というわけでやってきました。続き。
とおりゃんせの実証ですよー!
裏山にたどり着いた僕は全身が小刻みに震えるくらいビビっていた。
どのくらいかというと「俺、バンジーできるんだぜ」といっているやつが、いざバンジーをすることになると「俺……ちょっと下痢ぎみなんだぜ」って真顔でいうくらいビビっていた。結局その後、思いきり突き落とされて下のほうに下ろされると豪快に失禁していたくらいビビっていたのだ。
はっきりいって初めてくる。ここには。
辺りはもう夕日が沈みかけて暗闇が刻一刻と迫ってきている。森の中からは動物なんだろうが、暗闇に陰ってしまって目だけが金色に光ってこちらを見据えていた。きっと昼間には和んでしまうほど可愛い小動物なんだろうが、今は終焉の闇へ誘う悪魔の眼差しにしか見えない。てか怖えよ。
神社への唯一の道の石段も森の木々の影のせいでかろうじて見える程度だ。
こなきゃ良かったよ……ここ。
基本ヘタレである俺は足が小刻みに震えている。生まれたての子羊のように……隣の家のもう90歳のじいさんのように。
後悔が大きかった。なんでここに来たのかと、なんでこんなホラースポットに来たのかと……
そして、いい加減に進めよと催促する自分がいた。「はよ、すす…」わかってるようるさいなっ!
勇気を持って最初の第一歩を踏み出す……
石段にしっかりと第一歩を踏み出し、しっかりと落ち葉を踏みしめた。
ガサガサッ!(小動物が動く音)
「イヤァアアアアアアアアアアアアっ!(泣)」
超悲鳴をあげる僕。その声は後日の話で隣の90歳のじーさんの耳にも聞こえたらしい。(マジかよ……)
どうでもいいが早くこのスリラーチックかつ、とてもイヤーな匂いのする場所を立ち去りたい。(動物達の匂いです)
僕は先程の恐怖をエンジンにしていっきに百二十段の階段をかけ上っていった……
***
「はあ………はぁ………やべっ、息が……」
最近、運動してなかったのもあるが百二十段の階段をかけ上るのは体力がいる。既に目の前の景色が歪むほどの体力を消耗していた。(最近、貧血ぎみです) そんなひ弱な僕を虐めるように夜の神社は僕の精神面にもダメージを与えてくる。
静まりかえった神社は夜の闇をいっそう引き立てて、いかにも「何か出るよ!」という雰囲気を作り上げている。さらに外道なことに何があったのかは知らないが狛犬の像の頭部が赤い何かに染まっていた。……血じゃ……ないよね?
この回で何回出てきたのかは知らないが早くここを立ち去りたい……
そして、家でゆっくりお茶を飲んで寝たい……
一刻も早く帰りたかった僕はそのまま賽銭箱に10円を放り込み、鈴をならし、手を叩き、素早く後ろへ全力疾走した。
(はやく帰りたいはやく帰りたいはやく帰りたい……)
気が完全に逝ってしまって後ろで何かの声がしたような気がしたが構わない。今の僕に必要なのは『Go my home』だけだ。
『ちょ、お前まっ……』
「え!?……」
突然、後ろから何かに捕まれ、僕は一気にバランスを崩した。
「えええええええええええええええっ!?」
僕はそのまま、石段のほうからそれ、森のなかに転がっていった………
はい。主人公どんだけびびりやねん。
ビビりすぎでしょ? 何? へたれなの?
仕方ないなぁ……じゃあ次回頑張ってね。
次回も読んでくれると嬉しいです。