とおりゃんせっ!   作:白ノ瞑想

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どうも。このごろ異常に忙しい白瞑です。
お初の方は初めまして。そうじゃない方はこんばんわ。
コメディーをひたすら愛する白瞑です。
二度目ですね。はい。
今回はなれない妖怪モノに挑戦しようと思います。
皆様から熱い応援。優しいコメント。はたまた、また読んでくれると嬉しい限りです。
では、白瞑がお送りする妖怪モノ。
『とおりゃんせっ!』をお楽しみください。


とおりゃんせっ!

 僕は何か異常な気配を感じていた。

 別に後ろに何かいるというわけでもないが、まるで肩に何か乗っかっているんじゃないかと思うほどの気配を感じていた。

 早くこの場を立ち去りたい。出来るものなら逃げ出したい。

 だが、そんな弱い心を僕の決心が押さえつけた。

『とおりゃんせを実証するんだ』という決心によって……

 

***

 

「とおりゃんせ?」

「そうそう、最近噂のあの話だよぅ!」

 授業がエンディングコールのように思えるチャイムとともに終演を迎え、いざ、帰ろうかとしていたところに憎たらしい腐れ縁の友人(以下トム)から声をかけられた。

 会話の内容は耳のタコができそうなくらい聞かされた怪談話。どうにも、最近ここの近くの裏山でとおりゃんせと思われる不思議な怪事件が起こっているらしい。とまぁ、こんな感じにトムはウザイほど一生懸命しゃべってくれているのだが……一つ分からないことがある。

「とおりゃんせってなんだよ……」

「おいおい。それを知らないのかマブダチィイイイッ!!」

 一瞬、顔面が凹むくらいこいつの顔殴りたくなった。なんでこいつはこんなにもうるさくシャウトするのだろう。

 まるで二分おきに一発芸をかます、某リアクション芸人のようだ。

 そんな人を見たら勿論のこと「何、あの子たち。持病でも持ってんの?」とこそこそしゃべっているような感じでクラスメイトたちが離れていく。違うんだ。俺は持病なんか持ってない。こいつ(トム)が現代医学じゃ直せそうにない発狂症をもっているだけなんだ……

 そんな言葉はクラスメイトたちに届くはずもなく、教室の中はトムと俺の二人になってしまった。

「でさぁ、とおりゃんせっていうのは振り向いたらアウトの話でさぁ………」

「あぁ、あぁ、もう分かった。分かったから帰らせてくれ」

 周りの状態を全く見ていないトムがひたすらに熱弁を振るうことに耐えられなくなった俺は話を終わらすために少し大きな声で「聞きたくない」という姿勢を見せた。

 実際、このまましつこい話を聞いていたら耳にタコが大量生産されそうである。そんな姿勢にさすがにアホのトムも気づいたのか、「あ、そうか。うん」と静かに熱弁を振るうことを止めた。

 そうなった状況を確認した俺は静かに席を立ち、トムに「じゃあな」と冷たい別れを告げて教室を出た。

 

 

 校庭に出てみると、辺りはもう夕焼けの日の光で赤く染め上がっていた。

 今日はいつも楽しそうに活動している運動系部活の方々もいなくなっていて、辺りは静かな虫の声だけが響いている。

 そんな校庭を横断しながら、僕は今日の一日を振り返っていた……

 

 *朝、登校時*

 まず、トムに強烈な朝のハグをされ、恨みと嫉妬の心のベールに身を包んだクラスメイト達に半殺しにされる。

 

 *昼、昼食時*

 根も葉もない「僕とトムがつきあっている」という噂話が教室中に広まっており、それをどこからか聞き付けた朝の方々の暖かくて痛い洗礼を受ける。

 

 *夕方*

 先程の妖怪マニアことトムの熱弁により、周りの方々が冷たい目を向けながら逃げていった。

 

 ………………っろくなことにあってねぇな僕。

 朝は洗礼、昼も洗礼、そして、夕方は軽蔑の目。ありえない。普通の男子高校生にはありえない一日だ。

 これもそれもあれもこれもどれも奴も(謎)あのトムのせいだ……あいつのせいで僕がこんなグロッキーな目にあっているんだ。

 人間、一度恨みの焔を点火すると一気に燃え上がるらしい。現に僕の心の状況は完全に恨みの焔で燃え上がっていた。

 そう、歯ぎしりをしながら恨みの呪咀を唱えていると、ある事柄が頭をよぎった。

 

『でさぁ、そのとおりゃんせっていうのは、裏山に小さな神社があるでしょ? あそこ、今誰もいないんだけど、あそこにちゃんと石段上っていって、神社のお賽銭箱に10円放り込んでから帰る。それがとおりゃんせ。ただ、これにはルールがあってね。帰りには絶対後ろを向いちゃダメだよ。話しかけられても、変な歌が聞こえてもダメ。ちゃんと家に帰るまで後ろを向いちゃダメなんだ。帰ったらひとつ神社のある方を向いて願い事をいう。そしたら、その願いが叶うんだってさ……』

 

 ………待てよ。これ、嘘っぽいけどもしかしたら……あいつとオサラバできちゃう?

 所詮後ろを振り向かずに帰るだけだろ? 余裕じゃねえか……例え、これがただの空想話だったとしても失うのは十円程度……ふふ………

 やってみる価値はある!!

 

 僕は回れ右をして、裏山のほうへと駆け出した。

 そんななか、後ろのほうで不思議な鈴の音のようなものがした……

 




はい。まだ、最初ですね。
ここでキャラ紹介をしときましょう。

まず、主人公

・祟野 士郎 (たたりの しろう)
今年で17才の高校二年生。
あまり口数が多くなく、クラスの中では静かなイケメンランキング第一位にランクインしている。
とおりゃんせと出会うことにより、つっこみの鬼と化す。

んで、友達。

・通来 銘夢 (とおき めいむ)
通称トム
通称は明らかに男のようであるが女である。特徴をいうとしたら凄い喋る。ひたすら喋る。耳にタコができるくらい喋る。それくらいである。
意外と体育は苦手であり見学をしていることがおおい。
口調はなぜか男っぽい。
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