじゃなくて本当に良かったと思える。
何故なら、その子供達はこの世界でさえも壊せる魔術を持ってる奴が中にいたから。他の奴でさえ俺とは、いや、宮廷魔導師団の執行官とも余裕で戦える魔術を持ってるからだ。
そいつらの固有魔術の特徴、コードネームは、こうだ。
全てを崩壊させ、魔術ですら、そいつに触れれば崩壊する。〈崩壊者(ブレイクダウン)〉
ありとあらゆる物を創造し、魔術ですら創造する事が出来る。〈創造者(クリエイター)〉
様々なものを召喚し、時には、異世界の物まで召喚する。〈召喚者(サモナー)〉
魔術を解析し、理解した上で、その魔術を自分自身で形を変えてまるで、魔銃から撃たれる、弾丸のようなものに変える。〈射撃者(ガンナー)〉
どんな魔術ですらそいつの前では無効。放とうとしても放てない。そして放ったしても目の前で消される。〈破砕者(ブレイカー)〉
どんな物でも使役し、自分の力とする。時には魔術ですらそいつに使役され、そいつの力となる。〈使役者(コーザー)〉
死した人を蘇らせたり、自分の影を使い、分身を作る事が出来る。〈死霊使い(ネクロマンサー)〉
そいつはどんな空間も行き来でき、その気になれば、平行世界や異世界に行く事が出来る。〈転送者(テレポーター)〉
そいつは時間を操り、過去や未来に行く事が出来る。そしてその時を止めることだってできる。〈時間の神(クロノス)〉
そいつは強力な結界を出し、あらとあらゆる攻撃も魔術も効かない。〈結界師(バリアー)〉
そいつはどんな人にもなりすまし、時には物にだってなる事が出来る。〈詐欺師(トリックスター)〉
ありとあらゆる傷を直し、死人を復活するまではいかないが、生きてさえいれば、呪いや致命傷も治せる。〈修道女(シスター)〉
どんな呪いも掛ける事が出来、様々な呪いを操る。それに加え、催眠に近いことも出来る。〈呪術師(ウィッチドクター)〉
と言ったのが、鎮魂歌の子供達のメンバーの全容。
世界を滅ぼせる魔術だらけだ。こいつらが敵にならないのを祈るばかりだ。
書いてみてわかった事は、こいつら強すぎね?
ちなみに破砕者のコードネームを持つ人の名前は、固有魔術の特徴からわかりますよね?
それと作者は、原作を持っていないので連載するかわかりません。